この度、国立国語研究所のパートタイム職員が、個人情報等を含む可能性の高いノートパソコンを、研究所外で紛失する事故が発生いたしました。
現時点では、紛失したノートパソコンからの情報漏えい及び個人情報の漏えいによる被害は確認されていませんが、関係の皆様に御迷惑、御心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。また、事故発生から公表までに時間を要してしまったことにつきまして、重ねて深くお詫び申し上げます。
当研究所としては、今般の事態を重く受け止め、情報管理の更なる徹底に取り組み、このようなことが起こらないよう努めてまいります。
1. 事故の概要・経緯
令和5年12月10日 (日) 17時頃、当該職員が、他大学で行われた研究会に参加した際、トイレに私物のノートパソコン1台 (以下「紛失PC」と言います。) を置き忘れ、紛失しました。当該職員による捜索や会場校への問合せ、警察への遺失届の提出を行っておりますが、現時点で発見されておりません。
令和6年2月20日 (火) に当該職員から当研究所への報告があり、速やかに利用アカウントのパスワード変更及びサインインログの確認を行いましたが、紛失時以降に本人以外と思われるサインインは確認されませんでした。また、紛失PCには指紋認証及びPINコードによるサインインが設定されており、本人以外によって保存データにアクセスされる可能性は低いと思われ、現時点では、紛失PCからの情報漏えいは確認されておりません。
なお、紛失PCは当該職員の私物でしたが、一時的に在宅勤務において利用していたものであり、在宅勤務で利用しなくなってからも、業務のために保存されていたデータが削除されていませんでした。
2. 紛失PCに保存されていた可能性の高い情報
(1) 電子メール 2298通 (氏名・メールアドレス等) 638名分
(2) 従事していたプロジェクトの共同研究員リスト (氏名・所属・メールアドレス等) 29名分
(3) 従事していたプロジェクトの当該職員担当分調査協力者リスト (氏名・年齢・メールアドレス・国籍等) 67名分
(4) 従事していたプロジェクトの調査データ ( (3) の調査協力者 (日本語学習者) による作文データ ( (3) との連結可能匿名化データ)) 377件
(5) 従事していたプロジェクトの調査協力者の日本語学習者向けテストの結果一覧 (氏名・メールアドレス・テスト結果) 366名分
※重複を廃した (1) ~ (5) の合計個人情報件数は 762名分
3. 今後の対応と再発防止策
(1) 該当する関係者の皆様には、可及的速やかに本件に関する説明と謝罪を行い、今回のことによる被害が疑われる場合には、直ちに当研究所まで連絡いただくよう御案内してまいります。
(2) 私物端末の業務利用、持出端末へのデータ保存、紛失時の緊急連絡、等についての規則を見直し、周知徹底することで適切な情報管理に努めてまいります。