旅行予約サイト詐欺まとめ|kiwi.com・Expedia・vakatripの危険性と被害事例

詐欺サイト

kiwi.com

kiwi.comは表向きは旅行予約サイトですが、実態は詐欺的な運営を行っており、多くの利用者が被害に遭っています。航空会社の地上係員として実際に対応した事例では、既に欠航が決まっていた便の旅程を販売していたり、予約番号が存在しない状態で顧客に「購入済み」と誤認させたりするケースがありました。

結果として利用者は当日運賃の高額チケットを再度購入せざるを得ず、何倍もの費用を失うことになります。また、キャンセル済みと表示される予約が複数重複して存在するなど、システム上も極めて不自然な挙動が確認されています。

さらに深刻なのは、第三者のクレジットカードを不正利用して航空券を購入し、顧客にはその不正に取得したチケットを渡すという手口です。このため予約が途中で取り消され、顧客は空港で「決済が無効」と告げられる事態が頻発しています。航空会社側では不正利用を事前に防ぐことが難しく、結果として現場で被害を受けた利用者に説明し、新たな航空券を自費で買い直してもらうしかありません。

既に一社だけで100件を超える不正予約が確認されており、他社を含めれば被害規模はさらに拡大していると見られます。加えて不明瞭な手数料の徴収なども行われているとの報告があります。

こうした状況を踏まえると、kiwi.comは利用者から金銭をだまし取り、航空会社やカード会社を巻き込んで不正を繰り返す極めて悪質な詐欺サイトであり、絶対に利用すべきではありません。


Expedia

Expediaは世界的に有名な大手オンライン旅行予約サイトですが、その実態は利用者に深刻な不利益を与える“詐欺的な運営”が疑われています。最近注目を集めたのは、予約画面で「ビジネスクラス」と表記されていたにもかかわらず、実際にはエコノミークラスの座席が発券されたという事例です。投稿者は「ビジネスクラス」と信じて予約を確定し、往復9万円というお得な航空券を手にしたはずでしたが、いざ搭乗時にはエコノミー券しか発券されず、問い合わせてもチャットサポートは解決にならず、結局8時間以上のフライトをエコノミーで過ごす羽目になったのです。

こうしたトラブルの背景には、航空業界特有の「座席クラス(キャビンクラス)」と「予約クラス(ブッキングクラス)」の混同があります。座席クラスは実際に座る客室を指し、エコノミーやビジネスといった利用者のイメージ通りの区分です。一方で予約クラスはアルファベットで管理される運賃体系で、同じキャビンでも料金や条件が違います。OTAの画面表示ではこの二つが曖昧になり、利用者に「ビジネス」と誤認させるケースが少なくありません。しかし今回のケースは画面にも「Business」と明記されており、根本的な原因はさらに不透明です。

同様の事件は過去にも発生しており、格闘家・平本蓮氏が約70万円で予約したビジネスクラスが当日になって勝手にエコノミーに変更されていたこともありました。その際のエクスペディアの対応は、電話が繋がらない、チャットが一方的に終了するといった不誠実なもので、補償もわずか3万6,000円相当のポイント付与というお粗末な内容。世間の批判が高まった末にようやく100万円の返金が行われましたが、利用者保護の観点からは到底十分とは言えません。

さらに問題なのは、エクスペディアが日本の旅行業法の規制対象外である点です。公式サイトには「米国ワシントン州で登録されている旅行販売業者であり、日本の旅行業法の規制は受けない」と明記されています。つまり、万一トラブルが起きても日本の法制度に基づいた明確な救済を受けにくく、一般利用者は泣き寝入りを強いられる可能性が高いのです。

「安いから」「大手だから」と安心して予約した結果、現実には大幅なクラスダウンやサポート放棄に直面する。エクスペディアは一見便利なサービスに見えますが、繰り返されるトラブルや責任回避の姿勢を踏まえると、安心して利用できるサイトとは到底言えません。旅行という貴重な体験を守るためにも、こうしたサイトには決して依存すべきではないのです。

出典:エクスペディア「ビジネスクラス予約がエコノミー」炎上再び?過去には平本蓮氏も被害アーカイブ

ちなみにExpediaついては、筆者自身も嵌められた経験があり、イスラエルで宿なし体験をさせていただきました。貴重な体験記は下記を参照ください。


vakatrip.com

ベトナム・ホーチミン発→成田行きを「vakatrip」で手配した体験談では、表示と実態の乖離がはっきり見えました。サイト上ではJALコードシェア便として案内され、実質ベトジェットの最上位「skyBOSS」相当(優先チェックイン・手荷物・座席指定・機内食・アメニティ等)が適用される体で、片道2万2,000円という“お得”な価格が提示されていました。購入後に届いたEチケットも「JAL便名」表記。しかし、ベトジェット公式の予約確認に入れると、実際に発券されていたのはベトジェット最安の「エコ」運賃(オプション一切なし)。JALマイル付与もskyBOSS特典も当然つかない条件でした。

さらに、ベトジェット側の決済記録は約1万6,000円で、ユーザーの支払額2万2,000円との差額約6,000円の内訳説明はなし。サポートは日本語実務対応なし・英語テンプレ回答が中心で、表示と発券内容の不一致(JAL表記なのにVJ最安発券)という核心には向き合わない姿勢でした。空港の現場でも「予約は最安エコ運賃扱い」とされ、ラウンジや優先レーン等のskyBOSS権利は使えず、JAL側のカウンターでも介入余地はありません。

要は、「JAL名義で買えばskyBOSS相当」という期待を抱かせる表示で集客し、裏では最安のVJ運賃で発券する“実質的なおとり表示・ダウングレード”。安すぎる“エラー運賃風”の価格で釣り、差額や条件の違いは不透明、サポートは事実上の責任回避――という流れです。今回は運良くそのまま搭乗できたものの、期待していた特典もマイルもゼロ。価格差・体験差・説明責任のいずれも納得しがたい結果でした。


まとめ

旅行予約サイトは一見便利で安く見えますが、実態は利用者を食い物にする「詐欺的サービス」であることが少なくありません。kiwi.comのように存在しない便を販売したり、不正利用で取得したチケットを渡すケース、Expediaのように表示と実際の座席クラスが異なり、サポートも責任を回避するケースなど、被害の事例は後を絶ちません。

旅行は時間もお金もかかる大切な体験です。その入り口である航空券予約が不透明で詐欺的なサイトに奪われてしまえば、旅そのものが台無しになります。利用者としてできる最善の自衛策は「疑わしきは使わない」こと。航空券は必ず航空会社公式サイト、もしくは信頼できる販売窓口から購入しましょう。

安さや利便性に惑わされず、自分の旅を守る選択をすることが何より重要です。