2025年に取得したワンワールド特典航空券の5区間目のフライト。インドのデリーからヘルシンキに向かいます。
初のインド滞在で3泊4日過ごしてみた。
昔、インドを旅してお腹を壊す人と壊さない人の違いはお腹の強度の問題だと思っていた。
今回分かったことは、お腹の強度の問題ではなく、不衛生なものを食うか食わないかだけの問題であることが分かった。つまり、食べ物に気をつければお腹は壊さないのである。
そんな学びを得てインドを発つが、出国は色々大変だった。
空港移動
今回の出発はインドのホテルから。フライトは朝7時40分なので、4時にホテルをチェックアウトし、4時半には空港に到着する感じでプランを立てていた。
インド滞在中はUberによくお世話になったが、昼間、ドライバーとのマッチングに結構時間がかかるケースがあった。これが朝の4時だとどうなるんだろう?一抹の不安から高くても空港送迎を頼んでおこうという発想になった。
空港送迎も空港送迎ですっぽかされるリスクがある。直近だとスリランカ訪問時にklookで空港⇒ホテルの送迎を手配したものの、見事にすっぽかされた。
今回はtrip.comで空港送迎を手配してみた。さてどうなるだろう?
朝の4時に無事チェックインを終えてロビーで待機する。
10分待っても誰も来ない。
これはやばいということで、ホテルのスタッフにフォローしてもらいながらドライバーへの連絡を試みる。
しばらくするとWhatsAppにて見知らぬ人からのメッセージを受信。どうやらドライバーの模様。
trip.comのサービス仕様上は30分待機となっているが、15分待ったから撤退したとか言っている。
とりあえず戻ってきてくれるらしい。というか4:05の時点でホテル駐車場確認して誰もいなかったので、ちょっと言い訳としては厳しいかな?
10分程度で戻ってくるというものの、待てど暮らせど登場しない。結局約束の4時から40分遅れてドライバーが登場した。
そのあとのドライバーの運転は激しかった。先行くほぼすべての車にパッシングを浴びせて道路を爆走し、何とか空港到着。
OTA手配の空港送迎はダメだな。って改めて思った。
チェックイン
インド人は優しい人と騙そうとする人がいて、よく分からないというのが今回の滞在の印象。優しい人は本当に優しい一方で、油断すると騙されてしまう。個々の線引きが分からない。
車を降りると「どこの航空会社だ?」って尋ねてくる人がいた「フィンエアー」って答えると「Gate7だ」って教えて去っていった。
この人はボランティアなのだろうか?
とりあえずGate7へ行き、入ろうとすると新たな課題が現れた。
出発ターミナル入り口前にインド軍の軍人がドキュメントチェックをしている。これだけならいいのだが、どうもID(パスポート)と搭乗券を確認している模様。
搭乗券は出発ターミナルに入らないともらえないのだが?今から慌ててオンラインチェックインでもするか?しかし、こういう時に限ってフィンエアーからのメールが見つからない。
仕方がないので、事前に印刷した日本語で記載された特典航空券の旅程表の紙を取り出し、パスポートを添えてインド軍への突撃を敢行する。
最初はそれっぽいものを見せれば通過できるなんちゃって検査だろうと思っていたのだが、インド軍のチェックは厳しく、「ドキュメントをスマホで撮影して翻訳したやつを見せろ」と言われてしまった。
「あ、その手があったか」とインド軍人に感心しつつ、英訳したドキュメントを見せて無事出発ターミナルに入ることができた。
ターミナルに入った後はいつもの流れでチェックインカウンターに行く。
エコノミークラスは行列ができていて、搭乗客は9割くらいがインド人な感じだった。
ビジネスクラスは1組だけだったのでサクッと搭乗手続きを完了。最終目的地であるエストニアには何日滞在するのかを聞かれた。
そのあと出国審査を経て手荷物検査に進むが、手荷物検査はカオスだった。
スーツケースに入れてあるユーロのコイン(小銭)が反応したようで、再検査となったが、再検査ではスーツケース全開のまま検査機を通していた。
これ、パッキングの仕方がまずいと盗難に会うって感じた。
ラウンジ
関空には「KIX Lounge Kansai」と「KIX Lounge Premium」と、利用基準が複雑なことで有名な2層構造のラウンジを有している。
インディラ・ガンディー国際空港もそれに近くて、エアインディア以外用に「Encalm Lounge」と「Encalm Prive Lounge」という2層構造のラウンジを有している。
今回は上位の「Encalm Prive Lounge」が使えるため、早速行ってみる。
ちなみに空港送迎の遅延と、ターミナル入場時のドキュメントチェックと、手荷物検査のカオスな感じに時間を食われ、2時間位以上あったはずのラウンジ滞在時間は30分にまで減少していた。
ラウンジ内はとても開放的。新しいラウンジかな?
ビュッフェメニューもありますが、ライブキッチンもやっています。
座席にあるテーブル番号を暗記して、スタッフに伝えると持ってきてもらえます。
というわけで、別々のスタッフにマサラドーサとオレンジジュースと水をオーダーしてきました。
チャイを飲みながらオーダーメニューの到着を待ちます。
しばらくしてマサラドーサが到着。滞在中に食するチャンスが無かったので正直にうれしい。
続いて水が到着。というか、スタッフの方忘れていて、顔を見て思い出した模様。お詫びがてら2本登場。
以上終了。オレンジジュースは忘却の彼方に行ってしまったようで・・・
搭乗
時間になったので搭乗ゲートに移動。以前は搭乗ゲートで手荷物検査を行っていたんですかね?当時の名残が残っています。
ほどなくして搭乗開始。さっそく機内に乗り込みます。
機材はA350。機体番号はOH-LTU。
直近のフライトは↓な感じ。アメリカ中心でたまに中東やインドって感じの機材。
安全のしおりは折れ曲がっていますが、もともと二つ折りで収納されているのです。
座席。背面固定なんだけどフルフラットになります。他の航空会社とは一線を画すこのシート、個人的に好きです。
アメニティはスリッパ
ポーチ。中はアイマスクと歯ブラシと耳栓。記憶が確かであれば歯ブラシは竹製です。最初に見たときに先進的な取り組みでびっくりした記憶があります。
フィンエアーの機内安全ビデオは良くも悪くもシンプルです。気になる方はどうぞ。
搭乗してしばらくすると大雨になります。天候悪化と滑走路混雑で30分くらい待たされました。一方でデリー滞在中は雨に降られることは無かったので、助かりました。
ウェルカムドリンクはブルーベリージュースを選択です。
離陸後しばらくすると機内食サービスが始まります。
1回目の機内食が軽めで、2回目の機内食がメインって感じ。
1回目の機内食の選択肢は2つ。「チーズとパプリカのオムレツ」か「スパイスひよこ豆マサラ & 地中海風クルチャパン」オムレツはイメージしやすかったため、敢えてイメージしずらい「スパイスひよこ豆マサラ & 地中海風クルチャパン」を選択。
出てきたのがこちら。ドリンクはモクテルのオレンジ&ジンジャーフィズをチョイス
メインはアルミ容器に入ったひよこ豆のマサラカレー。玉ねぎやトマトベースの濃厚なソースにスパイスがしっかり効いていて、機内ながら本格的な香り。添えられた「地中海風クルチャパン」は、通常の丸型クルチャではなく、ハーブが練り込まれたスティック状で食べやすくアレンジされています。その奥には俵型のベジタブルケバブ。インド式のベジパティで、豆や野菜を練り込んだ香ばしい味わいです。
副菜にはコールドカット(ハムやチキンローフ風)、プチトマト、レタスが彩りよく盛られ、洋風要素もプラス。
フルーツはキウイ、パパイヤ、パイナップルの南国系フルーツ
インド式ヨーグルト「ダヒ」
既にパンがあるのですが、更にパンの配給がありました。
メニュー表記では「野菜ケバブ」となっていましたが、実物は串焼きではなく俵型のベジパティ。こうした違いも含めて、インドとヨーロッパの味が一度に楽しめる、まさに国際線らしい機内食でした。
食後にコーヒーを頂きます。コーヒー頼んでチョコが出てくるところがフィンエアーの素晴らしいところです。食後に読書を楽しんでひと眠りします。
人間とは不思議なもので、何もしなくても腹が減ります。
ギャレーに行き、飲み物とお菓子をゲットしてきました。箱に入っているのはポテチ。ポテチの左はプレッツェル、飲み物はブルーベリージュースです。
更に間食ゲット。アーモンドとお水。
いろいろつまみ続けているうちに着陸前の機内食サービスが始まります。
今回の選択肢は3つです。「インド風スパイシーラムカレー」「チキンパルメザン」「カッテージチーズのテンパリング」カレーは想像がつくのと、チーズって気持ちではなかったので、「チキンパルメザン」を選択
出てきたのがこちら。
メインは、表面を香ばしく焼き上げたチキンパルメザン。衣にチーズが混ぜ込まれ、かじるとサクッとした食感とチーズの旨みが広がります。添えられているのは、トマトとバジルの風味を効かせたひよこ豆ベースのソース。グリルされたズッキーニ、パプリカ、赤パプリカなどの野菜も鮮やかで、彩りと食感のアクセントになっています。
その奥には、俵型のベジタブルケバブがひとつ。こちらはひよこ豆やじゃがいも、香草を混ぜたスパイシーなベジパティで、メインの洋風チキンと好対照の味わいを楽しめます。
副菜の一皿目は、マリネしたエビとモッツァレラ、トマトスライスにペストソースとブラックオリーブを添えた冷菜。爽やかで軽く、口直しにぴったりです。
もう一皿は、インド風コーンとクランベリーのサラダ。コーンの甘みとドライクランベリーの酸味が組み合わさり、ほんのりスパイスが効いた独特の風味でした。横にはAmulバターも添えられ、パンと一緒に楽しめるようになっています。
そしてパンの配給。インド路線らしく、ナンの配給がありました。
また、ドリンクはモクテルのブルーベリー・スプリッツをチョイス。フィンエアーはモクテルを搭載しているので素晴らしいですね。
洋風のチキンメインと、インド系スパイスの副菜を同時に味わえる、国際線らしい折衷スタイルの機内食でした。長時間フライト終盤でも重すぎず、最後まで美味しく完食できる構成です。
そして機内食が終わってしばらくするとヘルシンキ・ヴァンター国際空港に到着です。
着陸後
この後乗り継ぎでエストアニアのタリンに向かうため、手荷物検査をして、入国手続きをして、シェンゲン圏内の出発エリアに向かいます。
入国手続きは、イギリス人、日本人、韓国人が優遇されていて、自動化ゲートで手続し、終わったら有人カウンターでスタンプ貰うだけで終わった。
優遇措置に感謝です。