愛知県半田市の市立中学校で、卒業生223人分の成績データが、生徒もアクセス可能な状態でクラウド上に約1か月間放置されていたことが判明した。
発覚のきっかけは、教職員ではなく、別の教員とクラウドにアクセスした生徒からの指摘だった。
市教育委員会によると、問題のデータは今年3月に同校を卒業した生徒の成績情報。3月末に異動した教員が、過去の教材データを新しい勤務先でも活用しようと、成績データも含まれたフォルダを生徒が閲覧可能なクラウド環境にコピーしていたという。
本来、教員専用のクラウドに保管されるべき情報だったが、誤って生徒用と共有され、しかも削除されることなく約1か月間放置され続けた。
この異常事態を認識したのは教職員ではなく、生徒だった。
市教委は、外部への漏えいはなかったとする分析結果を業者から受け取っており、対象となる生徒に対して謝罪文を送付したと説明している。