米国最大規模の米軍基地のTwitterアカウントがハッキング・・・脇が甘いのはトランプ大統領だけでなかったのかと思ったのですが、どうやら意外な結末だった様です。
キタきつねの所感
米軍(フォートブラッグの関係者のフォロワーの方々はかなり驚いた事かと思います。突然、平日の午後4時半頃に不適切な投稿へのリプライが、軍のアカウントから発信され、すぐにアカウント調査の為にアカウントが閉鎖されたのですから。
フートブラッグ基地は米国ノースカロライナ州にある米国陸軍基地です。
当該の投稿を探してみると・・・海外ニュースではかなり話題になっていて、マスキングがされてないものも上がっていましたが、かろうじて大丈夫そうな所から投稿を拾ってみますと・・・
軍基地の公式アカウントから出るにしては「明らかに」不適切な、Twitterで共有された写真投稿に対するコメントが投稿されています。
※現在当該のツイートは削除され、基地のアカウントが閉鎖されたままです。
しかし閉鎖前のコメントをキャプチャーしている人がいて(※下記ツイートだと右下の投稿)ここを見ると、基地側は”ハッキングされた”と明言しています。
fort bragg account manager got horny on the main 😂😂 “hacked” pic.twitter.com/xY6PUw7Pqs
— mike taddow (@taddmike) 2020年10月21日
こうした情報を元に、当初は「ハッキング」されたとした記事が多数出ており、当初は(トランプ大統領と同じく)パスワードを推測した第三者による攻撃と見れていました。
しかし、翌日の木曜日には調査が進展した結果としてハッキングだったという軍関係者の発表”内容が修正”されています。
木曜日、公式調査の開始後、民間人の従業員がツイートは彼のものであると明らかにした-結局のところ、事件はハッキングではなかったと言った。その従業員は、自分が自分の個人アカウントからツイートしていると誤って信じていたと当局者は語った。
「適切な行動が進行中である」とコマンドスポークスマンのジョー・ブッチーノ大佐は声明の中で述べた。「フォートブラッグのアカウントは、数日中に復元されます。」
(Washington Post記事より引用)※機械翻訳
基地の公式Twitterアカウントを管理する民間の従業員(アカウント管理者)が、個人のアカウントからの投稿をしたつもりで、軍のアカウントから投稿してしまった、というオチの様です。
軍(基地)の信用度への影響もさることながら、当該”従業員”の勤務時間は分かりませんが、不適切な投稿が16時半頃の投稿だったとされている事から、勤務時間内の「私的な行動」についても、今後責任が厳しく問われるのかと思います。
ここから先は想像になりますが、個人アカウントと公式アカウントを「間違える」という事は、普段から当該従業員が「同じ端末」からTwitter投稿をしていたと推測されます。
軍でBYODが認められている可能性はあまり考えられないので、おそらく軍用の端末(PCかスマホ)だったのかと思うのですが、だとすれば、支給端末を使っての「SNSの私的利用」をしていた事になります。この辺りに、他の企業/組織の方への気づきがある気がします。
余談ですが、Twitter上では、
「Horny」(スケベ)な奴にはTwitterアカウントを任せるべきではない
と言った「気づき」が、(正確に言うとそうした投稿ばかりが)ツイートされていました。正論かと思います。