海上自衛隊は、50代の隊員が自身の人事に関するデータを不正に入手したなどとして、2022年12月12日、この隊員を懲戒免職の処分にしました。
懲戒免職となったのは、海上自衛隊の佐世保地方総監部に勤務する50代女性の海曹です。
佐世保地方総監部によりますと、海曹は去年8月ごろ、職場の共有サーバーに保存されていた自身の人事評価に関するデータにパスワードを不正に解いてアクセスし、印刷して自宅に持ち帰りました。
そして、確認した人事評価を基に「上司からパワハラを受けている」などのうその事実を記した文書を人事担当部署に送付したということです。
この海曹は、数百回にわたって予測してパスワードを入力しファイルにアクセスしたということで、調べに対して「自分の評価に対する不満があり、知りたい欲求を抑えきれなかった」と話しているということです。
海上自衛隊は、情報保全に関する違反や私的な理由の非行の程度が重いとして、12日、この海曹を懲戒免職の処分にしました。
佐世保地方総監部は「隊員が自分の利益のために極めて重大な事案を起こし、非常に重く受け止めています。指導を徹底し、再発防止に努めていきたい」とコメントしています。