【セキュリティ事件簿#2025-272】環境意識は高くてもセキュリティ意識はゼロ:香川県の「一斉清掃大作戦!」が情報漏えい大作戦に

 

香川県などが主催する環境イベント「瀬戸内4県・一斉清掃大作戦!」の参加登録者100名分の個人情報が漏えいするという、まさかの展開が明らかになりました。

事件が起きたのは、県が管理するメーリングリスト(登録者586人)に向けて送信された案内メール。ところが、メールに記載されていたのは、参加申し込み用のフォームではなく、すでに参加登録を済ませた100人分の氏名・電話番号などが記載されたページのURLでした。

つまり、環境イベントへの「案内メール」が、まるごと個人情報のばらまきメールと化してしまったわけです。

この事態を引き起こしたのは、県の職員による確認ミス。たった一人で送信作業を行い、リンク先の確認もせず、さらにパスワード保護などの対策も施されていなかったとのこと。

香川県は記者会見で、「多くの方々にご心配とご迷惑をお掛けしました」と謝罪するとともに、「複数人での確認体制」や「パスワードの設定」など、再発防止策を講じるとしています。

出典:香川県 イベント案内メールで100人分の個人情報を漏えい URLのリンク先を確認せずメール送信アーカイブ