Kali Tools #011|Burp Suite:Web脆弱性診断の必須ローカルプロキシ

※本記事は学習用途・自己所有環境のみを対象とし、他者環境への無断スキャンは不正アクセス禁止法に該当します。

Burp Suite はWebアプリ診断の中心となるローカルプロキシツールです。通信の可視化・改ざん・再送・自動スキャンを一体で扱えるため、手動診断から高度な検証まで一気通貫で実施できます。Kali Linux標準搭載で、導入も容易です。

■ Burp Suite とは

Burp Suite は、Webアプリケーションの脆弱性診断に広く利用されている統合プロキシツールです。
ブラウザとサーバー間の通信をローカルプロキシで中継し、
リクエスト・レスポンスの可視化/改ざん/再送/自動スキャン
といった一連の操作をまとめて行えるのが最大の特徴です。

Kali Linux にも標準で収録されており、Web診断の“中心ツール”として常に名前が挙がります。

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■ Burp Suite の主な構成

Burp Suite は複数の機能モジュールで構成されています。
代表的なものは次のとおりです。

● Proxy

ブラウザとサーバーの通信を傍受し、内容を解析・改変できる Burp Suite の中心機能。
Intercept(通信の一時停止)を ON にすると、送受信前に通信内容を自由に編集できます。

● Repeater

個別のリクエストを手動で繰り返し送信し、レスポンスの変化を確認するツール。
パラメータの調整や攻撃の再現に非常に便利です。

● Intruder

多数のパラメータを自動生成して送信する攻撃シミュレーションツール。
ブルートフォース、Fuzzing、パラメータ汚染などの検証に利用されます。

● Scanner(有料版)

自動脆弱性スキャン機能。
クロスサイトスクリプティング、SQLインジェクション、CSRFなど
主要な脆弱性を自動で検出してくれます。

● Decoder / Comparer / Sequencer

  • 文字列のデコード・エンコード

  • 2つのレスポンス比較

  • セッションIDのランダム性分析

など、診断作業を補助するツール群です。


■ よく使う基本操作

● Intercept ON/OFF

通信を一時停止して内容を確認・編集。
ログインフォーム、Cookie、ヘッダ情報などの解析に必須。

● Send to Repeater

気になるリクエストは右クリック → Repeater へ送って
何度でも再送信しながら差分を観察できます。

● Send to Intruder

ブルートフォースやパラメータ操作時に使用。
対象パラメータを選択 → Payload を設定 → 自動送信。


■ 何ができるのか(Use Case)

  • 認証・セッション管理の検証

  • XSS / SQLi の再現・確認

  • パラメータの強制変更

  • API の挙動解析

  • 非推奨メソッドの確認

  • エラーメッセージ解析

  • HTTPヘッダの改ざん

  • セッションIDの強度分析

Webアプリ診断に必要な機能がほぼすべて揃っています。


■ まとめ

Burp Suite は、プロキシ・解析・攻撃再現を一体化したWeb脆弱性診断の定番ツールです。
Kali Linux に標準搭載されているため導入も簡単で、手動診断から自動スキャンまで幅広く活用できます。