モロッコ滞在記~マラケシュ編~

 

フライトの遅延により、予定より遅れてマラケシュに到着。

当社は羽田⇒バンコク⇒ドーハ⇒イスタンブール⇒カサブランカ⇒マラケシュのルートで来る予定だった。

ところが、バンコク⇒ドーハ間のカタール航空のフライトが5時間遅延し、以降のフライトが全部組み直しとなり、マラケシュ到着は12時間遅れとなった。

ちなみに組み直しの結果ドーハ⇒マドリッド⇒マラケシュのルートで来ることになった。

マドリッド~マラケシュはヨーロッパ~北アフリカと地域も異なるので遠い気がするが、フライト時間は2時間なので、大阪から沖縄に行く感じ?

元々36時間程度の滞在予定だったが、18時間くらいの滞在になった。睡眠時間込みなので、実質の観光は数時間だった。

数時間でも、新しい都市だといろいろな刺激をもらえる。

まずはマラケシュの空港からホテルに移動する。

今回の旅のメインはサハラ砂漠メインとなるので、宿は旧市街ではなく、Supratoursのバスターミナルへのアクセスを考慮して新市街に取った。

当初はカサブランカからの国内線(ロイヤルエアモロッコ便)で23:55に到着予定で、Booking.comによるホテルまでの送迎を予定していたのだが、フライトの遅延により、到着が翌12:00に変わり、更にフライトもロイヤルエアモロッコによるカサブランカからの国内線ではなく、イベリア航空によるマドリッドからの国際線でマラケシュ入りする形になってしまった。

一応オンラインで変更をリクエストしてみるも、残念ながら送迎ドライバーは現れなかった。

今回はケースが特殊のような気がするが、Booking.comにはもっと急な予定変更に柔軟に対応できるようになってもらいたい。

そんな訳で、モロッコ入国後はATMで現地通貨を入手し、路線バスに乗って自力でホテルまで向かうこととする。

不幸中の幸いは当初深夜着だったものが、遅延により昼間着になったため、公共交通機関が使える点にある。

ネットで調べてみると空港から市街地にバスが出ているらしい。

ただ、バス停が空港出口から少し歩くのと、その間にタクシーの勧誘が多いのが難点。


料金は30DH、タクシーの場合700DHらしいので、とてつもなく良心的である。

無事バスまでたどり着けると、運転手さんにお金を払って乗車。「このバスWiFi使えるからね」とか、「このチケットは往復で使えるからね」とか、いろいろ親切に教えてくれた。

#自分は翌日メルズーガに移動してしまい、マラケシュには戻らない旅程だったので、帰りの使い方は分からずじまいとなる。


Google Mapで調べてみると、空港バスは19系統のように見えるが、Google map上は19系統はフナ広場の前で終わりになっており、そこからバスの乗り継ぎが必要そうな感じになっていた。

そんな訳で乗り継ぎを覚悟していたのだが、運転手さんがそれぞれの行き先を聞いてくれ、乗り継ぐことなく最終目的地までたどり着くことができた。


今回の宿。Ibis Marrakech Centre Gare
Booking.comで予約したが、宿泊当日の12:00まで無料キャンセル可能となっており、今回のフライト遅延では大いに助けられた。


今回の宿の最大のメリットは、翌日乗車するSupuratoursのバスターミナルの隣にあるという点。

Supuratoursのバスターミナルまで徒歩1分未満。

翌日のバス出発は朝8時なので、ホテルでのんびり朝食取っても間に合います。


あまりにも近いので、ホテルにチェックインする前に翌日のメルズーガ行きのバスチケットを買いに行きます。

メルズーガ行きは1日1本。朝8時発です。


カウンターでチケットを購入。
Supratoursのバスターミナル内には喫茶店と売店があり、それぞれに水を買いに行ってみる。喫茶店で500mlの飲料水を買ったら7DHで、その後売店で同じく500mlの飲料水を買ったら4DH。数歩の距離だが金額差がある。


満席で買えなかったらどうしようとドキドキしたが、メルズーガ行きのバスチケット無事調達。料金は300DH。


無事チケットを購入し、ホテルにチェックイン。

ホテルはびっくりするほどシンプル。アメニティはボディソープ兼シャンプーのみで、コップもタオルも無し。

さすがにタオルが無いのはおかしいだろうと思い、たまたま同じ階で清掃中のスタッフさんから調達。

明日のメルズーガ行きのチケットを確保できたことの安心感と、ここまでの移動で疲労がたまったのか、急に疲れてきたので、ホテルのベッドで一休み。


一休みのはずが6時間くらい熟睡。明日の早朝はメルズーガに旅立つので、慌ててマラケシュ観光に出発。

新市街から旧市街はバスで移動。Google mapで検索すると、旧市街まで連れて行ってくれるバスの系統番号を確認できる。

バスの行き先表示板に系統番号が書いてあるため、目的の系統番号のバスが来たら乗車。運賃は4DHで、乗車時に支払い。


20分くらいでフナ市場に到着。
なんか奥の方がすごい賑わっている感じ。


旧市街周辺は馬車による周遊もできるらしく、たくさんの馬車が待機中。


奥に進んでいくと、様々なストリートパフォーマーが芸を披露しており、その周りに人だかりができてる。


さらに奥に進むと屋台がたくさん。

呼び込みがかなりしつこい。日本人と分かると「ハラヘッタ?」「コンニチワ」「チョットイイ」「アサハラショーコー」とか、どこで学んだかわからん日本語をぶつけてくる。

呼び込みを無視して一通り屋台を見て回った結果、まずこの屋台に入ってみる。


ひよこ豆のスープ。4DH。


次に訪れたのがこちら。
何と羊の頭部(通称Big Head)が食せるので、早速オーダーしてみる。
自分は一つオーダーしてしまったが、メニューをよく見るとハーフサイズがあった。


ここでモロッカンティーと初対面。
確かに甘い。
モロッコ人はこれを毎日飲むため、歯がやられるらしい。
結構歯が数本抜けた高齢者を見かけた気がする。


Big Head登場。
思ったよりも量が多かった。
味は淡白な感じ。淡白すぎるので、途中飽きてくる。
カレー風味のスパイスが置いてあるので、味変を試みるもすぐに飽きてしまう。
Big Headは絶対ハーフサイズが良い。
ちなみに価格は80DHなので、それなりの金額。


他にタジン鍋やタンジーヤ、カタツムリなどを試してみたかったが、Big Headでお腹一杯。翌日は朝早いので、宿に帰ります。


路線バスで宿に戻る。バスの中で隣に座った若い女性に声を掛けられた。

英語が話せないようで、アラビア語をGoogle翻訳で英語にして見せてきた。

アジア人に興味があるということで、自分が日本人であること、旅行者であることを伝えたが、降車地点に到着してしまったためここで終了。

時間があればもっと付き合ってあげられたんだけど、ザンネン。

旅行者に掛けてくる現地人は、現地人とのコミュニケーションという貴重な機会になるケースと、詐欺に逢って悲惨な目に合うケースのどちらかだと思っている。

英語も話せない現地人だったので、今回は貴重なコミュニケーションのチャンスだったと思いたい。

ちなみに最も怪しいのは旅行者に日本語で声をかけてくる知らない現地人。高確率で詐欺。