- 従業員に対する社内セキュリティ再教育、コンプライアンス再教育
- BCP(事業継続計画)のアップデート(危機管理パート/セキュリティパート)
- データ保管期間の明確な掲示、告知(WEBサイト/店頭)
- お客様情報を取り扱う新規又は既存のシステムに対する専門機関によるセキュリティ診断の実施
- 委託先の情報管理体制、セキュリティ対策に対する監査
- 情報セキュリティ委員会を設置し、再発防止計画を策定、遂行
当社は、2022年7月4日(月)付け「当社サーバーへの不正アクセスに関するお知らせ(第一報)」にて公表したとおり、不正アクセスの確認後、当社サーバーへの外部からのアクセス制限、認証IDの変更など必要な対策を講じるとともに、緊急調査委員会を立ち上げ、外部の専門機関の協力も得て調査を進め、全容解明と再発防止に取り組んでまいりました。またあわせて個人情報保護委員会への報告を実施しております。その後の調査において判明した事実と、当社の対応について、以下のとおりお知らせいたします。
本件に関して、お客様、関係する皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしており、誠に申し訳ございません。あらためて心よりお詫び申し上げます。
■調査で判明した事実
・不正アクセス元の特定
当社は、外部の専門機関の協力を得て、原因の究明や被害の内容について調査を進めております。今回、不正アクセス元のIPアドレス特定により、不正アクセスはマルウェア等による攻撃ではなく、当社パートナー企業のパソコンからの契約外目的でのアクセスであったことが判明しました。不正アクセスを行ったパソコンは一台であったことを特定し、ネットワークから遮断し外部専門機関管理下にあります。対象パソコンに対し外部専門機関によるフォレンジック調査を行い、調査結果からパソコンが外部から侵入されマルウェアなどのコンピュータウィルスに感染した形跡は見つかりませんでした。
・二次流出の可能性は現時点ではない
外部専門機関のフォレンジック調査から、現時点では不正にアクセスされたお客様の印刷データが、該当パソコンから外部流出の確証を得る事実は見つかっておりません。引き続き外部機関調査を継続し、新たにお知らせすべき重要事項が判明した場合は、速やかに開示してまいります。外部機関からの最終報告は7月末を予定しております。
・該当するご注文期間の絞り込み 2020年1月~2022年4月
第一報で対象となるご注文期間を2017年1月~2022年4月とご報告させていただきましたが、その後の社内調査で2017年~2019 年の注文件数15件は、不正アクセス対象ではないことが判明し、ご注文期間を絞り込みさせていただきました。
■お客様へのご連絡状況について
7月4日よりデータ消失の対象となるお客様に連絡を開始しております。今回、お客様毎の印刷印字内容確認に時間がかかり、ご連絡に時間を要していることを深くお詫び申し上げます。
■対策および今後の対応
当社は、不正アクセスを検知後、セキュリティ強化を実施し、当社が管理している全サーバーへの接続ルート、IDを必要最小限に限定し、サーバーの認証IDの2段階更新を行いました。
上記対策後、不正アクセスは再発していませんが、今後、第三者機関による脆弱性診断を実施し、脆弱性対策を行ってまいります。
今回の不正アクセス元パソコンの特定を踏まえ、外部専門機関による対象パソコン内の調査を引き続き行ってまいります。新たにお知らせすべき重要事項が判明した場合は、速やかに開示してまいります。
引き続き、情報セキュリティ対策、セキュリティ監視体制の強化を行い、再発防止に取り組んでまいります。
この度は、お客様ならびにお取引先様、関係者の皆様には多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、心より深くお詫び申し上げます。
【サイバー攻撃で注文情報が消失や流出の可能性 - キンコーズ】2022/7/6
キンコーズ・ジャパンは、管理運用するサーバがサイバー攻撃を受け、顧客の個人情報なども含む受注情報が消失したり、流出した可能性があることを明らかにした。
対象となるのは、2017年1月1日から2022年4月26日にかけて、キンコーズオンラインや、九州や中四国地区以外の直営店で扱った名刺や宛名印刷、チラシの注文に関する情報2438件。
このうち1741件の注文については個人情報が含まれる。名刺に印字されている氏名や会社名、住所、電話番号、挨拶状や年賀状に印字されている差出人や宛名の氏名、住所などで、これら注文における個人情報の合計件数については調査中だという。
同社によれば、6月に顧客がオンラインで再注文しようとしたところエラーが発生。当初プログラムの誤作動とみて調査していたが、サイバー攻撃の可能性も視野に入れて調べたところ、6月24日に痕跡を発見した。
さらに原因や経緯の調査を進めたところ、サーバ内部より顧客の個人情報が流出した可能性があることを確認。6月28日に個人情報保護委員会へ報告した。
同社では、外部のセキュリティ事業者をまじえて、原因や影響の範囲など詳細について調査を進めている。脅迫については現状確認されていない。調査結果を踏まえて顧客に順次案内するとしている。