モロッコ滞在記~サハラ砂漠の4WDツアー~

 

今回の旅の拠点となるメルズーガの宿「リアドマムーシュ」に前日到着し一晩を明かす。

朝起きてテラスに上がると、砂漠が本当に目の前であることが分かる。


その後、モハさんと初対面。

事前のやり取りでデザートキャンプと空港送迎の相談しかしていなかったため、その他のアクティビティについて相談してみる。

モハさん曰く、4WDで砂漠の周辺を楽しみ、デザートキャンプ(ラクダトレッキング込み)とバギーで砂漠の中を楽しめれば大丈夫とのこと。

数日前に日本人のユカちゃんという女性が来て、悔いを残さないように全部やっていったらしい。

ユカちゃんに負けるわけにはいかないので、自分もフルコースでオーダー。

ちなみに2022年9月時点の価格は以下の通り

・ラクダ乗り体験、サンセット&サンライズとベルベル音楽を堪能できる砂漠キャンプツアー(夕食・朝食付き):350DH

・4WDツアー(約3時間):1,000DH

・クアッドバギー(2時間程度):600DH

リアドマムーシュは宿泊費はクレカ決済(VISA、Master)OKだけど、アクティビティはキャッシュのみなので、予めキャッシュは多めに用意しておきたい。


帰国までのスケジュールはこんな感じ。

【今日】

・AM:4WDツアー

・PM:砂漠キャンプ(砂漠泊)

【明日】

・PM:クアッドバギー

【明後日】

・早朝エルラシディア空港に移動して帰国

そんな訳で慌ただしく4WDツアーに参加する。それにしても出発の2時間前で良く調整ついたなと少し関心。

まずは砂漠に流れる水路を見学。

モハさん曰く、JICA(国際協力機構)の支援が入っているらしい。


ちなみに砂漠の中も水路が通っているらしい。


次に連れてきてくれたのは現地のベルベル音楽を聞かせてくれる場所。

事前にドライバーさんが「ここは観光客が訪れる場所で、CDとか売りつけてくるから」的な注意をしてくれる。


中に入ると演奏の真っ最中だった。
既に10人くらい白人の観光客が入っていて、端の方に座って音楽を聴く。

5分くらい聞いていたら終わってしまい、他の観光客がみんな出て行ってしまった。

部屋にいるのは自分一人となり、土産物を押し売りされても困るので、自分もそそくさと退散。


その後、砂丘を抜けて、ブラックデザートに向かう。

砂丘を抜ける様子を動画に取っていた。


ここに来るまで、てっきりメルズーガから先は砂の砂漠が広大に広がっているイメージだったのだが、どうも砂砂漠は部分的で、比率的には岩砂漠の方が多い感じ。

↓のオレンジ色っぽい部分が砂砂漠で、その他は岩砂漠と思われる。
んで赤矢印の部分がさっきの動画の部分。
赤矢印の先が黒くなっていると思うが、この辺がブラックデザート。
そしてアルジェリアとの国境が近い。


ブラックデザートという由来と、衛星写真上でなぜ黒く見えるのかが気になっていたが、実際に行ってみるとこんな感じで、石がいっぱい。


しかもこの石、テキトーに拾ってみると5~6分の1くらいの確率で↓な石に出会う。
石の上に置いて写真撮ったので少しわかりにくいが、これは化石。


大昔はこの辺は海だったらしく、化石がごろごろしてる。

ちなみここに落ちている化石は拾った人のものになるので、好きなだけ持ち帰っていいらしい。

化石探しはもう少しやってみたかったのだが、さすがに日中のサハラ砂漠のど真ん中だけあって、暑くて日差しがキツイ。

本当はマラケシュ滞在中に日よけ用のスカーフを調達しておきたかったのだが、フライト遅延により滞在時間が短縮され、調達できなかった。

ガイドさん(♂)もスカーフを持っていて、若干準備不足が悔やまれる。

時間にして数分程度化石探しを堪能して次の場所に移動。

途中、モロッコ人の墓を紹介された。

良く見ると墓標が無い。大きな石を二つ使い、その石の向きで男性の墓なのか女性の墓なのかを区別できるようにしているだけだった。

墓標とかないけど大丈夫か聞いてみたが、「頭に記憶しているから大丈夫」だって。。。


また、砂漠の超ド真ん中ですが、何とモロッコ軍の施設があります。
モロッコとアルジェリアは仲が良くないらしい。


次に連れて行ってくれたのはクリスタルの採掘場。
ブラックデザートの辺りは20メートルくらい掘るとクリスタルが採取できるらしい。

降りてみたいと思ったが、ハシゴや階段といったお洒落なものは無く、ここではロープで下に降りていくらしい。

ガイドさんが記念に小さいクリスタルをくれた。


モロッコには砂漠を転々と移動するノマドがおり、ちょっとお邪魔してお茶をごちそうになることに。丁度パンを焼いていて、写真撮っていいというので、撮らせてもらった。



ノマドは複数テントで生活している。例えば、台所用、寝室用、ダイニング用とか。

別のテントに移動し「ベルベルウイスキー(モロッカンティー)」を勧められ、しばし休憩。


手作り感あふれるテント。ちなみに屋根の布はラクダの毛でできているらしい。


砂漠とはいえ、日差しを防ぐだけでだいぶ過ごしやすい。


この後来た道を戻ってツアー終了。

当初砂砂漠をぐるっと1周するイメージだったが、後でGoogle mapのタイムラインを見てみると違う動き方をしていた。


それでもこのツアーでないと得られないものを体験できたので、良かった。

モハさんが手配してくれたせいか、所謂観光客向けのところに行く前には事前に注意を出してくれたし、無用な土産物店に行くこともなく終わったので、金額は高いが比例して満足度も高いツアーだったと思う。