【搭乗記】カタール航空4566便/ロイヤル・エア・モロッコ216便(カサブランカ・ムハンマド5世国際空港⇒ドーハ・ハマド国際空港)

 

前便でエルラシディア空港からカサブランカに到着。

モロッコ国内線はカサブランカ空港の第2ターミナルに到着。国際線は第1ターミナルから出発のため、ターミナル移動をする。

小さい空港らしく、ターミナル間は徒歩で移動可能。


ここからドーハに移動する。当初はカタール航空運航便への搭乗を予定していただが、直前に運休になり、ロイヤルエアモロッコとのコードシェア便に振り替えられた。

これについてはいいことと悪いことがあった。

まずは悪い事。

実はこれ、JALのワンワールドアライアンス特典航空券のルールに抵触する。

特典航空券の予約変更に際しては、基本同一航空会社の同一区間の同一方向の便に限り変更ができる(事実上日程変更のみだ)が、コードシェア便はどうも同一航空会社とはみなされないらしい。

なので、ルールに厳密に従うと、次のカタール航空が運航するカサブランカ発ドーハ行きの便を待たなければならないのだが、そもそも運休しているため、次の便があるわけもなく、そもそもカタールの運休決定が直前過ぎたこともあり、今回は特別に許可してもらうことができた。

次にいいこと。

ロイヤルエアモロッコのビジネスクラスに搭乗できること。

元々はバンコク~ドーハ~イスタンブール~カサブランカ~マラケシュのルートでモロッコに入国する予定で、イスタンブール~カサブランカ間でロイヤルエアモロッコのビジネスクラスを経験するはずだった。ところが、前便(バンコク~ドーハ間)の遅延により、イスタンブール行きに乗り損ね、ドーハからの経路もドーハ~マドリッド~マラケシュに変わり、マドリッド~マラケシュ間の便はイベリア航空に振り替えられてしまったため、ロイヤルエアモロッコの国際線への搭乗機会を逃している状態になっていた。

そもそもロイヤルエアモロッコへの搭乗とモロッコ旅がリンクしていたため、ロイヤルエアモロッコに搭乗できないと、旅の目的の半分を逸してしまっていることになる。

そのため、今回のコードシェア便への振り替えは有難い一面もあるのである。

出発便一覧にQR4566便は無く、AT216で探す。


この空港、手荷物検査に進む際に、搭乗券のバーコードを読み込ませるタイプの自動化ゲートを通る必要がある。ラウンジでまったり過ごすべく、たっぷりと時間に余裕をもって入ろうとすると機械に「Too early」と怒られてしまう。

仕方がないのでカフェで時間をつぶそうとも思ったのだが、すでに手持ちの現地通貨は再両替をしてしまっており、手持ちの現金が無い。

どうしたものかと自動化ゲートを外からのんびり眺めていると、同様に弾かれる搭乗客がいるのだが、係員に見せて難なく入場を果たしているではないか。

ダメもとで自分も自動化ゲートに搭乗券をかざして弾かれ、困ったふりをして係員に搭乗券を見せたら、マニュアルでゲートを開けて通してくれた。

次は手荷物検査になるのだが、かなり厳しかった。

これまでの旅で一番厳しかったのはイスラエルだが、モロッコはその次にキビシイ。

いつものように荷物を検査機器に通すと何かを検知したらしく、別レーンに送られ、カバンの中身を空けるハメに。

自分はいざというときに備えてUSDとEURの小額紙幣を持っているのだが、今回はこれが引っかかったらしい。

係官から「英語か?スペイン語か?」といわれたり、「銀行は?」とか聞かれたが、持っているのが小額紙幣ばかりだったこともあり、ほどなく無罪放免となった。

その後出国審査を終えてラウンジへ。

出国審査場を出てラウンジは徒歩1分の距離にあった。


本拠地空港のラウンジにしてはちょい小さい。

一方で利用者はかなり多く、収容率90%といった感じ。


外にも席があるらしい。


朝4時から何も口にしていないため、「何か食べたい」という悪魔のささやきと、「今食べると機内食満喫できなくなるよ」という天使のささやきが戦った結果、気持ち軽めに頂くことに。。。


少し余裕をもって搭乗ゲートに向かいます。


ちなみに搭乗ゲートの反対側に日本食風の飲食店がありました。


Bentoは円換算で2000円超なので、なかなかの値段です。


ついでに募金箱を発見したので、再両替でも両替しきれなかった小銭を寄付しておきます。


いずれはもっとビッグな金額を寄付できるようになりたい。


JALがワンワールドアライアンスに加盟していることで、直行便が無い遠くの国に来ても、JALを身近に感じることができます。


そうこうしているうちに搭乗ゲートが混んできました。

優先搭乗を行うべく、ゲート前にグループNoが記載されてたレーンがあります。

自分の搭乗券のグループは1、

ところが、ゲート前にはグループ2~4までしかレーンがありません。

仕方ないので、グループ2に並びます。

細かいプライオリティボーディングはまだロイヤルエアモロッコには難しいのかもしれません。


搭乗機はB787。座席は1Aなので、「あの辺に座るのかな」と思うとテンション上がります。


ついに搭乗。


ウェルカムドリンクを頂きます。ちょっと味が薄かった。何ジュースだろう?


エコノミークラスの搭乗完了をのんびり待ちます。


搭乗時に席に置いてあったアメニティはまさかの枕のみ。


ドキドキしていたら、その後ポーチが配られました。

JALだとビニールに封をした状態でアメニティが座席に配置されています。

カタールの場合、特にビニールでの包装とかは無い状態でアメニティが座席に配置されています。

ロイヤルエアモロッコは封がされていないビニールの袋にアメニティが入って搭乗後に配布されます。

ちなみに、他にビジネスクラスで提供してほしいアイテムである水と毛布は食事が終わった後に配布されました。

最初から席においておけばいいのに。。。


機内食メニュー


ドリンクメニュー。さすがモロッコの航空会社。モロッカンティーの提供があります。

あと、デカフェコーヒーがあるのが驚いた。ちなみにJALも提供しているが、カタールではデカフェコーヒーの提供は無かった。


最後までモロッコを堪能すべく、モロッカンサラダとタジンをチョイス。機内食のタジンってどんな形で出てくるんだろう?


アルコールメニュー。ノンアルは無し。


離陸後、ジブラルタル海峡辺りでナッツが提供される。ドリンクも一緒に来るかと少し待ってみるが、全く来る様子が無いので、ナッツだけとりあえずいただく。


続いてカナッペ到着。

未だドリンクが来る様子が無いので、カナッペだけいただく。

味は悪くない。

ロイヤルエアモロッコのビジネスクラスの食事ではテーブルクロスがひかれないことを悟る。


続いて、モロッカンサラダ登場。

テーブルクロスがひかれているように見えるが、テーブルクロスに包まれたトレーでサーブされた。

あと、ラップされたままサラダが提供されるのは、ビジネスクラスでは初の経験だった。

空のグラスが2個あるが、左側はカナッペ~モロッカンサラダの間のドリンクが出てきたものの、飲み切ってしまったため。右側は空のままサーブされてきた。

肝心なモロッカンサラダだが、薄味でよく分からなかった。


続いてメインのタジン(ラムタジン)登場。見た目はイマイチだが、味は悪くなかった。


メインを平らげてあとはデザートを待つだけの気持ちになっているところに、伏兵のチーズ三種盛りが登場。

お残し出来ない性格のため、必死に平らげる。


そしてデザート(ラズベリームース)。サイズが想像の斜め上をいっていた。

味はコンビニスイーツでも十分戦える感じ。


腹がパンパンの状態で、着陸前の軽食のオーダーを取りに来たので、反射的にお断りしてしまった。

その後アラビア語版のラストサムライを見て寝ていたらドーハ到着。

ドーハは沖止めだったが、送迎バスはビジネスクラス用とエコノミークラス用で車両が分かれており、快適に移動できた。


んで、ロイヤルエアモロッコのビジネスクラスの感想はというと、絶対的な観点では悪くないんだと思う。ただ、相対的には、JALやカタールのビジネスクラスを知っていると物足りない。

2022年の航空会社トップ100のリストがあるが、カタール航空は世界で最もレベルの高い航空会社として評価されており、JALも6位にランクインしている。

一方でロイヤルエアモロッコのランクは66位であり、この順位を考えると、まぁそんなものかと感じる。

ロイヤルエアモロッコの今後の発展にエールを送りたい。


【Playback of flight QR4566/AT216 on 17 SEP 2022】