鳥取県教育委員会の男性職員が、なんともお粗末な“情報漏洩事件”を引き起こしました。
そのきっかけは――まさかのマッチングアプリ。
この職員は今年1月、自己PR欄を飾るために「仕事を頑張っている自分」をアピールしようと、職場のパソコン画面が映り込んだ写真を掲載しました。ところがその画面には、県教委の奨学金を受けていた18人分の名前と返済状況、さらには連帯保証人1人の名前までもがしっかり表示されていたのです。
つまり、アプリに登録していたユーザーなら誰でも、奨学金利用者の個人情報を閲覧できる状態になっていました。
出会いを探したつもりが、情報をばらまく結果になったわけです。
事件が発覚したのは今月8日。アプリを利用していた県内の女性が画面を見て「これ大丈夫?」と指摘したことで判明しました。掲載写真はその日のうちにアプリ運営会社によって削除され、幸いなことに現時点では二次被害は確認されていません。
しかし、すでに情報が流出してしまった事実は消えません。県教委は対象となった19人に対して謝罪を進めており、「再発防止に向けて研修を行う」とコメントしています。
事件簿的まとめ
-
加害者:県教育委員会の男性職員
-
動機(?):マッチングアプリで「仕事できる自分」をアピールしたかった
-
やらかし内容:奨学金利用者18人+連帯保証人1人の個人情報を堂々と世界公開
-
発覚の経緯:アプリ利用者の女性が気づいて指摘
-
その後:写真は削除済み、対象者へ謝罪、県教委は「再発防止策を講じる」とコメント
個人情報保護が声高に叫ばれるこの時代に、職場PCを「出会いの小道具」にしてしまうとは…。
情報管理意識の低さもさることながら、動機が“マッチングアプリ映え”という点で、前代未聞の恥ずかしい事件と言えるでしょう。
