藤倉コンポジット株式会社 不正アクセスで従業員64名情報漏えいの可能性 2026年2月【セキュリティ事件簿#2025-382】

 

2025 年 9 月に当社のホームページで公表しております通り、2025 年 8 月 25 日に、当社が管理するメールサーバー(Microsoft Exchange Online)の特定のメールアドレスに対し、第三者による不正なアクセス及び不正操作の痕跡が見つかりました。対象となったメールアドレスのメール送受信データには、一部の個人情報が含まれていることが確認されております。関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

当社ではその後も調査を継続し、この度調査が完了いたしました。前回の公表内容では 1 名のメールアドレスに対する不正アクセスだけですが、新たにもう一名のメールアドレスに対しても不正アクセスが発見されました。


1. 本件の概要

2025 年 8 月 25 日 15 時頃、当社ベトナム子会社の従業員より、同子会社に出向中の当社社員のメールアドレスから不審なメールが送信されてきたとの第一報がありました。

現地 IT 担当者が確認したところ、以下の特徴があるフィッシングメールであることが判明しました。

・差出人(From)と送信先(To)の名前が同一

・日本語の文章が不自然

・添付ファイルに見せかけた不審なリンクが含まれている

同子会社の IT 担当者は、当社システム部門に連絡し、システム部門からは、発信元と思われる PC および送信先の PC に対してウイルス対策ソフトによるフルスキャンを指示しました。

その後、当社システム部門がメール送信記録を確認した結果、約 300 件の不審なメールの送信記録が確認されました。この記録は、発信元のメールアカウントの「送信済み」情報には記録がなく、アカウントの利用者からは確認ができなくなっていました。

ウイルスチェックの結果、PC に問題は見られなかったため、原因は PC ではなくメールサーバーへの不正アクセスであると判断し、現地 IT 担当者に対して該当メールアドレスのパスワード変更を依頼しました。

翌日(8 月 26 日)、メールサーバー等へのサインインログを確認したところ、利用者が在席しないはずの米国の IP アドレスから該当のメールアドレスへのサインインが行われていたことが判明しました。これを不正アクセスと判断し、追跡した結果、パスワード変更後はアクセスが失敗し、2025 年 9 月 26 日現在まで新たなアクセスは発生しておりません。


2. 原因と対策

原因は、メールアカウント(Microsoft アカウント)のパスワード漏えいによるものと推定されますが、明確な漏えいの原因は特定されていません。

対応として、以下の対策を実施しました。
  • 他のアカウントでもパスワード漏えいの可能性を考慮し、当社メールシステム利用者全員にパスワード変更を指示
  • ベトナム子会社においては、当社のメールシステム利用者に対して二段階認証を導入
  • 国内メール利用者に対しても二段階認証を順次導入
  • 不正アクセス検知のため、定期的なサインインログの監査を継続

3. 漏えいの可能性がある個人情報

不正アクセスが確認されたのは、ベトナム子会社に出向中の当社社員 1 名のメールアカウントに加え、該当社員が国内で勤務していた時の部下 1 名のメールアカウント、合計2アカウントとなりました。

1 人目のメールアカウント:

メールサーバー内に添付ファイルとして保存されていた従業員 64 名分の個人情報には、氏名、生年月日、住所、電話番号、世帯主情報が含まれていました。なお、マイナンバー、銀行口座、クレジットカード番号等は含まれておりません。

取引先情報については、過去のメール送受信に使用されたメールアドレスの一部が不審なメールの宛先に使用されていたことから、Exchange Online に保管されているすべてのメール内に記載されたメールアドレスが漏えいした可能性があります。

これらのメールは、2020 年に Exchange Online へ移行して以降、継続的に保管されているものであり、それ以前のメールは PC にバックアップとして保存されているため、今回の対象外となります。

2 人目のメールアカウント:

2 人目の職場は、1 人目が出向するまでの職場で、現状も同職場に在籍しております。1 人目は同職場の海外生産子会社へ出向中であり、メールの送受信先がほぼ同じ、かつ CC 等による情報共有も多い状況です。漏洩の可能性のある個人情報としては、1人目のメールアカウントの所持していた、取引先情報のみとなります。


4. 二次被害又はそのおそれの有無及びその内容

現時点で、当社から流出したデータがインターネット上で公開されたなどの事実は確認されておらず、その不正利用などの二次被害も確認されておりません。もし、不審なメールを受け取られたなど、本件による被害が疑われる事例がございましたら、下記問い合わせ先までご連絡いただきますようお願いいたします。


6. 当社生産活動への影響等

本件による当社生産活動への影響はございません。また、現時点において、個人情報の流出が原因となるような業務上の秘密情報の流出も確認されておりません。

皆様には多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを改めて深くお詫び申し上げます。

当社では、今回の事態を真摯に受け止め、委託先との協働体制の強化を含め、情報セキュリティの一層の強化及び再発防止に全力で取り組んでまいります。

【2025/9/26リリース分】

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