【セキュリティ事件簿#2024-443】京セラコミュニケーションシステム株式会社 システムの導入作業中のランサムウェア感染に関するご報告 2024/10/2

 

京セラコミュニケーションシステム株式会社は、奈良県の斑鳩町立図書館様からのご依頼で、9月10日より弊社の図書館システム(以降、本システム)の導入作業を行っておりましたが、新規構築したサーバがランサムウェアに感染していることが判明し、2024年10月1日に予定していた図書館利用者様向けのサービス利用開始を延期する事態となりました。現在、原因究明と被害状況の確認、また、本システムの運用再開に向けて取り組んでおります。

斑鳩町立図書館をご利用の皆様には多大なるご迷惑とご心配をおかけすることになりましたことを深くお詫び申し上げます。

被害の全容の把握にはいましばらく時間を要する見込みですが、現時点で判明している内容について、以下の通りご報告いたします。

1.発生経緯

  • 2024年9月10日
    弊社のソフトウェア製品である図書館システムの導入作業開始

  • 2024年9月29日
    本システムの稼働開始(利用者は図書館職員のみ)

  • 2024年9月30日
    本システムのサーバ接続がエラーになる現象を確認
    調査の結果、サーバ内のデータが暗号化されておりランサムウェアに感染していることが判明
    本システムを外部のネットワークと遮断

2.情報流出の可能性について

本システムのサーバには、図書館利用者様の個人情報が含まれておりました。現時点で情報の流出や金銭の要求等は確認されておりませんが、さらなる調査を進めております。

3.現在の状況について

本システムの運用停止により、現在、斑鳩町立図書館のホームページおよびシステムによる蔵書検索等が行えず、斑鳩町立図書館様ならびに図書館利用者様にご不便をおかけしている状況です。

現在、外部専門家と連携の上、システムの保護と復旧に向けて作業を進めております。引き続き皆様へのご迷惑を最小限に止めるべく取り組んでまいります。

リリース文アーカイブ