【セキュリティ事件簿#2025-159】中国電力株式会社 当社の社内ネットワークへの不正アクセスによる 社員等の情報流出の可能性について 2025/4/25

 

当社は、社内ネットワークの一部が不正アクセスを受けたことにより、当社および中国電力ネットワーク株式会社(以下「中国電力NW」)の社員等の個人情報等(以下「社員等の個人情報等」)が外部に流出した可能性があること(以下「本事案」)を確認しましたので、お知らせします。

本事案については、本日、国の個人情報保護委員会に報告しています。

流出した可能性のある情報には、一般のお客さまの個人情報は含まれておりません。

また、電力供給に関わるシステムを含めた業務システムへの不正アクセス等は確認されておらず、電力の安定供給への影響はありません。

本事案について、お客さまや関係者の皆さまにご心配をおかけすることをお詫び申し上げます。

1.本事案の経緯

本年4月21日、当社情報システム担当部署において、社外からの社内ネットワークへの接続に利用する接続機器のうち、社員等の個人情報等を格納するシステム(以下「当該システム」)に接続されている機器(以下「当該接続機器」)に対し不正なアクセスを受けたことを検知しました。これを受け、同日、速やかに当該接続機器をネットワークから切り離し、被害拡大を防止する緊急対応を実施しました。

その後、社内で詳細な調査を行った結果、当該接続機器を通じて当該システムから社員等の個人情報等が流出した可能性があることを確認しました。当該システム以外の業務システムについては、当該接続機器には接続されておらず、本事案により不正アクセスが行われていないことを確認しました。

<参考:本事案の概要>


2.流出の可能性がある情報と対象者

情報:氏名、業務用メールアドレス、ユーザIDと暗号化されたパスワード※等

※パスワードは高度に暗号化されており、解読は困難

対象者:当社・中国電力NWの社員および退職者ならびに業務受託などにより当該接続機器を利用する委託先社員等(計15,566人)

対応:本年4月23日、情報が流出した可能性がある退職者を除く関係者に対し、本事案の周知およびパスワード変更を依頼

3.本事案の原因

本事案は、当該接続機器における当社の設定に不備があり、第三者からの不正アクセスを受けたものと考えています。

4.今後の対応

本事案については、すでに関係各機関と連携して必要な対応を進めており、引き続き、流出の可能性がある関係者に対して適切に対応していくとともに、再発防止に向け、外部のセキュリティ専門機関等のご意見もいただきながら、情報セキュリティ対策および監視体制の強化を進めてまいります。

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【セキュリティ事件簿#2025-156】サンエイ株式会社  ランサムウェア被害の発生及び個人情報漏えいの可能性に関するお知らせ 2025/4/9

 

このたび、当社 サンエイ株式会社のサーバーが第三者による不正アクセスを受け、ランサムウェア感染被害が発生し、サンエイが管理している取引先様等の個人情報及び秘密情報が一部外部へ漏えいした可能性があることをお知らせいたします。

本件につきまして、既に対策本部を設置の上、外部専門家の支援を受けながら、影響の範囲等の調査と早期復旧への対応を進めるとともに、関係機関への相談を開始しております。

被害の全容、原因の把握には、今しばらく時間を要する見込みですが、現時点で判明している内容について、下記のとおりご報告いたします。

このたびは、お取引先様、関係者の皆様には多大なるご心配とご迷惑をお掛けすることになり、深くお詫び申しあげます。

1.不正アクセス発覚の経緯

2025 年 4 月 5 日(土)早朝、サンエイサーバーに対する不正アクセスが発生し、サーバーに保存している各種ファイルが暗号化されていることを確認いたしました。直ちに、外部専門家の協力のもと調査を開始し、復旧作業に取り組むとともに、関係機関への相談を開始しました。

2.現在の状況と今後の対応

サーバーに保存していた各種業務データの一部が暗号化され、アクセス不能な状況となっております。

今回の被害に対応するため、関連サーバーを社内ネットワークから切り離すなど、必要な対策を実施しております。また、情報漏えいにつきましては、外部専門家の協力を得ながら現在調査を進めております。

詳しい状況が分かり次第、改めてご報告するとともに、皆様へのご迷惑を最小限に止めるべく取り組んでまいります。 

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【セキュリティ事件簿#2025-139】株式会社インターネットイニシアティブ IIJセキュアMXサービスにおけるお客様情報の漏えいについてのお詫びとご報告 2025/4/22


当社が法人向けに提供するメールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」への不正アクセス事案について4月15日に公表いたしましたが(以下、第一報 ※)、その後の調査の結果についてお知らせいたします。

(※)2025年4月15日付報道発表資料「IIJセキュアMXサービスにおけるお客様情報の漏えいについて」

https://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2025/0415.html

お客様、および関係者の皆さまには多大なご迷惑をおかけしており誠に申し訳ございません。あらためて深くお詫び申し上げます。

漏えい事実が確認されたお客様契約数

第一報で、情報が漏えいした可能性があるとお知らせしたIIJセキュアMXサービスの全ての契約のうち、情報が漏えいした事実が確認されたお客様契約数は以下の通りです。

当該サービスで作成された電子メールのアカウント・パスワードの漏えい

対象のお客様契約数: 132契約

(※)このうちの一部のお客様契約については電子メールアカウントのみ漏えい事実が確認されています。

(※)第一報で漏えいの可能性があるとした電子メールアカウント4,072,650件のうち、311,288件が該当します。

当該サービスを利用して送受信された電子メールの本文・ヘッダ情報の漏えい

対象のお客様契約数: 6契約

当該サービスと連携して動作するように設定されていた他社クラウドサービスの認証情報の漏えい

対象のお客様契約数: 488契約

なお、以上3項目の合計契約数から、重複するお客様を除外した契約数は586契約です。

対象のお客様へのご案内について

現在当社とのご契約があるお客様には、当社担当者よりご案内しています。また、当該サービスの運用管理担当者の方は、「IIJサービスオンライン」よりご案内を確認いただけます。

現在当社とのご契約がなく、過去に当該サービスをご利用されていたお客様におかれましては、ご不明な点がございましたら、以下のご相談フォームでご連絡をいただきますようお願いいたします。

ご相談フォーム

ご不明な点がございましたら、こちらのご相談フォームでお問い合わせください。

セキュリティ事故専用お客様フォーム

https://biz.iij.jp/public/application/add/39186

不正アクセスの原因

本件の不正アクセスの原因は、IIJセキュアMXサービスで利用していた第三者製のソフトウェアの脆弱性を悪用されたことによるものでした。この脆弱性は不正アクセス発生から発覚のタイミングでは未発見のものであり、今回の事案を通じて初めて明らかになったものです。その後、ソフトウェア製造元による改修が完了し、4月18日にJVN(※)において緊急度の高い脆弱性として情報が公開されております。

対象となった脆弱性

JVN#22348866:"Active! mailにおけるスタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性 緊急"

https://jvn.jp/jp/JVN22348866/index.html

(※)JVN(Japan Vulnerability Notes):日本で使用されているソフトウェアなどの脆弱性関連情報とその対策情報を提供し、情報セキュリティ対策に資することを目的とする脆弱性対策情報ポータルサイト。脆弱性関連情報の受付と安全な流通を目的とした「情報セキュリティ早期警戒パートナーシップ」に基づいて、2004年7月よりJPCERT コーディネーションセンターと独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が共同で運営しています。

なお、IIJセキュアMXサービスにおいて、当該ソフトウェアによるオプション機能は2025年2月をもって提供終了しており、現在、当該ソフトウェアは利用しておりません。

今後の対応

現在、再発防止に向けて、セキュリティ対策および監視体制の強化について検討を進めております。また引き続き、関係機関と連携して対応を行っております。新たにお知らせすべき内容が判明した際は、速やかに情報を開示してまいります。

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【2025年4月15日リリース分】

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【セキュリティ事件簿#2025-125】ベル少額短期保険株式会社 不正アクセスによる被害に関する調査結果につきまして(確報) 2025/4/19

 

2025 年 4 月 4 日に報告させていただきました『不正アクセスによる個人情報漏えいの可能性に関するお知らせ(初報)』の事案につきまして、各種調査ならびに精査が完了し、お客さまの個人情報が漏えいしていないことを確認いたしました。

このたびは、多くの方に多大なるご心配をおかけしましたことを、こころよりお詫び申し上げますとともに、お客さまおよびお取引先等関係者のみなさまへ、本事案に関します確報を以下のとおりお知らせ申し上げます。

■調査結果

2025 年 4 月 2 日に当社のサービス提供に関するネットワークに不正アクセスが確認されました。これを受け、即時に外部からのアクセスを遮断する等の措置を講じるとともに、当社調査および専門機関によります調査を実施いたしました。

これらの結果、本事案の不正アクセスによりますお客さまの個人情報漏えいがなかったことを確認いたしましたので、ここにご報告申し上げます。

当社では、今後ともお客さまの個人情報保護が最重要であるとの認識のもと、高度なセキュリティの維持ならびに一層の強化につとめてまいります。

なお、本事案につきましては、2025 年 4 月 18 日付にて、個人情報保護委員会へ確報を提出いたしましたことをあわせてご報告申しあげます。

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【2025年4月4日リリース分】

【セキュリティ事件簿#2024-123】HOYA株式会社 サイバー攻撃による個人情報の外部流出について 2025/4/14

 

2024年4月1日付け「当社グループにおけるシステム障害について」、同年4月4日付け「当社グループにおけるシステム障害について」、同年4月23日付け「当社グループにおけるシステム障害について(続報)」及び同年5月15日付け「当社グループにおけるシステム障害について(続報)」でお知らせいたしましたとおり、害意ある第三者からのサイバー攻撃により、当社にてシステム障害が発生いたしましたが、調査の結果、当社が管理する個人情報の一部が外部へ漏洩したことが判明しました。漏洩の事実につきましては改めて個人情報保護委員会へ報告を行っております。深くお詫び申し上げますとともに、確認された外部流出等の概要について、下記のとおりご報告いたします。

事実の概要及び経緯

2024年3月30日、当社のシステムが害意ある第三者からのサイバー攻撃を受け、調査復旧作業を開始しました。その後、当社は、外部の専門家と協力して被害の詳細の調査を開始いたしましたが、同年4月2日に、漏洩したと思われるファイルに個人情報が含まれている可能性があることが発覚し、その後も更に調査を進めて参りました。かかる調査の結果、以下のシステムに保管されていた以下の個人情報が外部へ漏洩したことが判明いたしました。

攻撃を受けたシステム:PENTAXライフケア事業部(内視鏡)及びメディカル(眼内レンズ)事業部の一部のシステム

流出した個人データ:

(1)2016年から2022年までに広域関東圏の4つの医院・クリニックでPENTAXライフケア事業部の製品にて内視鏡検査を受診された方の氏名、性別及び年齢:約1,000名

なお、漏洩対象となった上記4つの医院・クリニックには、別途その旨を当社からご連絡差し上げております。

(2)2024年3月末までにPENTAXライフケア事業部(内視鏡)へお送りいただいた履歴書等の採用関連情報:約500名

(3)2024年3月時点でPENTAXライフケア事業部(内視鏡)とお取引のあった会社名、代表者氏名、住所、電話番号及び銀行口座:約2,000名

(4)2024年3月末時点までに上記システムで保管されていた当社グループの従業員及び退職者、ご家族の氏名、社員番号、銀行口座、身分証明書及び給与情報等の雇用関連情報:約3,000名

現時点で流出した個人情報が悪用されたという報告は受けておりません。また、クレジットカード情報の流出は確認されておりませんが、本件の状況に鑑み、予期せぬ第三者からの連絡等を受けた場合には、慎重な対応をお願い申し上げます。

本件の影響を受けた可能性のある皆様におかれまして、不審な連絡を受けたり、お気になる点がございましたら、以下の連絡先までご連絡ください。

コールセンター電話番号:0120-344-012

再発防止策等

2024年3月31日以後、迅速に当社システムをネットワークから遮断し、システムの分析、安全確保及び復旧作業を実施いたしました。また、不正アクセス防止のため、セキュリティ対策ソフトの導入やパスワードの強化を含む、システム強化や監視体制の強化を行っております。また、従来の個人情報管理を再点検し、個人情報の管理の徹底を行ってまいります。

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【2024年5月15日リリース分】

【2024年4月4日リリース分】

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【2024年3月31日リリース分】

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2025年4月に発生したAWS東京リージョンの障害、原因は主電源と二次電源の遮断

 

2025年4月15日、日本時間の午後4時40分頃から約1時間にわたり、Amazon Web Services(AWS)の東京リージョン(AP-NORTHEAST-1)に属するアベイラビリティゾーン「apne1-az4」で障害が発生しました。AWSはその原因として、「影響を受けたEC2インスタンスへの主電源および二次電源が遮断されたこと」が要因だったと明らかにしています。

アベイラビリティゾーンの1つで障害発生

AWS東京リージョンは、物理的に独立した4つのアベイラビリティゾーン(AZ)で構成されており、それぞれが個別の電源供給やインターネット接続を持ちながら、専用の高速ネットワークで相互接続されています。この設計により、1つのAZに障害が発生しても、他のゾーンに影響を及ぼさない仕組みとなっています。

今回はそのうちの「apne1-az4」において障害が起こり、Amazon EC2を中心に複数のサービスに影響が及びました。

午後4時40分、EC2に接続障害

AWSの「AWS Health Dashboard」によると、障害は4月15日午後4時40分に発生。apne1-az4において一部のEC2インスタンスで接続不能の状態が確認され、これに依存するAPIなどでもエラー率やレイテンシーの上昇が見られました。

AWSのエンジニアは障害発生から数分以内に対応を開始し、復旧に向けた調査と対応が進められました。

午後5時43分に復旧、原因も判明

AWSは午後5時15分にダッシュボード上で障害の発生を告知し、調査を継続中であることを発表。午後5時21分には「回復の兆しがある」とのコメントを出し、午後5時51分には「午後5時43分に障害は収束した」と報告しました。

また、この報告の中で「主電源と二次電源の両方が遮断されたことが直接的な原因だった」との説明がありました。

しかし、記事執筆時点(4月16日午後9時30分)では、なぜ冗長性を確保しているはずの主・副電源の両方が同時に遮断されたのか、今後どのような再発防止策が講じられるのかについての詳細は公開されていません。

過去にも発生していた東京リージョンの障害

AWS東京リージョンでは、過去にも重大な障害が発生しています。

  • 2021年9月:ネットワーク機器の新プロトコル処理に潜むバグが原因で、大規模な障害が発生。

  • 2019年8月:冷却システムの不具合によるフェイルセーフの失敗と、それに続く手動対応の不備でシステムが停止。

これらの事例からも、クラウド環境でのシステム構築には、単一のアベイラビリティゾーンへの依存を避け、複数のAZやリージョンを組み合わせた設計が不可欠であることが分かります。

出典:AWS東京リージョンで約1時間続いた障害、原因は主電源と二次電源が遮断されたことが原因。AWSが明らかに

【搭乗記】マレーシア航空MH70便 マレーシア・クアラルンプール国際空港(KUL)⇒成田国際空港(NRT)

 

 2025年に取得したワンワールド特典航空券の3区間目のフライトでクアラルンプールから成田に向かいます。

このフライト、以前は週3~4便だったのだが、夏季スケジュールでデイリー運行となり、増便⇒特典航空券の提供座席も増ということで、めでたく確保に成功した。

空港移動

今回の出発は空港近くのHoliday Innから。

一応IHGプラチナ資格を持っていたおかげで、前日は朝8時に突撃したにもかかわらずチェックインさせていただき、最上階のExectiveフロアにアップグレードさせていただき、さらにクラブラウンジにも招待いただきまして、大変ありがとうございました。

ちなみにポイント泊で、1泊13,000ポイントでした。別途税金がかかるようで、10MYR必要になりますが、クレカ決済OKでした。


ホテルからは無料送迎バスが出ているため、利用させていただきました。

バスでホテル~ターミナル1まで15分くらいかかるため、徒歩は自殺行為です。


空港に無事到着。本日のフライト(MH70便)は定刻通りになりそうです。


チェックイン

マレーシア航空はワンワールドアライアンス加盟航空会社であるため、クラスに関係なくビジネスクラスチェックインカウンターが利用可能。待ちは一組程度でサクッとチェックイン完了できました。


マレーシア航空のビジネスクラスですが、こちらの記事で、サテライトターミナル間の送迎に高級車を利用したサービスを展開していると聞いて、一度試してみたいと思っていました。

完全に裏メニュー的なサービスかと思っていたのですが、普通にカウンターでも案内がされていました。

更にチケット受け取るときにも「G1ゲートに行ってね」との補足が。

こえ、事前の情報を知らずに言われていたら完全に聞き流していたと思う。


サテライトターミナルへの空港送迎体験


そんなわけでチェックインを済ませてサクッと出国審査も終えます。

クアラルンプール国際空港の出国審査はプライオリティレーンもありますが、日本人は自動化ゲートが利用できるため、有人のプライオリティレーンに並ぶよりも一般の自動化ゲートの方が早いです。

そしてG1ゲートに向かいます。


ゲート入り口で搭乗券のチェックを受けます。

先に進んでいくと待合エリアが。利用者は一組ごとに送迎をしているため、順番が来るまでこちらで待ちます。


そして私の番が回ってきました。何を隠そう、ベンツに乗るのはこれが初めてです。

空港内を走行するため、屋根にランプが取り付けられている点が特徴的です。


車内の感じ。運転席はフルデジタル化されていました。


「スゲー」って思っている間にサテライトに到着し、ベンツ試乗会終了。

出口を歩いてくると、往路でお世話になったゲートに出てきました。


つまり、

本館⇒サテライト:高級車による送迎

サテライト⇒本館:専用バスによる送迎

という提供形態であることを理解した。

とはいえ、このサービスは恐らくメインターミナルとサテライトターミナルの間を移動する電車(エアロトレイン)の故障に伴う一時的なモノ。

エアロトレインの故障に伴って不便を与える一方で、それを逆手にとって新たな顧客体験を提供する航空会社の発想の転換は素晴らしいですね。

ラウンジ


サテライトのゴールデンラウンジに入室。

スリランカカレーでお腹を破壊されてしまっているため、ベジタリアンヌードルとお水だけ頂いて静かにしています。


搭乗

時間が近づき、搭乗ゲートに向かって歩いていると、ふと中心部にあるジャングルが目に入ってきた。

どうせ搭乗ゲートは手荷物検査で混雑しているだろうし、次回クアラルンプール訪問の予定は立っていないため、せっかくだから入ってみることにした。

中はこんな感じ。熱帯雨林を再現しているのか、暑いわ湿度は高いわで一気にメガネが曇って、熱帯雨林特有のまとわりつくような暑さを体験できた。


空港で熱帯雨林を体験できるのはレアだけど、長居する場所ではない。

そそくさと室内に戻り、搭乗ゲートに向かいます。

クアラルンプールは搭乗ゲート前で手荷物検査をする方式。どう考えても非効率にしか見えない。検査機器は各ゲート分用意しないといけないし、各ゲートに検査機器設置してもフライトがない時間帯は検査機器は遊んでいることになるし。。。

一方で搭乗と降機の導線が同じになるため、乗り継ぎの人には優しい空港ということになっている模様

搭乗ゲートは相変わらず長蛇の列。


並ぶのは嫌なので、ベンチに座ってヒューマンウォッチングをしながら列がはけるのを待つ。

一つ気になったことがあるのだが、日本人の搭乗率は2割くらいしかない感じだった。

以前、この時期はゴールデンウィークを海外で過ごした日本人の帰国ラッシュで満席になる印象だった。過去の印象では日本人8割、外国人2割の印象。

ところが武漢ウイルス(コロナウイルス)が終息し、日本円が貧弱になった影響なのか、搭乗率は満席でも日本人比率は2割に減少。

うーん。なんか悲しい。。。

機材

今回の機材はA330-300。


今更思ったのだが、エアバスのオーバーヘッドコンパートメントは出し入れがやりにくい。

ボーイングのオーバーヘッドコンパートメントは開けると出し入れしやすいよう出し入れの口が少し下がってくれるのだが、A330は扉が開くだけで出し入れの口が高いままなのである。

イメージ的にはこんな感じ。


機体番号は9M-MTOで、直近のフライトスケジュールは以下な感じ。

搭乗機はインドのムンバイから飛んできた機材。東京往復ののち、シドニーに向かう模様。


マレーシア航空、一時期財務状況悪化のせいか日本人CAが姿を消していたが、先日の関空便、今回の成田便と日本人CAが乗務していた。

タレントのMEGUMIさんを彷彿とさせるようなCAさんもいた。

座席はこんな感じ。座席にある白いものは敷パッド。その下にあるのがブランケット。

日本人乗務員の方から「敷パッドは最初にセットしておくことをお勧めしております~」ということで、離陸前に敷パッドを設置。頭の部分にかぶせるような形態なので、フルフラットにしなくても装着できる点が良い。

辺りを見回したらみんな同様に敷パッドの早着を終えていた。


また、座席のストレージボックスにはヘッドフォンとアメニティポーチがありました。

アメニティポーチは後日開封したところこんな感じ。歯ブラシ、リップクリーム、アイマスク、靴下、ハンドクリームなどなど。

ワンワールドアライアンスメンバーのアメニティポーチ収集が最近の趣味でして、1社攻略完了です。

これで未制覇は、AS、AA、FJ、IB、QF、RJとなりました。



今回の機材ですが、Wi-FIとモバイルローミング搭載機材となります。


このモバイルローミングですが、楽天モバイルも利用可能ということで、離陸後にさっそく試したところ、無事繋がりました。


回線速度は期待してはだめです。無料で提供するマレーシア航空は太っ腹ですね!


機内安全ビデオを視聴ののち離陸です。

個人的にはマレーシア航空の機内安全ビデオが一番好きかな。写真だけだと機内安全ビデオに見えないユーモアな作りが好き。ちなみに次点はJALの目力最強な機内安全ビデオです。


全編はこちらからどうぞ。



機内サービス

搭乗後はおしぼりとウェルカムドリンクのサービスがありました。

シグネチャドリンクのハイビスカスジュースはとても旨し。数年前にはなかった気がするので、良い意味でのマレーシア航空のチャレンジと変化がうかがえます。


機内食メニューは4品から選択です。


スリランカカレーでお腹を破壊されているため、刺激がありそうなものと重そうなものを避けた結果、和食のチョイスに至ります。

まずはドリンクとスナックの提供から。シグネチャドリンクのハイビスカスジュースを再リクエストします。ちなみに竹串に刺さっているのはロンガンの実です。


続いてサテー。ミックスを頼んだら関空線の時よりも1本多くもらえました。ありがとうございます。


続いて和食。正確には和食というよりも「和食にインスピレーションを受けたマレーシア航空オリジナル料理」という認識で食するのが良いかと思います。


こちらがメイン。


ま、多くは語りません。

強いて言うなら2点。

普段和食を選択することは無いのですが、航空会社でこんなにも差が出るものなんだと理解した。

併せて、JALの機内食のレベルの高さを改めて実感できた良い機会となった。

ちなみにメニューにはデザートがあったのですが、なぜか和食の人には提供されずでした(お腹の問題もあり、催促することもせず・・・)

食後にPCを出してワークしようと思ったのですが、A330のオーバーヘッドコンパートメントの不便さとお腹の調子を理由にフルフラットで睡眠をとることに。

着陸2時間前を切ったあたりからCAさんから軽食の提案を受けます。気流が悪いところを飛行しているため、ホットドリンクはサービス不可ということで、フルーツを頂きました。


その後銚子上空を遊覧飛行して成田空港に着陸。


ビジネスクラスだと6時間は物足りない感じ。それくらい快適なフライトでした。

着陸後

第2ターミナルのサテライトに到着したようで、500メートルの道のりを歩いて入国を果たします。


時刻は夕飯時なので、第3ターミナルに夕食の配給を受けに向かいます。第2ターミナル~第3ターミナル間の移動は約10分といった感じ。


第3ターミナルに着いたらフードコートに直行します。


有難く夕食の配給を受けます。旅をしていると意外と食費はかからないものです。


夕食後東京駅までどうやって出るかを思案します。選択肢はバスと成田エクスプレス(NEX)。

JRE BANK特典で4割引きでNEXに乗車できるため、今回はNEXを選択してみます。

ちなみに4割引きでNEXに乗車しても、金額的にはまだバスの方が安いです。でも座席の広さと移動時間はNEXに軍配が上がります。

直近で20分後の列車があったため、オンラインで予約し第2ターミナルに戻ります。

10分で第2ターミナルに戻り、残り10分。自動券売機で切符の受け取りが必要なものの、そんなに時間はかからないと思っていたものの、券売機には長蛇の列が発生中。空港という特殊要因を考慮していませんでした。

若干焦ったものの、回転が速く、何とか出発の3分前に切符を受け取り、乗車することができました。


成田空港でのえきねっと当日予約&受け取りは少し時間的な余裕を持った方がいいですね。

でも頑張ってJRE BANK特典を使って4割引きでNEXに乗車しなくても、普通にバスで帰れば良い気がしてきた。

そういう意味では一つ良い試行ができた。

【Playback of flight MH70 on 5 MAR 2025】

【搭乗記】スリランカ航空UL318便 スリランカ・バンダラナイケ国際空港(CMB)⇒マレーシア・クアラルンプール国際空港(KUL)

 

2025年に取得したワンワールド特典航空券の2区間目のフライトでコロンボからクアラルンプールに向かいます。

スリランカから日本へは週3便直行便が出ているが、特典航空券には空席がなく、クアラルンプール経由で日本に帰国します。

当初は当日乗り継ぎするフライトスケジュールだったのだが、乗り継ぎは2時間程度しかなく、ラウンジは楽しめないわ、遅延したら乗り継ぎ失敗のリスクがあるわで、大事を取ってクアラルンプールからの便は翌日乗り継ぎにした。

空港移動

コロンボ市街から空港までは路線バスが存在しているらしいのだが、ローカルバスにもかかわらず運賃をぼったくられる惨事を目の当たりにして心が折れる。


事実上公共交通機関による空港アクセスは皆無に等しいスリランカだが、Uberが発達しており、ポッキリ価格で空港まで移動できる。

空港⇒コロンボ市街は2,000円程度だが、コロンボ市街⇒空港は1,700円くらいで移動できた。

南アジアあるあるなのか、途中ガソリンスタンドによって給油するという、おおらか(!?)な一面も垣間見ることができた。

今回はフライトの4時間前目途で着くように動いていたため問題はない。

ただ、時間に余裕を持った行動は重要。

ちなみに給油時にスリランカのガソリン価格を確認してみた。239LKR/ℓということで、ざっくり170円/ℓと日本とほとんど変わらないか少し高いくらいだった。

スリランカは経済破綻しているはずなので、庶民は大変なんだと思った。


ドライバーと会話にならない会話をしながら空港に到着。

車を降りるとすかさずポーターがやってくるが、恐らくチップを要求されるので速攻で断る。スーツケースも一つしかないことを知るとポーターもすぐに散っていった。


チェックイン

バンダラナイケ国際空港は他のなじみのある空港と少し仕組みが異なっていた。ざっくり整理すると以下な感じ

  1. 空港入り口で簡単なセキュリティチェック(日本人は顔パス)
  2. チェックインカウンターの前で簡単な手荷物検査(搭乗時間を聞かれるので、チェックインカウンターがオープンしていないと入れない可能性あり)
  3. チェックインカウンターでチェックイン
  4. 出国審査
  5. 搭乗ゲート前で手荷物検査
  6. 搭乗
空港には4時間以上前に着いたのだが、チェックインカウンターがまだオープンしていない。


ちなみにこの日は週に3便ある成田行きのフライトもある模様。6時間近い遅延ということで、ご愁傷様でございました。


そういえば、先日搭乗した6時間遅延のマレーシア航空便、AirHelpより無事100ユーロの見舞金がメインバンクのソニー銀行に振り込まれていました。ありがとうございました。


んで話を戻して、チェックインカウンターのオープンまでどうしようか思案していたところ、一般エリアでプライオリティパスが使える飲食店があったことを思い出し、さっそく突撃。


フードとドリンクが付くということだったのだが、空港に来る前にカレーを頂いてきたため、ドリンクのみを頂くことに。

オープンスペースのラウンジで、トイレへの動線上にあるため、人が多かった。


ドリンクを待っている間にチェックインカウンターがオープンしてしまったため、ドリンクを少し頂いてチェックインカウンターに突撃。

エコノミークラスのチェックインカウンターは結構な混雑だったものの、ビジネスクラス用は待ち一組程度でサクッとチェックイン完了。


その後の出国審査もプライオリティレーンがあり、エコノミー利用客100人くらいすっ飛ばして出国審査を終えることができた。

ラウンジ

出国審査を終えたらラウンジに移動。

こちらがスリランカ航空のフラッグシップラウンジとなる、「Serendib Lounge」。

バンコクのカタール航空のラウンジの入室条件を知っている方は基本それと同じになるイメージで、ステータス持ちでもビジネスクラス利用でないと入室出来ない。


ステータス持ちのエコノミークラス利用者は名前が紛らわしいが「Serenediva Lounge」を利用することになる。

レビューを見たが結構酷評だった。


今回はガチビジネスの方を利用できるので早速入室。

ラウンジ入り口(内側から撮影)

バーカウンターはあるもののモクテルはないとのこと。


ラウンジの雰囲気は良いのだが、電源の確保にかなり難があるラウンジだった。

窓側席にのみ電源タップがある感じ

食事の種類は豊富な印象。空港に来る前にコロンボ市内でカレーを食べてきたため、食事については一切手を付けず、ジュースと水だけを頂いていました。


搭乗

搭乗ゲートはR4。バス搭乗の様です。搭乗ゲートに向かうとすでにファイナルコールに。。。


搭乗ゲートにたどり着くとバス移動ですが、ビジネスクラスは別で送迎するからちょっと待てと言われて待機中。


待ったものの結局エコノミークラスと同じバスで搭乗機まで向かうことになりました。

バス搭乗は、優先搭乗のメリットがほぼ無くなるものの、遮るものなく飛行機を見ることができるので、たまにであればテンション上がります。


機内に入るとCAから「アユボワン(Ayubowan)」という言葉とともに、両手を合わせて軽くお辞儀をされ、搭乗の歓迎を受けます。

CA搭乗挨拶イメージ


機材

今回の機材はA320。


ビジネスクラスは16席くらいで、内搭乗客は3人だった。これくらい空いているとフライトも快適。


機体番号は4R-ANAで、直近のフライトスケジュールは以下な感じ。

搭乗機はバンコクから飛んできた機材の様です。


スリランカ航空のCAさんの制服はちょっとセクシーです。参考までに機内安全ビデオをどうぞ。


機内サービス

搭乗後はおしぼりとウェルカムドリンクのサービスがありました。

今回のフライトはスリランカ時間で午前1時発、マレーシア時間で午前3時発となります。

そんなわけで、機内食も軽めとなっています。

機内食メニュー

紅茶メニュー

今回のフライトは3時間強の短いフライトなのですが、深夜便のせいか、機内食を軽くしていることへの補填なのか、アメニティポーチの配布がありました。後日開封したところ、クシ、耳栓、ティッシュ、ハンドクリーム、リップクリームなどが入っていました。

歯ブラシは入っていませんでしたが、トイレに歯ブラシが設置されていました。


ワンワールドアライアンスメンバーのアメニティポーチ収集が最近の趣味でして、思わぬところで1社クリアすることができました。

ちなみに未制覇の航空会社は、AS、AA、FJ、IB、MH、QF、RJとなります。

各社のアメニティポーチをスーツケースに入れて旅するのがここ10年くらいで達成したい目標となります。

離陸後、機内食を今食べるか後にするか聞いてきます。3時間強の深夜便のフライトで食事を後回しにしたら食する機会を失いそうなので、頂けるときに頂きます。

今回はベジタリアンメニューを選択しました。

ボリューム的にはちょうどよかったです。

クランブルフライド・ベジタブル・スタッフド・カプシカム(ピーマン)、ミニ・ベジタブル・ピザ、マサラ・ポテト・バン、カットフルーツ

食後にカモミールティーを頂きます。


食後は座席をリクライニングにして寝ます。あまり寝付けなかったものの、うとうとしているうちに着陸態勢に入ります。

ここでおしぼりのサービスがありました。このタイミングでのおしぼりのサービスは結構ありがたいです。ちゃんとした布のアツアツのおしぼりで、顔を拭いたら目も覚めます!

そうこうしているうちにクアラルンプール国際空港到着。


着陸後

てっきり本館着と思っていたのですが、どうもサテライト着だったようです。

例のごとくバスで移動します。

ビジネスクラス利用者は専用バスレーンがありますので、是非ご活用ください。


バス車内もちょっと豪華になっています。


事前にマレーシア・デジタル・アライバル・カード(MDAC)への登録を済ませておいたので、入国審査は秒で終了。

次のフライトは明日の午前中だし、数日前にクアラルンプールに滞在したため、今回は趣向を変えて空港近くのHoliday Innに宿泊します。

1階のGATE3から送迎バスが出ています。


送迎バスの時刻表。実際に乗ってホテルまで送迎してもらいましたが、徒歩での移動は自殺行為になるのでご注意を。


IHGプラチナステータスを持っていたおかげで、朝8時に突撃したにもかかわらず快くアーリーチェックイン&客室アップグレードを提供頂けました。感謝です。

今回はポイント泊にしました。一泊13000ポイントですが、チェックイン時に10リンギット請求されました。追加のキャッシュアウトは想定していなかったため、申し訳なさを感じつつ10リンギットをカードで支払いました。

宿泊したHoliday Innですが、クラブラウンジがありこちらも利用させていただけることに。

17:30-21:30までがカクテルタイムで軽い軽食が提供されるとのこと。

ラウンジでの朝食提供はないので朝食込みの客は1階のレストランで、朝食無しの客で気が変わって食べたくなったら約32リンギットで食べられるとのことでした。


ラウンジ付きのHoliday Innが存在することは今回初めて知りました。

(スリランカ訪問の)まとめ

初インド訪問に先立ち、まずは予行演習がてらスリランカに訪れてみたが、お腹はスリランカカレーに完敗しました。

スリランカのカレーはスパイシーかノンスパイシーの2択だが、個人的な解釈は「スパイシー=激辛(お腹破壊)」、「ノンスパイシー=何とか耐えられる辛さ」っていう感じ。


初インド訪問、初めて行くくせにトランジット滞在となっており、お腹をやられるわけにはいかないのである。

ノンスパイシーな料理をチョイスすることと、食事はホテルで済ますこと(=クリーンフードの選択)を徹底する必要性を強く感じた。

貧弱なお腹で申し訳ない。

そんな感じ。

【Playback of flight UL318 on 4 MAR 2025】