群馬県は23日、県発注の工事などを請け負う事業者約3000社の情報が流出したと発表しました。
県によりますと流出したのは県発注の工事や測量を請け負うのに必要なシステムに登録した約3000社の社名や担当者のメールアドレスなどです。県は、工事などを発注した事業者との間で、打ち合わせや工事後の記録などの流出を電子納品システムで管理していて、その運用保守業務をNECに委託しています。
NECは、システムの使い方などを周知するため、事業者向けの研修を自主的に行っていますが、研修の案内メールを一斉に送った際、システムミスで、事業者の一覧がダウンロードできるプログラムが含まれていたということです。ダウンロードが行われた期間は、今年2月3日から4月20日までで、ダウンロードしたのは26人でした。
NECが今月19日にミスに気づき、20日に県に報告しました。県では、NECに対し、ダウンロードの操作停止や、ダウンロードを行った26人に、ファイルを削除するよう求めたほか、システムの登録者には、ユーザーIDの変更も依頼したということです。