Webディレクトリ探索ツール三選: gobuster、ffuf、dirb

Webディレクトリ探索
Webディレクトリの探索は、セキュリティ評価やペネトレーションテストにおいて重要な要素です。今回は、Webディレクトリ探索を行うための3つの優れたツールを紹介し、それぞれの概要と主な特徴を解説します。これらのツールを使って、Webアプリケーションのセキュリティ評価をより効果的に行いましょう。

1.gobuster

gobusterは、高速かつ柔軟なWebディレクトリ探索ツールです。複数のスレッドを使用して並列にリクエストを送信し、効率的な攻撃を実行します。ワードリストベースの攻撃や拡張子の指定など、多くのカスタマイズオプションが提供されています。さらに、カスタムのHTTPヘッダを使用してリクエストを送信することも可能です。レポートの生成機能も備えているため、結果を整理しやすくなっています。

以下は、gobusterの実行例です:

bash
gobuster dir -u http://example.com -w wordlist.txt -t 10 -x php,html -o results.txt

 上記の例では、-uオプションで探索対象のURLを指定し、-wオプションでワードリストファイルを指定しています。-tオプションでは10のスレッド数を指定し、-xオプションで拡張子を指定しています。最後に、-oオプションで結果を保存するファイル名を指定しています。

2.ffuf

ffufは、高速かつパワフルなWebディレクトリ探索ツールです。並列リクエストを使用して大量のリクエストを効率的に処理します。ワードリストベースの攻撃やリクエストのマルチポジション、ワイルドカードサポートなど、柔軟なカスタマイズオプションがあります。さらに、リクエストのフィルタリング機能により、絞り込まれた結果を得ることができます。コマンドラインベースのツールとして提供されており、直感的で使いやすいインターフェースを持っています。

以下は、ffufの実行例です:

arduino
ffuf -w wordlist.txt -u http://example.com/FUZZ -t 20 -mc all -o results.txt

上記の例では、-wオプションでワードリストファイルを指定(URLの”FUZZ”の部分に当てはめ)し、-uオプションで探索対象のURLを指定しています。-tオプションでは20のスレッド数を指定し、-mcオプションで全ての応答を表示するよう設定しています。最後に、-oオプションで結果を保存するファイル名を指定しています。

3.dirb

dirbは、Webディレクトリやファイルの探索に使用される定番のツールです。ワードリストベースの攻撃やカスタムエクステンションのサポート、マルチスレッドサポートなどの特徴があります。また、レポートの生成機能も備えており、探索結果を整理しやすくなっています。コマンドラインツールとして提供されているため、柔軟性があり、多くのオプションを使ってカスタマイズすることができます。

以下は、dirbの実行例です:

arduino
dirb http://example.com -o results.txt -r -X .txt,.php

上記の例では、探索対象のURLを指定しています。-oオプションで結果を保存するファイル名を指定し、-rオプションでリクエストを再帰的に処理するよう設定しています。また、-Xオプションで拡張子を指定しています。


gobuster、ffuf、dirbは、それぞれ優れたWebディレクトリ探索ツールです。攻撃対象のWebアプリケーションの特性や要件に応じて、適切なツールを選択して利用することが重要です。また、効果的な探索を行うために、優れたワードリストの使用も重要です。その中でも、"SecLists"というワードリストがオススメです。SecListsは、セキュリティ関連の様々なワードリストを収集したもので、様々な攻撃シナリオに対応しています。以下のリンクからSecListsを入手することができます:

SecLists - GitHub

これらのツールとSecListsを組み合わせることで、より効果的かつ包括的なWebディレクトリ探索が可能となります。当然ですが、必要な許可を得た上で、セキュリティ評価やペネトレーションテストを実施するようにしてくださいね。

出典:Content Discovery(THM)