株主優待を通じたポイ活をしばらくやっていたのだが、先日冷静に振り返ったところ、意外にコスト高であることが今更ながら分かった。
やっている優待取りはターゲットとなる株式を現物で買いつつ、信用取引で同じポジションを空売りする方式。
この方法だと、同じ金額で売買するためリスクは少ないと思っていた。
当然コストは発生するが証券会社の手数料程度でバイマイルの範疇に入ると思っていた。
今回反省するきっかけになった取引は以下。
【アウトライン】
某L社株
仕掛かり:826円(成行)
手仕舞:794円(成行)
取引数量:2,000
優待:2,400JALマイル
【当初想定】
現物仕掛かり手数料:-660円
現物手仕舞い手数料:-660円
現物売却損:-66,660円
信用貸株手数料:-199円
信用返済益:66,660円
現物配当:2,550円
信用配当調整金:-2,709円
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コスト計:1,669円
こんな感じで、1マイル0.7円で調達できる算段だった。
ところが、ふたを開けてみるとこんな感じ。
【結果】
現物仕掛かり手数料:-660円
現物手仕舞い手数料:-660円
現物売却損:-66,660円
信用貸株手数料:-199円
信用返済益&支払い日歩:-22,599円
現物配当:2,550円
信用配当調整金:-2,709円
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コスト計:90,937円
こうなると1JALマイルのコストが37.89円となり、全くメリットが無い。
想定を大きく狂わせたのは日歩。
これは信用取引で株式を借りる際にかかる手数料。
実は仕掛時に前日の日歩はチェックしていたのだが、実際にどうなるかがやってみないと分からないところに恐ろしさがある。
しかも仕掛けは権利落ち日に実行するので、日歩のコストが高いからやめるといった柔軟な行動ができない。
こういうコツコツドカンは避けなければいけないというのは小次郎講師の教え。
という訳で優待取りによるマイル調達からは手を引くことを決定。
JALマイルの調達に関してはマリオットポイントを地道に貯めていくのが最も確実であることが分かった。
幸いにして住信SBIネット銀行の外貨積立スキームでドルを低コストで調達するスキームが確立できたので、マリオットポイントの最大セールス時にまとめ買いをして効率よくJALマイルを調達していきたい。