【セキュリティ事件簿#2023-451】ジュテック株式会社 ランサムウェア攻撃に関するお知らせとお詫び


このたび、弊社は、弊社サーバ等に対して第三者による不正アクセスを受け、ランサムウェア攻撃による被害を受けましたので、お知らせいたします。なお、現時点では、暗号化の対象となったデータの漏えいは確認されておりません。

本件につきましては、既に、外部専門家の助言のもと、被害状況、原因等の調査を行い、また、発覚後速やかに、個人情報保護委員会に報告を行うとともに、警察への被害申告及び相談を行い、所轄警察署に被害届を提出し受理されております。

取引先様をはじめ、多くの関係者の皆様にご迷惑とご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。全社員が一丸となって再発防止に努めて参る所存ですので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

1. 概要及び原因

攻撃者は、流出済みのVPN の認証情報を利用し、弊社の業務用サーバ等に不正にアクセスし、ランサムウェアを実行し、データの暗号化を行ったものと考えられます。なお、フォレンジック調査及びダークウェブ調査を行っておりますが、現時点で、暗号化の対象となったデータの漏えいは確認されておりません。

2. 被害を受けた可能性のある情報等

被害を受けた可能性のある情報等は、以下のとおりです。詳細につきましては、後記のお問い合わせ先までご連絡ください

(1) 個人情報
弊社従業員(退職者を含みます。)の氏名、住所、扶養家族の概要、給与、評価など人事に関する情報
採用にご応募いただいた方の氏名、住所、ご提出いただいた資料等の情報
取引先担当者様の氏名、所属、連絡先等

(2) 取引先様に関する情報
弊社のお客様及び仕入先様の会社概要、取引内容、商品に関する情報等

3. 発覚の経緯及びこれまでの対応状況
  •  8 月28 日、弊社の業務用サーバへのアクセス障害を確認し、ランサムウェア攻撃を受けたことを認識しました。弊社は、直ちに関係する端末をネットワークから切断するとともに、システムの運用・保守を委託しているベンダーと連携し、被害状況の調査及びシステムの復旧に着手しました。なお、攻撃者からは、対象となったPCの画面を通じて金銭の支払いを要求するメッセージを受領しましたが、弊社はこれに応じておりません。
  •  同日、大阪府警察に被害を申告しました。
  •  同月31 日、個人情報保護委員会に対し個人情報保護法に基づく速報を行いました。
  •  9 月11 日、所轄警察署に被害届を提出しました。
  •  同月12 日、フォレンジック調査会社に調査を依頼しました。
  •  10 月10 日、セキュリティベンダー及びサイバーセキュリティを専門とする弁護士に相談し、これ以降、継続的に助言を受けております。
  •  同月12 日、フォレンジック調査が完了し、報告書を受領しました。
  •  同月26 日、個人情報保護委員会に対し個人情報保護法に基づく確報を行いました。

4. 再発防止策

  • 今回のランサムウェア攻撃は、VPN を通じた不正アクセスによって行われたことから、より脆弱性管理が容易なリモートアクセス方式を導入しました。
  • クラウドサービスへのアクセスについて、端末証明書を導入し、外部からアクセスできないようにしました。
  • 不審なアクセスを検知し、マルウェアを実行前に検知・隔離するソリューションを導入しました。
  • セキュリティポリシーの見直し、定期的な従業員への教育、サイバー攻撃対応訓練の実施、不審な操作等の監視などを行うことを決定し、順次実行予定です。