信ぴょう性が疑わしい都道府県魅力度ランキング2021年版発表。茨城県が最下に返り咲く~お仕着せがましいランキングにややうんざり~

 

いろいろと信ぴょう性が疑わしい「都道府県魅力度ランキング」

その最新版である「都道府県魅力度ランキング2021」が10月9日、発表された。前年まで12年連続1位と圧倒的な強さを誇る北海道は、トップを守りきれるのだろうか。また、前年は7年連続最下位から脱出した茨城県。果たして今年の順位は……。

信ぴょう性が疑わしい本調査を行ったのは、ブランド総合研究所。このランキングは、47都道府県と国内1000の市区町村を対象に、全国の消費者3万5489人から有効回答を得て集計したものである。2006年から毎年実施しており、今年が16回目となる(都道府県の調査は2009年から13回目)。

2021年の都道府県魅力度ランキング1位になったのは北海道(73.4点)。2位が京都府(56.4点)、3位に沖縄県(54.4点)、4位は東京都(47.5点)とここまでは前年と順位は変わっていない。

2009年以来、13年連続の1位となった北海道。魅力度の点数は73.4点で、前年の60.8点から12.6点も伸び、2位以下との差をさらに広げている。北海道を「とても魅力的」と答えた人は57.6%で、前年の40.9%より大幅に増えた。

2位の京都府は、13年連続で2位を獲得。点数は前年の49.9点から56.4点へ上昇した。「とても魅力的」との回答が36.1%と前年の29.4%より増加している。また、大阪府は前年より10点以上上昇しての42.0点で5位に。点数、順位ともに過去最高となった。

点数の伸びでは、北海道の次に大きかったのが、4位の東京都だ。ブランド総合研究所の社長は「本調査直後に開始となった東京オリンピック・パラリンピックの影響の可能性が大きい」と話す。

次に点数の伸びが大かったのは千葉県で、順位も前年の21位から12位へと急上昇した。「とても魅力的」の回答が11.0%で前年の3.9%のおよそ3倍増となっている。特に20代では24.6%と多く、前年の6.3%のおよそ4倍に増えたのが特徴的だ。

長崎県も前年の11位から8位へと上昇し、すべての年代で評価が高まっている。また、同じ九州地方の宮崎県は前年の22位から17位へとランクアップ。「とても魅力的」が9.4%で前年の4.4%から2倍以上に増えている。特に九州や中四国地方の居住者からの評価が目立っている。

一方、下位に目を移すと、前年最下位の栃木県は41位(16.2点)となり、最下位から抜け出した。そしてワースト3位は、45位埼玉県(14.4点)、46位佐賀県(12.8点)、47位茨城県(11.6点)となり、茨城県は1年で最下位へと立ち戻る結果となった。

1年で最下位に戻すあたり、ネタにしか思えないが、茨城県知事はご立腹の模様。

更に44位の群馬県知事はずさんな評価手法と指摘。

前年の42位から再び最下位に転落してしまった茨城県については、「前年の調査では、前前年に行われた茨城国体で史上初めてとなるeスポーツを取り入れた。また、茨城県公式バーチャルYouTuberの茨ひよりが活躍するなど、『デジタル県』としてのイメージが高まったことで、20代など若い世代からの評価が急上昇し、大幅な順位上昇につながったといえる。ところが、今年は、コロナ禍の影響でオンライン化が全国に広がったことにより、こうした茨城県の強さが薄まってしまったのではないだろうか」と分析。