トヨタモビリティサービス株式会社が提供する社用車専用クラウドサービス「Booking Car」をご利用中、または過去ご利用いただいた企業・自治体の従業員・職員の方のメールアドレスおよびお客様識別番号(管理用の目的でお客様お一人お一人に割り振らせていただいている番号)、約25,000名分が漏洩した可能性があることが判明致しました。
「Booking Car」をご利用いただいている企業・自治体およびご登録いただいているお客様には大変なご迷惑、ご心配をおかけすることを、心よりお詫び申し上げます。
対象となるお客様は、2020年11月以降、「Booking Car」のご利用画面にてご自身のメールアドレスをご登録いただいた方となります。また、漏洩の可能性のある個人情報は以下のとおりでございます。なお、クレジットカードに関する情報は当システム内に保持しておりませんので、漏洩の可能性はございません。
1 写真アップロード操作で保存した写真データ(顔写真、車両キズ等)
2 車両登録でお客様が設定した車両の画像データ
3 車両・従業員登録に使用する一時ファイルやログ情報
調査の結果、お客様のメールアドレスおよびお客様識別番号が保管されているデータサーバーへの不正アクセスおよび保管データの削除が行われたことが判明いたしました。お客様の個人情報流出の事実は確認できておりませんが、完全には否定できない状況となっております。
メールアドレスおよびお客様識別番号が漏洩した可能性のあるお客様には、ご登録いただいているメールアドレス宛に、本日より、メールを送付させていただき、お詫びと共に内容のご報告をさせていただきます。加えて、お客様からのご質問やご不安などにお答えするための専用のコールセンターを設置致しました。
1. 経緯と対応
2024年2月2日、「Booking Car」のデータ保管サーバー(Amazon Web Services S3 以下「AWS」といいます。)に対して、システム開発以前から使用されていたアクセスキーを用いて、不正に侵入がなされている事実を確認いたしました。調査の結果、2020年10月~2024年2月2日までの間、システム開発以前から使用されていたアクセスキーを利用することで、データサーバーに保管されているメールアドレスおよびお客様識別番号にアクセスできることが判明致しました。同日、直ちにデータサーバーのアクセスキーの変更および継続的な不正アクセスのモニタリング等の対応を実施しており、現時点で二次被害等は確認されておりません。
なお、「Booking Car」のデータ保管サーバーは、「Booking Car」の運用および当社の提供する他のサービスとは別個独立したサーバーであり、「Booking Car」の運用および当社の提供する他のサービスに影響はございません。
2. 流出の可能性が発生した原因
2020年2月、「Booking Car」開発委託先企業が、過去のプロダクト開発に使用していたAWS保存領域を使用し、「Booking Car」の一部の開発を開始しましたが、その際、過去の別プロダクト用に設定したAWSアクセスキーを無効化または消去するべきところ、2024年2月2日まで、適切に処理されておりませんでした。
本件は、開発委託先企業におけるアクセスキーの不適切な取り扱いが原因であり、委託元企業として、改めて委託先企業とともに、お客様の個人情報取り扱いに関する管理の徹底、およびセキュリティ機能の強化に向けた取組みを進めてまいります。
弊社として、お客様の個人情報を適正に取り扱うことは、企業の重要な社会的責務であることを改めて認識し、お客様の個人情報保護・管理の徹底について、お客様から信頼を寄せていただけるサービスの実現に向け、より一層尽力してまいります。
お客様へのお願い
現時点で本件に関わる個人情報の不正利用は確認されておりませんが、差出人や件名に心当たりのない不審なメールを受信された場合は、ウイルス感染や不正アクセス等の危険がありますので、メール内に記載されたアドレス(URL)へのアクセスや添付ファイルの開封を行わず、メール自体を直ちに消去いただくようお願いいたします。