【セキュリティ事件簿#2023-137】中学校で個人情報が流出!? 校務員のコピー事件から始まったSNS騒動とは?

 

箕面市教育委員会は、市立第一中学校で個人情報に関する資料が生徒側に流出したことを2023年4月7日に発表しました。男性校務員が教職員の書類を無断でコピーし、それを撮影した生徒がSNSを通じて別の生徒らに送っていたということです。

流出した内容は、新3年生6クラス234人分の学級編成の検討資料、問題行動・不登校・就学援助対象の生徒名、病気や家庭状況に関する手書きメモなどでした。現在は削除されているとされています。

校務員は4日に新3年生の副担任に「クラス分けの資料を見せてほしい」と理由を告げずに依頼。副担任が職員室の自席からファイルを取り出して生徒の個人情報に関する資料(A3判1枚)を見せたあと、無施錠の自席の引き出しにしまったとのことです。

校務員はこのファイルを無断で取り出して、資料をコピーし、部活動で登校していた普段から付き合いのある生徒4人に、コピーを校務員室で見せました。この生徒らはスマートフォンのカメラで資料を撮影し、その後、インスタグラムのダイレクトメッセージやLINEを使って別の生徒らに転送していたということです。なお、学校側はスマホの持ち込みを禁止していました。

4日夜、画像を受け取った生徒の保護者から学校側に連絡があり、この問題が発覚しました。石橋充久校長は「このような事態を起こし、申し訳ない。様々な子どもが傷ついており、心のケアをしていく」と話しています。

参考:箕面市の中学校務員、問題行動や不登校児の情報コピーし生徒に見せる