熊本県は、菊池保健所の職員が、新型コロナウイルスの感染者の濃厚接触者などおよそ40人の個人情報を誤って外部に流出させたことを明らかにしました。
県によりますと、2022年6月11日午後6時前、菊池保健所の職員が、過去に新型コロナの感染者への濃厚接触が疑われるなど、PCR検査を受ける必要のある人の氏名など個人情報が含まれたファイルを関係のない事業所に誤って送信したということです。
12日午前、事業所からの連絡で誤送信が発覚したということです。
誤って送信されたファイルには、過去、新型コロナの感染者との接触が疑われる37人分の氏名や年齢、住所のほか、検査を受けた日などが記されていたということです。
県は、事業所に対してファイルの削除してもらったうえ、個人情報流出の被害を受けた事業者に対しても状況の説明を行ったうえで謝罪したということです。
これについて、県は「このたびの個人情報の流出は差別や偏見などの人権侵害を招くおそれがある重大な事案であると認識しており、関係するすべての方々に深くおわび申し上げます」と話しました。
再発防止策として、県は、過去に使用したファイルを再利用せず、送信する際には必ず複数の職員で確認を行うことなどを徹底するとしています。