患者情報の管理に関するご報告とお詫び
このたび、当院職員が大学の規定に反して、患者様586名の個人情報(ID、氏名、性別、生年月日、入退院日、診断名、入院目的、modified Rankin Scale(生活の自立度)、JCS(意識状態))を個人用パソコンに保存し、大学で許可されていないクラウドサービス(インターネットの情報保存スペース)を利用していたところ、2021年4月25日、宅配業者を装ったフィッシングメールにより当該職員のクラウドサービス用ID及びパスワードを盗み取られ、当該患者様の個人情報を閲覧できる状態になっていたという事態が発生しました。
現在は、当該クラウドサービス用IDにセキュリティ保護が掛かるよう対策をとりましたので、第三者が本件個人情報を閲覧することはできません。また、これまでに本件個人情報が第三者に閲覧され、あるいは、不正に使用された事実は確認されていません。今後、本件個人情報が第三者に閲覧されていた等の事実が確認されることがありましたら、改めてご報告申し上げる所存でおりますが、事態の重大性に鑑み、まずは本件個人情報の対象となる患者様に事実をご報告する文書を4月28日に発送させていただきました。
このたびは、患者様はじめ皆様に多大なご迷惑とご不安を与える事態となり、誠に申し訳ございませんでした。本件個人情報には住所および電話番号は含まれていませんが、もし、患者様に不審な連絡があった場合やご不明な点などがございましたら、大変お手数ですが、下記までご連絡くださいますよう、お願い申し上げます。
当院ではこれまで全職員に対し、定期的に研修を実施し、「個人所有のパソコンに患者様の個人情報を保存してはいけないこと」、「やむを得ず保存する際には個人情報を匿名化すること」等について教育・意識啓発を行ってまいりましたが、今回、それらが実施されていませんでした。当院の情報管理体制に不備があったことを深く反省し、厳正に対処するとともに、今後、このようなことが起きないよう、再発防止策を検討し、緊急ミーティングを開催して個人情報を含む情報管理の方法を改めて周知徹底したところです。職員に対する教育・指導については、さらなる強化に努めてまいります。