2021年10月16日~31日 サイバー攻撃のタイムライン / 16-31 October 2021 Cyber Attacks Timeline


 2021年10月の第2回目のサイバー攻撃のタイムラインが発表され、86件のイベントを収集した10月前半の明らかな中断の後、イベント数(111件)が急激に増加しました。当然のことながら、ランサムウェアが引き続き脅威の中心となっており、直接的または間接的にイベントの30.6%(111件中34件)を占めています(前回のタイムラインでは28.6%)。

当然のことながら、脆弱性は、日和見主義の攻撃者や国家が関与する攻撃者にとって、攻撃者が最初にアクセスするための好ましい手段の1つとして、脅威の状況を特徴づけ続けています。「Google Chrome」プラットフォームの「annus horribilis」は続いており、この2週間でも、新たな脆弱性が大量に悪用されています。CVE-2021-21224、CVE-2021-31956、CVE-2021-38000、そしてCVE-2021-38003。

メガ・ブリーチの季節はまだ終わっていません。今回は、モスクワの5,000万人のドライバーのデータが、地下フォーラムでわずか800ドルで売られてしまいました。

アラブ首長国連邦の会社の従業員に、取締役が別の組織の買収の一環として資金を要求したと信じ込ませるために、偽装メールと偽装音声を使って、詐欺師のグループが3500万ドルを奪いました。

この2週間、サイバースパイの分野では特に多くの出来事がありましたが、これは驚くべきことではありません。2021年5月以降、140社のマネージド・サービス・プロバイダやクラウド・サービス・プロバイダが攻撃を受け、少なくとも14社が侵害されたことを受けて、大規模なサプライチェーン攻撃を行ったNobeliumグループが新たなキャンペーンを展開しています。北朝鮮のLazarus Groupは、韓国のシンクタンクとラトビアの資産監視ソリューションを開発している企業を標的とした新たなキャンペーンを行い、影から戻ってきました。しかし、HarvesterやLightBasinのような新しいアクターも登場しています。そして、リストはこれだけでは終わらない...。

日本関連は2件あります。

フォーティネットの研究者が、日本のMinecraftゲーマーを狙ったと思われるランサムウェア「Chaos」の亜種を発見しました。

KDDIを装い、日本で人気のウイルス対策製品である「あんしんセキュリティ」を装ったフィッシングキャンペーンで、Androidの情報窃取ツール「FakeCop」の新たな亜種が発見されました。