【セキュリティ事件簿#2023-352】茨城・土浦市役所職員、同僚の人事情報を不正収集し書類送検される。



 茨城県土浦市役所の31歳の男性職員が、他の職員の人事評価や役職、経歴などの情報を不正に収集し、私用のハードディスクに保存していたとして、不正アクセス禁止法違反および市の個人情報保護条例違反の疑いで書類送検されました。この事件は、昨年9月に「人事課しか知らない情報を知っている職員がいる」との情報が別の職員から提供されたことをきっかけに発覚しました。

男性職員は、2021年12月18日に市のサーバーから836人の職員の情報を収集し、私用のハードディスクに保存していたとされています。彼はこの行為について、「自らの評価を上げるため、希望部署などの職員の評価を知りたかった」と説明しています。また、彼は今年3月から休職中であり、外部への情報の漏洩は確認されていません。

土浦市役所はこの事件について、市民や関係者に対して謝罪し、新たなセキュリティーシステムの導入や職員教育の強化を行うとの声明を発表しました。

出典:不正アクセス疑い、茨城・土浦市職員を書類送検