このたびの事案が発生しましたことにつきまして、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけし、市民の皆様の信頼を損ねることになったことを深くお詫び申しあげますとともに、再発防止に努めてまいります。
1 概要と事実経過
令和6年3月5日(火曜日)13時頃、ある大阪市立中学校において実施した1年生数学科学年末テストの採点結果を、3月6日(水曜日)10時ごろ、当該テストを採点した教員がテスト結果等をアプリに保管する際、本来、教職員のみが閲覧できるフォルダに保管すべきところ、教職員と生徒が閲覧できるフォルダに誤って保管しました。
3月7日(木曜日)、1年生の4時間目の授業を行っていた別の教員が、ある生徒が学習者用端末で他の1年生生徒のテスト結果を閲覧していることに気付き、速やかに1年生学年担当教員に連絡しました。連絡を受けた1年生学年担当教員がアプリ上に作成された教職員と生徒が閲覧できるフォルダを確認したところ、1年生119名分のテスト結果等が閲覧できる状況であり、計12名の生徒がテスト結果等を閲覧していたことが判明しました。
2 文書に含まれる個人情報
1年生数学科学年末テスト結果等(学年、クラス、出席番号、氏名、解答内容、採点結果、点数)119名分
3 判明後の対応
令和6年3月7日(木曜日)12時頃、速やかにテスト結果等をフォルダから削除しました。また、同日6時間目に学年集会を行い、1年生の生徒に説明し、謝罪しました。
なお、今後、保護者説明会を開催する予定です。
4 原因
当該校の教員において、テスト結果等の保管時にフォルダ名の確認が不十分であったこと、教職員専用のフォルダに保管することを想定していたためパスワードを設定していなかったこと、アプリの使用にかかる理解及び個人情報を含む文書の取扱いにかかる認識が不十分であったことが原因です。
また、生徒と教職員が共有するフォルダの使用状況等について、管理職による指導や管理が不十分であったことも原因です。
5 再発防止について
教育委員会といたしましては、これまでも各校に対して個人情報の管理の徹底を指導していたにもかかわらず、このような事案を起こしたことについて深く受け止めております。
当該校に対しましては、再発防止策として、個人情報管理に関する校内規定を点検し、個人情報を含むデータについては、複数人で内容を確認するよう管理の徹底を指導してまいります。
各校に対して、今回の事案を共有するとともに注意喚起を図り、個人情報の管理の徹底と、さらなる意識の向上について指導し、再発防止に努めてまいります。