上記の絞り込みの結果、なんと今回は条件を満たす企業がなかった。
それで終わりにするのは少しもったいないので、前回12月の優待取りの際の改善を検討してみる。
両建てで優待取りを行う場合、理屈上はプラスマイナスゼロとなるが、実際は取引手数料だったり貸株料だったりで細かいマイナスになっている。
なので、これらも含めて株主優待を取りつつも多少なりとも利益もとれるような両建てを検討してみたい。
何もネタがないと議論のしようもないため、1月に優待取りが可能で、且つ両建ても可能な鳥貴族(3193)をベースにいろいろ試行錯誤を重ねたいと思う。
1年前の振り返りとなるが、2020年1月の優待取りについては権利落ち日が1/29であった。
となると、前日の2020/1/28の株価で判断することとなるので、当時の情報を集めてみる。
【2020/1/28 鳥貴族(3193)】
始値:2551
高値:2595
安値:2549
終値:2588
日足ATR:62
30分足ATR:13
※いずれのATRもローソク足20本分としている
基本的に優待取りなので、必ず約定させる必要が出てくる。
しかし成行だと始値で約定してしまい、指値だと刺さらないリスクが出てくる。
そこで、「不成」という、指値で刺さらない場合は前場の終値で成り行き注文に変更するという注文方法を取ってみる。
この方法でポイントとなるのが30分足のATRと踏んでいる。
仕掛けだが、前日終値と30分足のATRを使い、下記のように試算してみる。
【2020/1/29 鳥貴族(3193)仕掛け案】
ロング:2575円以下で約定(終値2588-13(30分ATR))
ショート:2601円以上で約定(終値2588+13(30分ATR))
※約定できない場合は前場終値で成行注文
さて、結果はどうであっただろうか?
Trading Viewの30分足でシミュレーションしてみる。。。。
【2020/1/29 鳥貴族(3193)結果】
ロング:2575円 ※指値で刺さる
ショート:2496円 ※指値刺さらず、前場終値の成行注文で約定
ちなみに、1/29の結果は下記である。
【2020/1/29 鳥貴族(3193)】
始値:2581
高値:2588
安値:2476
終値:2476
前場終値:2496
30分足ATR:18
つまり、持っているポジションは下記の状況となる
ロング:2575円(▲99)
ショート:2496円(20)
で、手仕舞いに向けてどう考えるか。
ルールを仮で作ってみる。
【仮ルール】
・目標価格を約定金額±1ATRで設定
・すでに2ATR以上利益が出ている場合は成行
で、このルールに乗っ取って、手仕舞案を考える
【2020/1/30 鳥貴族(3193)手仕舞案】
ロング:2593円以上で約定(約定価格2575+18(30分ATR))
ショート:2478円以下で約定(終値2496-18(30分ATR))
※約定できない場合は前場終値で成行注文
改めてTrading Viewの30分足でシミュレーションしてみる。。。。
【2020/1/30 鳥貴族(3193)結果】
ロング:2593円(18) ※指値で刺さる
ショート:2478円(18) ※指値刺さる