AWSで障害--多数のサービスに影響(転載)~クラウドサービス使うときは、年1回程度の大規模障害を受け入れる覚悟が必要~


AWSで障害--多数のサービスに影響

 Amazon Web Services(AWS)のデータセンターで米国時間11月25日、大規模な障害が発生している。これにより、同社のサービスの稼働が不安定になり、インターネットで提供されている多数のオンラインサービスに大きな影響が及んでいる。

 影響を受けているその他のサービスには、スマートデバイスや、暗号資産(仮想通貨)ポータル(トランザクション処理で障害が発生している)、ストリーミングおよびポッドキャストサービス(ユーザーによるアカウントへのアクセスが制限されている)などがある。

 また、DownDetectorのページで問題が報告されたサイトには、「Ring」「Prime Music」「Pokemon Go」「Roku」「MeetUp.com」「League of Legends」「Anchestry.com」「Chime」などのサービスがあった。

 同社のステータスページによると、今回の障害はリアルタイムで大容量のデータを集積、分析するために用いられる「AWS Kinesis」を中心に発生しているという。

 この障害による影響で、ステータスページの上部に表示される小さなメッセージ領域を除き、ページ自体の更新もままならないと同社のエンジニアらは述べている。

 現在のところ、大半の問題は主にAWSの北米のリージョンに限定されているようだ。AWSによると、北米ではKinesisのほか、下記のAWSのサービスなどに影響がみられる。また、アジア太平洋、南米、欧州、アフリカ、中東のリージョンでは現在、「Amazon CloudFront」のみに問題があるようだ。

  • ACM
  • Amplify Console
  • AppStream2
  • AppSync
  • Athena
  • AutoScaling
  • Batch
  • CloudFormation
  • CloudTrail
  • CloudWatch
  • Cognito
  • Connect
  • DynamoDB
  • EventBridge
  • IoT Services
  • Lambda
  • LEX
  • Managed Blockchain
  • Marketplace
  • Personalize
  • Rekognition
  • SageMaker
  • Workspaces

 AWSは、米国東部(US-EAST-1)リージョンにおけるKinesis Data Streams APIに影響する問題のほか、影響を受けるすべてのサービスの全面的な復旧に向け作業を続けているなどとしている。