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滋賀県が販売したプレミアム付きデジタル商品券「ここクーポン」のクレジットカード決済システムに不正アクセスが疑われる事案があった問題で、県は2022年2月22日、使った覚えのない請求があったとの相談が900件以上寄せられていることを明らかにした。カード情報が漏れて被害が拡大している恐れがあり、県はクーポン購入者にカード利用明細書の確認を呼び掛けている。
県によると、不正アクセスの疑いが発覚した1月25日から今月20日までに929件の相談があった。「カード会社から不正請求の報告があった」、「明細書に身に覚えのない請求項目が記載されていた」といった内容で、同様の相談はクーポンをクレジットカードで購入した県内外の人から今も寄せられているという。
ここクーポンは、スマートフォンに専用アプリを入れ、カード決済かコンビニ支払いで購入する仕組み。2021年12月24日の販売開始から計約11万9千セットが売れ、約6万6千人がカード決済を利用した。
県は、決済システムを提供する「メタップスペイメント」(東京都)から不正アクセスを受けたとの連絡を受け、専用の相談電話を開設。カード決済の利用者全員に注意喚起の一斉メールを送ったが、「セキュリティー上の懸念がある」と知らせるにとどまっていた。
身に覚えのない約21万円の請求を見つけ、22日に相談窓口に電話した40代女性は、担当者からカード番号と有効期限、セキュリティーコードが漏れていたと告げられたという。「今は調査中で3月上旬に発表するから待ってくれと言われたが、県は情報が流出しているという事実をなぜ知らせてくれなかったのか」と憤っている。