航空券とは不思議なもので、何故か直行便は金額が高く、経由便は安い傾向にあります。
例えば都市A⇒Bの直行便の航空券の金額よりも、都市A⇒B⇒Cへの経由便の航空券の方が安いケースもあります。
悪知恵を働かせると、このようなケースに遭遇した場合、都市A⇒B⇒Cへの航空券を買って都市Bに向かうのが最も効率的となります。
こういうことを英語でskiplagging(通称隠れ都市発券)というらしい。
今回はこのskiplaggingについて触れてみたい。
ITA Matrix vs. Skipplagged
ITA Matrixというツールをご損字でしょうか?
使いこなすにはそれなりの学習が必要ですが、非常に強力なツールです。
以下の例では、目的地として、デトロイト(DTW)と、1000マイル以内の空港をすべて入力しています。
そして、詳細経路コードに「DTW DL+」入力しています。 これは、デトロイト(DTW)経由で、1つ以上のデルタ航空便(DL+)を含むルートのみを検索することを意味します。これで、検索対象をデルタ航空のみに絞り、ツールに余計な負荷をかけることを防ぎます。
直行便だと450USD以上するフライトですが、経由便にすることで、200USD程度に抑えることが可能です。
もうひとつの選択肢は、Skiplaggedを使うことです。 Skiplaggedは、ほとんどトレーニングを必要としないユーザーフレンドリーなツールで、隠れた運賃だけでなく、復路を破棄できるような安い往復運賃も見つけることができるのです。
skiplaggingのルールとアドバイス
skiplaggingは頻繁に使うようなものではありませんが、必要な状況になることを踏まえて備えておくべきです。
- 破棄する区間は、旅程の最後の区間である必要があります。 それ以前の区間で破棄すると、ほとんどの航空会社は残りの区間をキャンセルします。skiplaggingは通常片道発券です。
- この方法は、乗り継ぎ空港(ハブ空港)へ飛ぶ場合にのみ有効です。 例えば、ハブ空港から地方空港へのフライトは、地方空港からの乗り継ぎ便が少ないため、うまくいきません。 地方空港からハブ空港にすることでチケットが見つかる可能性が高くなります。
- 手荷物は絶対に預けないこと。
- 航空券にマイレージプログラムの番号を記入しないことを考える。 マイルを失うリスクもあるため、そのフライトでマイル貯めることは考えない方がよいかもしれません。
- 経由地で降機する言い訳を用意しておく。フライトイレギュラーが発生した場合、航空会社は最終目的地へのルート変更を試みるかもしれません。 なぜその経由地に行く必要があるのか、言い訳を用意しておくとよいでしょう。
- 子供と一緒にやらない。一人なら、意図しないところで足止めを食らっても、対処できますが、 家族全員で旅行している場合は悲惨です。