2022年は激動の1年だった。
何が激動だったかというと、もちろんロシアによるウクライナ侵攻である。
このご時世、戦争なんかやっても割に合わないことは分かり切っているはずなのに戦争が起きてしまったのである。
これにより、グローバル化は終焉することになる。
何故グローバル化が終焉するかというと、グローバル化により世界が平和になると思っていたが、民度の低い国に金を与えると戦争が起きることが分かってしまったからである。
欧州はウクライナ侵攻でドタバタしているが、アジア圏にもいろいろ火種がくすぶっている。
恐らく一番懸念しなければならないのはC国の台湾進攻かもしれない。
R国と言い、C国と言い、民主主義で生きている人には理解できない思考パターンを持っていて、「絶対」は無い状況になりつつある。
C国が台湾に侵攻すると在日米軍が動くため、日本も巻き添えを食う可能性がある(個人的には台湾人を救うべく、自衛隊にも積極的に関わっていって欲しい気持ちであるが・・・)
そうなると日本もダメージを受ける可能性が高く、色々と資産保全の手を打っておく必要がある。
その資産保全の一つとして、日本以外に銀行口座を開くというものがある。
そんな訳で、今回は日本人でも開設できそうな海外銀行をいくつか見てみたい。
1.Asaka Bank(ウズベキスタン)
1995年11月7日に設立された銀行。本店は首都タシケント。 国内すべての地域の中心部と、カラカルパクスタン (ヌクス)、アサカ、コーカン、およびタシケントに支店がある。株式資本の額は5475UZS、予備資本は2139UZS、総資本は8075UZSです。 ローン付与 5001UZS、年間利益667UZS、総資産は18323百万UZSです。 (1997年1月1日時点)
ウズベキスタンは1991年のソ連からの独立以降、破綻した銀行は無いとされています。
定期預金の年利は驚異の21%です。
Asaka Bankでは円建ての定期預金は無いため、現地通貨(UZS/スム)に交換する必要があります。
2019年に三井住友銀行と業務提携を行っています。
2.TBC Bank(ジョージア)
TBC銀行1992年に設立された銀行で、首都のグルジアに本店があります。TBC銀行の名前の由来は元の名前であるトビリシ・ビジネス・センターとされており、TBCは元の名前の略語だけでなく、銀行の正式名称として登録されています。
ジョージアは東ヨーロッパに位置し、近隣にはトルコ・アルメニアなどがあります。
定期預金の金利は、1年間のプランで11.8%、2年間だと12%になります。
しかし非居住者の場合には、定期預金の金利は0.5%差し引かれます。
TBC Bankは、約68万円までしか預金の保証がありません。
ジョージアはビザなしでも1年間滞在可能なため、ノマドワーカーに人気のある国です。実際に開設を行った猛者が数名いるようです。
リンク1:【ジョージア移住】TBC Bankでも銀行口座を開設してみた
リンク2:【2021年10月】ジョージア・TBCバンクで銀行口座を開設【KYC書類なし】
動画1
3.Khan Bank(モンゴル)
ハーン銀行は1991年に設立された銀行で、モンゴル最大の商業銀行と言われています。Tavan Bogd Groupの持株会社であるTavan Bogd Trade LLCがカーン銀行の株式を所有しており、日本のHSホールディングスの連結子会社でもあります。
モンゴルと聞くと遊牧民や草原をイメージされるかもしれませんが、豊富な鉱物資源を活用し、経済的な面で成長してきています。
Khan Bankは、現地通貨(MNT/トゥグルグ)以外にも米ドル、人民元で預けることができます。
利回りは、MNT建てで1年間預けた場合は利回り9.3%、米ドル建てで1年間預けた場合は1.8%、人民元立てで1年間預けた場合は1.7%となります。
2014年頃は結構モンゴルに口座開設に行くツアーが流行っていたようですが、最近は聞かなくなりました。。。
4.AMERIA BANK(アルメニア)
AMERIA BANKは、アルメニアのエレバンに本店を置く、アルメニアのユニバーサルバンクです。
1910年にコーカサス貿易銀行の支店として設立され、1992年にアルメニア中央銀行から銀行免許を取得し、2014年までに、アルメニア最優秀銀行賞を3度受賞しています。
東ヨーロッパにあるアルメニアは、日本人にとっては馴染みが薄い国ですが、高金利で運用でき、しかも現地通貨(AMD/アルメニアドラム)以外でもドルやユーロで定期預金をすることが可能です。
AMERIA BANKはアルメニア国内で最大規模の銀行です。利回りはAMD建てで1年間預けた場合は9.2%、米ドル建てで1年間預けた場合は3.3%、ユーロ立てで1年間預けた場合は1.5%です。
アルメニアは外部からのIT企業の誘致を積極的に行っており、様々な優遇制度を設けています。例えば、アルメニアでIT企業を設立した場合には、最初の3年間は法人税がかかりません。
現地法人を持っていれば、アルメニアの長期ビザや永住権の獲得も容易になっていきます。
5.Canadia Bank(カンボジア)
カナディアバンクは、カンボジア最大の地方銀行の一つで、1991年に設立され、1998年に民営化されました。カンボジアの大手商業銀行の1つであるカナディアバンクは、カンボジアの25の州と自治体に64の支店を持ちます。2021年現在、カナディアン・バンクの総資産は76億米ドル、純利益は1億2500万米ドルとなります。
東南アジアにあるカンボジアは、コロナ禍前まではGDP成長率は6~7%を推移していました。2020年のGDP成長率はマイナスでしたが、2021年はプラスに転じ、引き続き経済成長が見込まれています。
Canadia Bankでは、米ドルを高利回りで運用することができます。それぞれの利回りは、カンボジア現地通貨(KHR/リエル)建て、人民元建て、タイ・バーツ建てで1年間預けた場合は利回り6%、米ドル建てで1年間預けた場合は4.75%になります。
海外不動産投資で、カンボジアの物件を買うと現地の銀行口座開設をサポートしてくれるサービスもあるようです。
拙者は数年前にプノンペン商業銀行に米ドル建てで1年間預けました。通帳は発行されず、預かり証みたいな紙ペラ1枚だけ発行されて、大丈夫なのか不安を感じたことがある。その際の金利は5%超だったが、1年後に引き出したらちゃんと5%の金利がついて戻ってきた。
6.First Hawaiian Bank(アメリカ)
ファースト・ハワイアン・バンクはアメリカ合衆国ハワイ州ホノルルに本店を置く銀行で、預金高においてハワイ州で最大の銀行である。同行はハワイ全体で57支店、グアムに3支店、サイパンに2支店を持っている。
アメリカの銀行口座は現地に住所を持っていないと開設できないと思われがちだが、住所が日本でも開設することができる銀行も存在する。そんな数少ない銀行の一つがこのファースト・ハワイアン・バンク。支店に赴く必要があるものの、パスポート、現住所を確認できる書類(運転免許証など)と預入金で口座開設ができる。
最低預入金額は、所謂普通預金で$20、定期預金で$1000となり、現金のほか、AMEXトラベラーズチェックでの入金が可能。尚、開設する口座の種類によってはマイナンバーの提示も必要になる。
驚くべきは、英語ができない人のために日本語対応が可能な支店が用意されていること。ハワイ(ワイキキ支店)、グアム(タムニン支店)、サイパン(オレアイ支店)にそれぞれ日本語対応が可能なスタッフが配置されており、事前予約すれば日本語だけで口座開設が可能となる。
7.Central Pacific Bank(アメリカ)
セントラル・パシフィック・バンク(CPB)は、アメリカ合衆国ハワイ州ホノルルに本店を置く銀行で、ハワイ州第3位の銀行である。1954年に日系人らが中心となり創業し、現在はニューヨーク証券取引所上場企業であるセントラル・パシフィック・ファイナンシャル・コーポレーションの子会社組織になっている。
こちらも日本在住の日本人でも日本語で口座開設が可能となっている。
ファースト・ハワイアン・バンク(FHB)との違いの一つは最低預入金額と海外送金での着金手数料だろうか。
FHBは最低預入金額20USDで特に口座維持手数料はかからないが、日本から海外送金でFHBに送金した場合、着金時にFHB側で手数料が徴収される。
CPBは残高1000USDを下回ると毎月口座維持手数料が徴収される。しかし、日本から海外送金でCPBに送金しても、CPB側で手数料が徴収されることはない。
リスクヘッジの観点でも、今年は海外に口座を開設してみたい。