東京労働局の業務委託先において、マルウェア「Emotet」の感染被害が発生した。なりすましメールが送信されたほか、個人情報が流出した可能性がある。
同局によれば、2021年および2022年度の就労支援事業「地域若者サポートステーション事業」を委託していたワーカーズコープにおいてマルウェア「Emotet」の感染が発生したもの。
2022年3月1日に同事業者の本部職員をかたるなりすましメールを担当職員が開き、感染。翌2日に地域若者サポートステーションの利用者から、同社事業者になりすました不審なメールが届いているとの連絡があり問題が発覚した。
感染端末より、メールアドレスやメール本文に記載されていた氏名、住所、相談記録など1253件をはじめ、あわせて1269件の個人情報が流出した可能性がある。これらには、メールに添付されていた履歴書23件や雇用契約書1件、デスクトップ上の面談記録27件なども含まれる。
また問題の発覚を受け、同事業者は、流出した可能性のあるメールアドレスに対してメールを送信し、謝罪するとともに注意喚起を行ったという。