全市民分の個人情報漏えい 職員2人を懲戒免職―岩手・釜石


岩手県釜石市は26日、全市民分の住民基本台帳の個人情報などを漏えいさせたとして、いずれも40代の総務企画部女性係長と建設部男性主査を同日付で懲戒免職処分とした。市は2人を県警に刑事告訴した。

市によると、係長は2020年1月17日、住民基本台帳の個人情報の閲覧権限がある主査に依頼し、全市民に相当する約3万人分の住所や氏名、生年月日などが記載されたデータをメールで自身の業務用パソコンに送付させるなどした。主査はこれ以外にも台帳データを私物のUSBメモリーに保存し、自宅のパソコンで使用していた。現時点で漏えいによる具体的な被害は確認されていない。

市の調べに対し、女性係長は「ただ個人情報を知りたかった」などと説明。主査はデータを持ち出した理由を明らかにしていないという。