2025 年 2 月 25 日および 4 月 30 日に公表いたしました、当社グループにおけるランサムウェア被害につきまして、外部専門機関と連携しながら調査・対応を進めてまいりました。この度、フォレンジック調査(※)が完了いたしましたので、その結果をご報告いたします。情報漏えいの痕跡は確認されておりませんが、さらなるセキュリティ体制の強靭化に向けて引き続き取り組んでおります。
お客様をはじめとする関係者の皆様には、多大なるご心配とご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。また、影響を受けた可能性のあるお客様へ個別のご連絡にお時間を要しましたこと重ねてお詫び申し上げます。
今後も再発防止に努めるとともに、外部専門機関の知見を活用しながら、さらなるセキュリティ強化と業務環境の改善に取り組んでまいります。
※サーバーやネットワークなどのデジタル機器に対し、専門的な技術を用いて不正アクセスやマルウェアの侵入経路、被害範囲、情報漏えいの有無などを詳細に解析・記録・検証する調査
1.調査結果の概要
2025 年 2 月 16 日、当社グループにおいてランサムウェア被害の発生が確認されました。当社グループでは、ランサムウェア被害を認識してから直ちに関連するサーバをネットワークから切り離すなどの緊急措置を講じました。その後の外部専門機関による調査により、当社およびグループ会社が保有するデータサーバ及び PC の一部において、暗号化被害が確認され、暗号化されたファイルの中には、一部のお客様及び当社の従業員・元従業員の個人情報が含まれていることが判明しました。影響を受けた可能性のあるお客様には、郵送等により個別にご連絡をさせていただいております。他方、情報漏えいの痕跡がないかを、フォレンジック調査により調査致しましたが、そのような痕跡は見つかりませんでした。また、関連する情報が外部に流出していないか、外部専門機関により継続的に監視を行ってまいりましたが、本書発行時点では、個人情報を含む各種情報が外部に流出したことを示す事実や、攻撃者によってこれらの情報が公開されている事実は確認されておりません。外部への漏えいの有無については、引き続き、監視を継続する予定です。
2.本件の原因と再発防止に向けた対応
外部専門機関の調査によれば、本件は、当社グループ内で使用していた一部のネットワーク装置を侵入経路として、不正なアクセスを受けたことにより生じた可能性が高いと考えられます。これにより、社内のネットワークを通じて複数の端末やサーバが外部から攻撃を受け、ファイルが暗号化されるなどの被害が発生しました。当社グループはこの事態を重く受け止め、関連するネットワーク装置、端末等の安全性を総点検するとともに、専門部門を設置し、24 時間体制でのセキュリティ監視を強化して、異常の早期検知・対応が可能な体制を構築いたしました。
今後、同様の事態が再発することのないよう、当社グループ全体として、セキュリティ対策の一層の強化、業務インフラの見直し、CISO(最高情報セキュリティ責任者)を中心とする組織体制の整備、社員に対するセキュリティ教育や訓練の充実化を、継続的に進めてまいります。
現在当社グループでは、安全性が確認され、セキュリティが強化された端末およびサーバを、信頼性の高いネットワーク環境に接続して通常業務を再開しております。メールをはじめとする各種サービスについても、すべて安全が確認された環境下で運用を行っております。
当社は本件を厳粛に受け止めており、引き続き、警察や金融庁をはじめとする関係当局からの要請・指示に、誠実かつ適切に対応してまいります。
改めまして、多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。引き続き、皆様からの信頼回復と安全なサービスの提供に全力を尽くしてまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
【2025/2/25リリース分】
