練馬区で「我が家のSNSルール」にパスワード記載し提出を依頼
東京都練馬区は2021年12月3日、区立中学校における個人情報の不適切な取扱いについて発表した。
練馬区教育委員会では、児童生徒の情報モラル向上と情報端末に係る事故の防止に向けて、家庭でのSNSルールづくりを啓発・促進するために、SNS練馬区ルール・リーフレットを作成し各家庭に配布、各校に対してもルールづくりの状況を確認するために各家庭で作成した、パスワードを記載しない状態でのリーフレット提出を求めるよう通知していた。
練馬区によると、練馬区立中学校1校で11月19日に、12月実施の三者面談で生徒のSNS利用に関する注意喚起を行うため、各家庭にSNS練馬区ルール・リーフレットの「我が家のSNSルール」を提出するよう依頼したが、その際にSNSのパスワード記載は不要との説明を失念したため、提出した生徒のパスワードを学校が知り得る事態であったことが11月30日に保護者からの連絡で判明した。パスワードを「未記載」または「削除・マスキングした状態」で提出する旨の説明を失念したことが原因という。
同校では12月2日時点で、276名からのリーフレットの提出を受け付けていた。なお、受け付けたリーフレットは学校の施錠できる場所で保管しており、順次各家庭に返却を行っているため、パスワード漏えいは発生していない。
同校では12月3日に、各家庭に謝罪文を送付している。
教育委員会では12月1日に、区内の全校に注意喚起を促すとともに、12月2日に他の学校で同様の事態が発生していないことを確認済み。
同区では今後、改めて各学校に通知を行うとともに、今後発行する同リーフレットではパスワード記載箇所を削除するとのこと。