警視庁の37歳の男性警部補が他の職員の指紋登録情報に自身の指紋を登録し、約100回にわたって不正アクセスを繰り返していたとして処分されました。警部補は2022年7月22日付けで依願退職しました。
警視庁によりますと、大崎警察署の警務課に所属する37歳の男性警部補は、おととし3月から今年4月にかけて、警視庁のネットワークへのログインに必要な指紋情報について他の同僚らの指紋情報に自らの指紋情報を登録し、不正にアクセスをしていたとして今月22日、戒告の懲戒処分を受けました。
男性警部補は同僚ら男女6人分の指紋情報に自らの指紋情報を登録していて、約100回にわたって不正アクセスをしていました。
指紋情報には複数の指の登録を行うことが可能となっていますが、男性警部補はこのシステムを悪用し、同僚らになりすまして昇任試験の合格発表日の確認や個人情報を閲覧などを繰り返していたということです。
なりすまされた職員が不在の際にファイルが使用中になっていたことから不正が発覚しました。
この男性警部補は不正アクセス禁止法違反などの疑いで22日に書類送検され、依願退職しました。