フランス政府が管理、運営するフランス文化センターのアンスティチュ・フランセ日本は、使用していた決済会社がサイバー攻撃を受け、利用者のクレジットカード情報が流出した可能性があることを明らかにした。
同施設によると、2021年2月から同年7月にかけて使用していたオンライン決済サービス会社AsiaPayがサイバー攻撃を受け、講座や試験の受講者がオンライン決済で利用したクレジットカード情報が外部に流出した可能性があるという。
AsiaPayでは、2020年8月4日から2021年5月5日にかけてサイバー攻撃を受け、クレジットカード情報が外部へ流出した可能性が判明する一方、外部事業者による調査結果として、被害対象は日本以外の加盟店とし、同施設利用者が不正アクセスの対象者となった証拠はないとの報告を受けていたという。
しかしながら、同施設の利用者よりクレジットカードに不明な決済があったとの連絡が寄せられたため、情報の公開に踏み切った。
同施設では、AsiaPayがサイバー攻撃を受けたとされる期間において、同施設が提供する講座や試験の支払いなどにクレジットカード決済を利用した場合は、影響を受けた可能性もあるとして、心当たりのない請求などが行われていないかクレジットカードの利用明細を確認するよう呼びかけている。
またウェブサイトの決済に関しては、AsiaPayとの契約はすでに解約しており、異なる決済会社に変更済みだという。