Windows10 WSL2環境のKali LinuxをWindowsデスクトップから使う方法【Win-KeX SL】


Win-KeX SL

 概要

シームレスモードのWin-KeXは、Windowsデスクトップの画面上部にKali Linuxパネルを起動します。

このパネルから起動したアプリケーションは、Microsoft Windowsアプリケーションとデスクトップを共有します。

シームレスモードでは、LinuxアプリケーションとWindowsアプリケーションの間の視覚的な分離がなくなり、Kali Linuxでペネトレーションテストを実行し、その結果をそのままWindowsアプリケーションにコピーして最終報告を行うための素晴らしいプラットフォームを提供します。

Win-KeXは、VcXsrv Windows X Serverを利用して、シームレスなデスクトップ統合を実現しています。


前提条件

VcXsrvには、Visual C++ Redistributable for Visual Studio 2015(vcredist140)が必要です。Windowsの標準的なインストールには含まれているはずですが、足りないことを訴えるエラーが出た場合は、そのままダウンロードしてインストールしてください。

使用方法

スタート

シームレスモードのWin-KeXを一般ユーザーで起動するには、kex --slを実行します。

Win-KeX SLを初めて起動する際には、Windows Defenderのファイアウォールを経由したトラフィックを許可するための認証を求められます。必ず「パブリックネットワーク」を選択してください。


これにより、Win-KeXがシームレスモードで起動します。


画面の上部にKaliパネル、下部にWindowsのスタートメニューが配置されています。

ヒント: Kali パネルは、最大化されたウィンドウのタイトルバーを覆ってしまうことがあります。邪魔にならないようにするには、パネルの環境設定で「自動的に隠す」に設定するとよいでしょう。

サウンド対応

  • Win-KeXはパルスオーディオをサポートしています

  • サウンドをサポートした状態でWin-KeXを起動するには、--soundまたは-sを追加してください(例: kex --win -s

  • サウンドをサポートしたWin-KeXを初めて起動する際には、以下を必ず選択してください。

Windows Defenderのファイアウォールを通したトラフィックを許可するための認証を求められたら"パブリックネットワーク"を選択します。


マルチスクリーン対応

Win-KeXは、マルチスクリーンに対応しています。

「パネルの環境設定」を開き、パネルの長さを短くし、「パネルのロック」のチェックを外し、パネルを任意の画面に移動させます。

停止

  • Win-KeX SLを終了するには、パネルの「Logout」ボタンでセッションからログアウトしてください。

  • オプションでWin-KeX SLサーバーをシャットダウンするには、kex --sl --stop と入力します。