第11回情報セキュリティマネージャー ISACAカンファレンス in Tokyo「セキュリティリスクの変化とマネジメント」

 

聴講メモ

講演1.複眼的な取り組みが求められるサイバーレジリエンス

  • ITの世界ではスピードが違うものが出ている(レガシーが無くなるわけではなく、Fast ITが出てきている)

-SlowIT:ユーザーの声を取り組んでじっくり成熟させてきたオンプレや5Gなど

-FastIT:所謂クラウドサービス

  • FastITではトラブルは織り込み済みで、不具合は運用でカバーする。過剰品質はやらない。一つの会社が万能なものを作るのではなく、アジリティでやる

  • 「安全」という観点からは、レガシーもクラウドも関係ない

  • 日本のサイバーセキュリティは欧米と比較するとかなり遅れている(5年~10年)

  • マーケットに任せてもダメなので規制で進めていく

  • 欧米はインシデント報告義務があるが、日本は産業分野ごとに有無や濃淡が異なる。欧米はクロスセクターでやっているし上場企業全部でやっている

  • NIS2 Directive (ネットワーク情報セキュリティ指令)ではEU加盟各国で法制化が要求されている

  • インシデント発生時、欧米は24時間~4日以内での報告義務

  • 取締役会メンバーのサイバーセキュリティに関する専門知識(CISM、SISSP保持、etc)に関する情報開示の義務付け

  • EUのAI規制は域外適用

  • 今の世の中、クラウドを使っていない組織構成員はゼロ(オンライン名刺管理サービスもクラウド)

  • サイバーレジリエンスは回復不能(サービス提供不可/終了)にならないようにコントロールすることが重要

  • サイバーレジリエンスは世界経済フォーラムで言われているもので、IT専門家ではなく、世界の意識高い系の経営者が発信していることがポイント(⇒経営層への訴求ポイント)

  • 単一障害点(一本足打法)を作らない(Office365が使えなくなっても大丈夫か?Teamsが止まっても大丈夫か?Akamaiが止まっても大丈夫か?)
      
  • 近年は一本足打法の悪影響が目立つ(ベンダーロックインの誘惑が常にある。止まらないと謳っても止まる。Teamsはしょっちゅう障害。Akamaiは東京オリパラ開催日に障害。外資ベンダーは障害起こしても謝罪しない。外資と日本企業は停止に伴う受け止め方が全然違う。外資は「まいっか」で済むが、日本では大騒ぎになる。

  • マルチプラットフォームを駆使することは重要だが、ベンダーロックインの誘惑にあらがうのは大変。

  • お金の観点では一本足打法が安くなるので魅力的。経営サイドで一本足打法がヤバいことを言ってもらわないといけない

  • 山手線は止まっても他の会社の振り替え輸送ができる。クラウドの世界では何故同じことができないのか?

  • EUは選択肢を残すため(ロックインされないため)にLinuxに多額の投資を行っている

  • 単純さを求める勢力に拮抗する(ごった煮のCIO/CTOではなく、CISO、CDO等の細分化が必要)

  • 新技術が出てきたときに自社の最悪の事態想定をアップデートする

  • DXはデジタル総力戦
    -サプライチェーンxAI・ブロックチェーン
    -人材活用xインフラ仮想化・ゼロトラスト

  • 新技術の良い点・悪い点を予め押さえておくことが重要

  • Javaのように重厚長大だと思っていた宮殿の床が突然抜けるようなことが起きる時代、計画やサイクルも重要だが、アジリティは非常に重要

  • 神戸市は武漢ウイルスワクチン接種券アプリを1週間で作ったが、プロは1日で作れる。世の中はそれくらいのスピード感で動いている

  • 演習(欧米ではエクササイズ)により備えができる。繰り返すことが重要。演習をチームで実施してみると、常勝チームみたいなものは無く、チームワークで乗り切るところ、俗人的に対応するところがある。技術だけでもダメ、チームワークだけでもダメ

  • 進んだ組織だとGameDayと称して抜き打ちでインシデントを発生させる組織もある。

  • 日本は事故を隠蔽する傾向にあるがこれは背任行為。国内外では立ち入り検査が進んでいる

  • クラウドやレガシーが重なり合っているのがいまのIT。 オンプレだけとかクラウドだけとかではなく、相互依存性を意識しないとサイバーレジリエンスは絵空事になる。

  • 欧米は官僚がテクノロジーに詳しかったりする


講演2. サイバー犯罪の現状と対策におけるインテリジェンスの活用

  • Emotetは初期アクセスブローカー

  • 脅威フィルタリングの可視化は難しい

  • アセスメントの結果、脅威フィルタリングは想定ほど入り口でブロックできていない。日々10万件の脅威だと95%ブロックできても500件くらい対応が必要
    ⇒SOCメンバーが疲弊
     ⇒フィルタリングの強化が必要

  • ユーザーを教育するとユーザーがセンサー(何かあったときにセキュリティ部門にタレコミしてくれる)になる

  • 攻撃の傾向やトレンドについて、アンダーグラウンドにもトレンドがあり、どこかの攻撃者が日本の病院で大きな利益が得られた(=病院が身代金を払った)となると、他の攻撃者グループも日本の病院を狙うようになり、結果として日本の病院が狙われやすいというトレンドが形成される

  • BEC(ビジネスメール詐欺)はグローバル展開している企業が狙われやすい傾向にある。さらに海外拠点の人が狙われやすい。

  • AIを活用したBECやフィッシングは今後増えると考えておいた方が良い

  • 従業員にとってURLだけで不審か否かの見極めはかなり厳しい。その前の不審メールの見極めや、気になったらエスカレーションしやすい環境を整備することが重要

  • 外資企業では報告をしっかりしてくれた方に対して表彰を実施している


講演3.情報セキュリティマネージャーが知っておくべきクラウドセキュリティと社内普及

  • 現実の脅威と知覚された脅威は分けて考えなければならない

  • 10大脅威は昨年から大きく変わっていない
    ⇒今の対策が効果が無い?

  • クラウドに対する懸念が増えている

  • OWASPトップ10(3-4年で変わる):個別の脆弱性から大きな枠組みに変化。攻撃の仕方⇒設計や不備等の大きな感じ(攻撃の枠が増えてきた)

  • クラウドの脅威:CSAが出しているパンデミックイレブンが参考になる

  • クラウドのインシデントは利用者起因が増えている(使う側のセキュリティ対策)-管理不備、設定戻し忘れ、etc

  • 脅威者のやり口の知見がMITRE ATT&CK

  • MITRE ATT&CKのIaaS抜粋版がある

  • 攻撃者はクラウドに対してアカウントを何とか窃取しようとする

  • オンプレでもクラウドでも守る資産は変わらない。脅威と脆弱性が異なる

  • クラウドサービスは必ず利用者側の責任が発生する(お任せや丸投げは不可)

  • 責任共有モデル:CSAからクラウドコンピューティングの進化と新たな責任共有モデル

  • クラウドの棚卸について、申告ベースでは漏れがあるため、利用料支払い実績などからも追う(地道な活動の繰り返し)

  • 研修・勉強会・連絡会など、セキュリティ部門から現場に伝えたいことを情報発信する場を作るのが良い(現場とセキュリティ部門に距離がある)

  • Wikiサイトをつくるとよい

  • 現場からセキュリティに近づいてくるのは問題が起きたときやリリース直前等なので、セキュリティ部門から現場に歩み寄るのが良い

  • セキュリティ新機能が出たらシェアをし、反応が良ければ次回のガイドライン改定のネタにする

  • クラウドはプロバイダと利用者責任があるので、その責任範囲を把握する

  • クラウドセキュリティは認証・認可・ロギング、暗号化等、共通の考え方で行ける

  • 開発現場の理解を得るためには情報発信が必要

  • 社内のガイドライン適用率は3年かけて8割程度を達成


  • 総務省発行のガイドラインの有効性について、「総務省が・・・」ではなく、その裏にある参照文献の確認を行い、それが自組織にフィットするのかを抑えた方が良い。

  • 現場には脅威、根拠、ベストプラクティスを話す。「インシデントが起きたときにこれは防げました」等、地道に続ける。

参考資料②:OWASP Top 10

参考資料③:CVE(共通脆弱性識別子)

参考資料④:クラウドコンピューティングの重大脅威 – パンデミックイレブン

参考資料⑤:MITRE ATT&CK®

参考資料⑥:MITRE ATT&CK IaaS Matrix (公式IaaS抜粋版)

参考資料⑦:クラウドセキュリティの役割分担

参考資料⑧:新たな責任共有モデル

参考資料⑨:NIST CSF

参考資料⑩:CIS Controls

参考資料⑪:ISMS

参考資料⑫:PCI DSS

参考資料⑬:【解説】NIST サイバーセキュリティフレームワークの実践的な使い方

参考資料⑭:セキュリティフレームワークやナレッジを活用したセキュリティ対策の評価・分析手法

参考資料⑮:CIS Benchmarks

参考資料⑯:パブリッククラウドのCISベンチマーク準拠チェックサービス(AWS)

参考資料⑰:パブリッククラウドのCISベンチマーク準拠チェックサービス(Google)

参考資料⑱:パブリッククラウドのCISベンチマーク準拠チェックサービス(Azure)

参考資料⑲:パブリッククラウドのCISベンチマーク準拠チェックサービス(OCI)

【セキュリティ事件簿#2023-086】東邦化学工業株式会社 当社サーバーへの不正アクセスに関するお知らせ 2023年2月28日


当社サーバーに対する第三者による不正アクセスを受けたことを確認しましたのでお知らせいたします。

当社は、2023 年2月 26 日に、当社データセンターのサーバーに、第三者による不正アクセスを受けたことを確認しました。被害の拡大を防ぐため、速やかにサーバーの停止やネットワークの遮断などの対応を行いましたが、基幹システムや関連システムにも被害が及んでおります。現在、外部専門家の助言を受けながら、不正アクセスを受けた範囲と情報の特定、情報流出の有無などの調査を進めておりますが、全容を把握するまでには今しばらく時間を要する見込みです。当社といたしましては、被害の全容解明と速やかな復旧に向けて全力で取り組んでまいります。

この度は、関係各位に多大なるご心配、ご迷惑をおかけすることとなり、深くお詫び申
し上げます。

【セキュリティ事件簿#2023-085】NEC、設定ミスで資料請求者の個人情報を社外1,900人にお漏らし。


NECで2023年2月24日、同社の資料を請求した個人の情報が外部に流出していたことがITmedia NEWSの取材で分かった。人為的ミスにより、1人の情報が社外の約1900人に向けて送信されたという。

問題発生は24日の終業後。NECのサービスに関する資料をダウンロードした個人の氏名、勤務先、メールアドレス、資料名などの情報が外部に自動送信されていた。同社従業員が流出に気付いたのは週が明けて27日の朝。対象の1人には謝罪し、流出先の1900人には情報削除を要請した。

NECによると、同社の資料がダウンロードされた場合、本来であれば社内共有用のメーリングリストに資料請求者の名前などの情報を送信することになっているという。今回はヒューマンエラーによる設定ミスで、同社のセミナーなどに参加した人をまとめたメーリングリストに情報を送信したのが原因だった。

【セキュリティ事件簿#2023-084】株式会社トマト 弊社が運営する「トマトオンラインショップ」への不正アクセスによる 個人情報漏洩に関するお詫びとお知らせ 2023年2月28日


このたび、弊社が運営する「トマトオンラインショップ」におきまして、第三者による不正アクセスを受け、お客様のクレジットカード情報(14,256件)が漏洩した可能性があることが判明いたしました。

またそれに伴い、不正アクセスを行った第三者において「トマトオンラインショップ」内のデータ管理画面が閲覧可能な状態であったことにより上記クレジットカード情報を含め購入履歴等のデータ(62,575件)が漏洩した可能性があることがあわせて判明いたしました。
お客様をはじめ、関係者の皆様に多大なるご迷惑およびご心配をおかけする事態となりましたこと、深くお詫び申し上げます。

個人情報が漏洩した可能性のあるお客様には、本日より、電子メールにてお詫びとお知らせを個別にご連絡申し上げております。

弊社では、今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止のための対策を講じてまいります。
お客様をはじめ関係者の皆様には重ねてお詫びを申し上げますとともに、本件に関する概要につきまして、下記の通りご報告いたします。

1経緯

2022年11月24日、一部のクレジットカード会社から、弊社サイトを利用したお客様のクレジットカード情報の漏洩懸念について連絡を受け、第三者調査機関による調査を開始いたしました。2022年12月26日、調査機関による調査が完了し、2021年1月22日~2022年10月3日の期間に「トマトオンラインショップ」で購入されたお客様のクレジットカード情報が漏洩したことと合わせ、不正アクセスを行った第三者において「トマトオンラインショップ」内のデータ管理画面が閲覧可能な状態であったことを確認いたしました。
以上の事実が確認できたため、本日の発表に至りました。

なお、「トマトオンラインショップ」につきましては2022年9月24日よりクレジットカード決済の受付を停止、リニューアル後の「日暮里トマトオンラインショップ」につきましても2022年11月30日よりクレジットカード決済の受付を停止しております。

2.個人情報漏洩状況

(1)原因

弊社が運営する「トマトオンラインショップ」のシステムの一部の脆弱性をついたことによる第三者の不正アクセスにより、不正ファイルの設置が行われたため。

(2)個人情報漏洩の可能性があるお客様

2021年1月22日~2022年10月3日の期間中に「トマトオンラインショップ」においてクレジットカード決済をされたお客様14,256名で、漏洩した可能性のある情報は以下のとおりです。
・カード名義人名
・クレジットカード番号
・有効期限
・セキュリティコード

また、上記クレジットカード取引を含む1度でも「トマトオンラインショップ」での会員登録、購入をしたことのあるお客様62,575名(上記14,256名を含む)で、漏洩した可能性のある情報は以下のとおりです。
・氏名
・住所
・生年月日
・メールアドレス
・電話番号
・購入履歴

上記に該当する62,575名のお客様については、別途、電子メールにて個別にご連絡申し上げます。

3.お客様へのお願い

既に弊社では、クレジットカード会社と連携し、漏洩した可能性のあるクレジットカードによる取引のモニタリングを継続して実施し、不正利用の防止に努めております。

お客様におかれましても、誠に恐縮ではございますがクレジットカードのご利用明細書に身に覚えのない請求項目がないか、今一度ご確認をお願いいたします。万が一、身に覚えのない請求項目の記載があった場合は、たいへんお手数ですが同クレジットカードの裏面に記載のカード会社にお問い合わせいただきますよう、併せてお願い申し上げます。

なお、お客様がクレジットカードの差し替えをご希望される場合、カード再発行の手数料につきましてはお客様にご負担をお掛けしないよう、弊社よりクレジットカード会社に依頼しております。

4.公表が遅れた経緯について

2022年11月24日の漏洩懸念から今回の案内に至るまで、時間を要しましたことを深くお詫び申し上げます。

本来であれば疑いがある時点でお客様にご連絡し、注意を喚起するとともにお詫び申し上げるところではございましたが、不確定な情報の公開はいたずらに混乱を招き、お客様へのご迷惑を最小限に食い止める対応準備を整えてからの告知が不可欠であると判断し、発表は調査会社の調査結果、およびカード会社との連携を待ってから行うことに致しました。

今回の発表までお時間をいただきましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

5.再発防止策ならびに弊社が運営するサイトの再開について

弊社はこのたびの事態を厳粛に受け止め、調査結果を踏まえてシステムのセキュリティ対策および監視体制の強化を行い、再発防止を図ってまいります。

改修後の「日暮里トマトオンラインショップ」の再開日につきましては、決定次第、改めてWebサイト上にてお知らせいたします。

また、弊社は今回の不正アクセスにつきまして、監督官庁である個人情報保護委員会には2022年11月26日に報告済みであり、また、所轄警察署にも2023年1月16日被害相談をしており、今後捜査にも全面的に協力してまいります。

【セキュリティ事件簿#2023-083】オアシス珈琲有限会社 弊社が運営する「「きれいなコーヒー」の通販|オアシス珈琲」への不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせ 2023年2月28日


このたび、弊社が運営する「「きれいなコーヒー」の通販|オアシス珈琲」(以下、「当社通販サイト」といいます。)におきまして、第三者による不正アクセスを受け、お客様のクレジットカード情報(4,215 件)が漏洩した可能性があることが判明いたしました。

お客様をはじめ、関係者の皆様に多大なるご迷惑およびご心配をおかけする事態となりましたこと、深くお詫び申し上げます。

なお、個人情報が漏洩した可能性のあるお客様には、本日より、電子メールにてお詫びとお知らせを個別にご連絡申し上げております。電子メールがお届けできなかったお客様には、書状にてご連絡させていただきます。

弊社では、今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止のための対策を講じてまいります。お客様をはじめ関係者の皆様には重ねてお詫びを申し上げますとともに、本件に関する概要につきまして、下記の通りご報告いたします。

1.経緯

2022 年 8 月 1 日、一部のクレジットカード会社から、弊社サイトを利用したお客様のクレジットカード情報の漏洩懸念について連絡を受け、同日弊社が運営する「当社通販サイト」でのクレジットカード決済を停止いたしました。

同時に、第三者調査機関による調査も開始いたしました。2022 年 10 月 5 日、調査機関による調査が完了し、2021 年 9 月 21 日~2022 年 7 月 20 日の期間に「当社通販サイト」で購入されたお客様のクレジットカード情報が漏洩し、一部のお客様のクレジットカード情報が不正利用された可能性があることを確認いたしました。

以上の事実が確認できたため、本日の発表に至りました。

2.個人情報漏洩状況
(1)原因
弊社が運営する「当社通販サイト」のシステムの一部の脆弱性をついたことによる第三者の不正アクセスにより、ペイメントアプリケーションの改ざんが行われたため。

(2)個人情報漏洩の可能性があるお客様
2021 年 9 月 21 日~2022 年 7 月 20 日の期間中に「当社通販サイト」においてクレジットカード決済をされたお客様 3836 名で、漏洩した可能性のある情報は以下のとおりです。
・クレジットカード名義人名
・クレジットカード番号
・有効期限
・セキュリティコード

上記に該当する 3836 名のお客様については、別途、電子メールにて個別にご連絡申し上げます。なお、電子メールがお届けできなかったお客様には、書状にてご連絡させていただきます。

3.お客様へのお願い

既に弊社では、クレジットカード会社と連携し、漏洩した可能性のあるクレジットカードによる取引のモニタリングを継続して実施し、不正利用の防止に努めております。

お客様におかれましても、誠に恐縮ではございますがクレジットカードのご利用明細書に身に覚えのない請求項目がないか、今一度ご確認をお願いいたします。万が一、身に覚えのない請求項目の記載があった場合は、たいへんお手数ですが同クレジットカードの裏面に記載のクレジットカード会社にお問い合わせいただきますよう、併せてお願い申し上げます。

なお、お客様がクレジットカードの差し替えをご希望される場合、クレジットカード再発行の手数料につきましてはお客様にご負担をお掛けしないよう、弊社よりクレジットカード会社に依頼しております。

4.公表が遅れた経緯について

2022 年 8 月 1 日の漏洩懸念から今回の案内に至るまで、時間を要しましたことを深くお詫び申し上げます。

本来であれば疑いがある時点でお客様にご連絡し、注意を喚起するとともにお詫び申し上げるところではございましたが、不確定な情報の公開はいたずらに混乱を招き、お客様へのご迷惑を最小限に食い止める対応準備を整えてからの告知が不可欠であると判断し、発表は調査会社の調査結果、およびクレジットカード会社との連携を待ってから行うことに致しました。

今回の発表までお時間をいただきましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

5.再発防止策ならびに弊社が運営するサイトの再開について

弊社はこのたびの事態を厳粛に受け止め、調査結果を踏まえてシステムのセキュリティ対策および監視体制の強化を行い、再発防止を図ってまいります。

改修後の「当社通販サイト」の再開日につきましては、決定次第、改めてwebサイト上にてお知らせいたします。

また、弊社は今回の不正アクセスにつきまして、監督官庁である個人情報保護委員会には 2022 年 9 月 29 日に報告済みであり、また、所轄警察署にも 2022 年 10 月 10 日被害申告しており、今後捜査にも全面的に協力してまいります。

【セキュリティ事件簿#2023-082】慶応大学法学部の2年生が履修登録システムに不正アクセスし、他の学生の履修登録を消去


慶応大の学生が他の学生の履修登録システムに不正アクセスを繰り返し、履修登録を消去したなどとして、同大が停学3か月の処分をしていたことがわかった。処分は2023年2月20日付。履修登録を消されると単位が認定されなくなり、進級や卒業にも影響する可能性がある。

処分されたのは法学部の2年生。慶応大では、学生が受講する科目を一定期間にオンラインで申請する。この学生は、他の学生のアカウントでアクセスを繰り返し、履修科目を消去していたという。削除されたことに気づかなければ、出席しても単位が認められない恐れがあった。慶応大では、学生に向けた告示で「被害学生に多大な不利益をもたらし、プライバシーを侵害するもので、大学に学ぶ学生の本分に著しく反する行為」とした。

【セキュリティ事件簿#2023-081】神奈川県住宅供給公社 不正アクセスによる一部情報流出の可能性のお知らせとお詫びについて 2023年2月27日


当公社で利用しております富士通株式会社が提供するFENICSインターネットサービスにおいて、ネットワークを構成する一部機器が不正アクセスを受け、当該機器から外部に向けて不正な通信があった事実が判明しております。
(詳細につきましては、下記富士通株式会社のリンク先をご参照ください)

FENICSインターネットサービスに関するネットワーク機器からの不正な通信について(調査結果)
https://www.fujitsu.com/jp/services/infrastructure/network/news/2023/0220.html

調査の結果、不正な通信に当公社の情報が含まれているかは判明せず、また現時点において当公社以外のサービス利用者を含め、本件による情報の不正利用などの事実は確認されておりませんが、一定の期間においてメール送受信などにおける通信データの一部について、外部に流出した可能性を完全に否定することが出来ない状況であるとの判断に至りました。

なお調査の結果、不正な通信に当公社の情報が含まれているかは判明していないものの、不正アクセスを受けた機器に関しては、現在すでに同社において、必要な対策が講じられております。

また、可能性として、窃取されたと想定できるのはメールの送受信や一部インターネットサイトとの通信のみであり、当公社が保有するデータを保管するサーバー類へのアクセスはないことが確認できております。

関係者の皆様にご心配をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。

今後、新たな事実が判明した場合や富士通株式会社から新たな情報提供があった場合は必要に応じて、公社ホームページでご報告させていただきます。

【セキュリティ事件簿#2022】国立大学法人室蘭工業大学 不正アクセスによる個人情報の漏えいの報告とお詫びについて 2023年2月27日


令和4年4月~7月にかけて、本学の教職員等4名が利用していたパソコンが不正アクセスを受け、その攻撃者の遠隔操作により本学メールサーバがSPAMメール等の送信に利用される事例が発生いたしました。

調査の結果、当該教職員等のメールサーバ内にある過去の送受信メールが攻撃者に閲覧された可能性があり、そのメールに553人分の個人情報が記載されていたことが判明いたしました。

なお、現時点において本件の個人情報が不正に使用された事実は確認されておりません。

個人情報が漏えいしたおそれのあるご本人へは、順次メールにて連絡を差し上げております。

なお、漏えいしたおそれのある個人情報が氏名のみで連絡先が含まれていない方及び本学で把握している連絡先が現在は使用されていない等の理由で個別に連絡ができない方には、このホームページでのお知らせをご本人への通知に代えさせていただきます。ご自身の個人情報が対象となっているか否かの確認をご希望の方は、以下のお問合せ先へご連絡いただきますようお願いいたします。

本学では、定期的にセキュリティ点検及び研修を実施しておりましたが、この事例の発生を受け、改めて全教職員及び学生向けにセキュリティ点検の実施及びシステムのセキュリティの強化を実施いたしました。

今回、このような問題が発生したことは、極めて重大なことであると受け止めており、関係の皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。また、ご本人へのご報告が遅くなりましたことを重ねてお詫び申し上げます。

今後はこのようなことが起こらないよう、再発防止に努めてまいります。


【セキュリティ事件簿#2023-080】株式会社 ラウンドワン ホームページ改ざんに関するお詫びと復旧のご報告 2023年2月27日


平素よりラウンドワンをご利用いただき、誠にありがとうございます。

弊社ホームページにおきまして、第三者からの不正アクセスにより店舗料金案内ページが令和 5 年 2 月 25 日(土) 22 時 53 分~令和 5 年 2 月 26 日(日)11 時 10 分のあいだ改ざんされ、不適切な Web ページに誘導されるようになっていたことが判明いたしました。

お客様には大変ご迷惑、ご不便をお掛けしました事を改めて深くお詫びいたしますとともに、以下のとおり、本件の概要についてご報告いたします。

令和 5 年 2 月 25 日(土)、店舗料金案内ページにおいて、本来とは異なる Web ページへ誘導されることを確認いたしました。このため、同 Web サイトへのアクセスについて調査を開始いたしました。

調査の結果、サーバに不正アクセスされ、店舗料金案内ページが改ざんされていたことが判明しましたので、改ざんされたページを削除し復旧作業を実施し現在は正常にご利用できる状態となっております。

今回の店舗料金案内ページ改ざんによる弊社ホームページからの個人情報等の流出はないことを確認しております。

当社では、このような事態を防ぐために、セキュリティ対策を一層強化するとともに、不正アクセスの再発防止に向けて、改めて取り組みを強化してまいります。

再発防止に向け、今後とも引き続き努めてまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

【セキュリティ事件簿#2023-079】埼玉県 観光応援キャンペーンにおけるメールの誤送信について 2023年2月20日


概要

令和5年2月17日(金曜日)18時9分、「2023 全国版 旅して!埼玉割」観光応援キャンペーン事業を受託している株式会社JTB埼玉支店(以下、「受託者」という。)が、同キャンペーンへの参画意向確認のため、事業者(270事業者)に対して事務連絡のメールを一斉送信しました。その際、誤ってほかの事業者のメールアドレスが表示される状態で送信しました。

対応状況

受託者では、メールアドレスが表示されてしまった事業者に対し、お詫びのメールを送信するとともに、先に送信したメールの削除を依頼しました。また、架電によるお詫びも併せて行いました。

再発防止策

県は、受託者に対し、メール送信時に複数人による確認を徹底するなどチェック体制の強化を指導し、適切な事業の管理を図ってまいります。

【セキュリティ事件簿#2023-078】東海大学 本学教員所有のノートパソコンとUSBメモリの盗難被害について 2023年2月22日


本学教員が、海外で盗難被害に遭い、個人情報が保存されたノートパソコンとUSBを紛失しました。現時点では第三者への個人情報の流出の事実は確認されておりません。
関係する皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

1.経緯
本学教員が、2023年2月6日(月)にフランス・パリ近郊の空港にて、置き引きに遭い、カバンの中のノートパソコンとUSBメモリを盗難されました。
すぐに現地警察署に被害届を提出し受理されましたが、現時点では発見されたという連絡は受けておりません。

2.盗難品
① ノートパソコン
② USBメモリ2本

3.盗難被害に遭ったノートパソコンとUSBメモリに保存されていた個人情報の内容
① 履修者名簿に記載された、在学生216名、卒業生1530名の「学生証番号」「氏名」「出欠記録」「成績評価」
② 顔写真(ゼミ生270名)
③ 提出レポート(2020年以降電子データで提出を受けたもの)
④ 試験答案(2020年以降電子データで提出を受けたもの)

4.対応
連絡先が判明した該当者に対し、お詫びと状況説明のための連絡をいたしました。
既に本学を卒業され,現在の連絡先が不明な方々には本通知をもってお詫び申し上げます。

5.再発防止に向けた今後の取組
本学では、「東海大学情報セキュリティポリシー」を遵守し、情報資源や個人情報などの適切な管理に努めてまいりましたが、この度の事態を重く受け止め、改めて教職員への通達や研修等を通じて情報機器の管理徹底と個人情報の取り扱いについて教職員のより一層の意識向上を図り、再発防止に取り組んでまいります。

6.本件に関するお問い合わせ
本件につきまして、ご不明な点やご心配等がございましたら、大変お手数ですが、以下までご連絡いただくようお願いいたします。

【セキュリティ事件簿#2023-077】株式会社帝国データバンク 当社ネットワークへの不正アクセスについて 2023年2月24日


株式会社帝国データバンクは、2023年2月21日に当社のネットワークで異常を検知し、第三者による不正アクセスを確認しました。

不正アクセスについて、速やかに関係機関への報告を行うとともに、外部の専門機関による協力を得ながら被害状況の詳細を確認中です。不正アクセスの影響を受けた社内システムに不具合が生じ、一部商品の提供ができない状況となっておりますが、順次復旧に取り組んでおります。

今回の不具合の影響により、お客さま、関係者の皆様にご心配、ご迷惑をおかけしていることをお詫び申し上げます。

なお、現在までに提供済みの商品および稼働中のサービスについては安全の確認が取れており、お客さまや社外の皆様へ被害が拡大することはありません。

今後お知らせすべき新たな事実が判明次第、改めてホームページ等にてお知らせいたします。

乗り継ぎ回数や移動時間よりもコストを下げたい人向けのツール「Skipplagged」

 

航空券とは不思議なもので、何故か直行便は金額が高く、経由便は安い傾向にあります。

例えば都市A⇒Bの直行便の航空券の金額よりも、都市A⇒B⇒Cへの経由便の航空券の方が安いケースもあります。

悪知恵を働かせると、このようなケースに遭遇した場合、都市A⇒B⇒Cへの航空券を買って都市Bに向かうのが最も効率的となります。

こういうことを英語でskiplagging(通称隠れ都市発券)というらしい。

今回はこのskiplaggingについて触れてみたい。

ITA Matrix vs. Skipplagged

ITA Matrixというツールをご損字でしょうか?

使いこなすにはそれなりの学習が必要ですが、非常に強力なツールです。 

以下の例では、目的地として、デトロイト(DTW)と、1000マイル以内の空港をすべて入力しています。

 そして、詳細経路コードに「DTW DL+」入力しています。 これは、デトロイト(DTW)経由で、1つ以上のデルタ航空便(DL+)を含むルートのみを検索することを意味します。これで、検索対象をデルタ航空のみに絞り、ツールに余計な負荷をかけることを防ぎます。


直行便だと450USD以上するフライトですが、経由便にすることで、200USD程度に抑えることが可能です。

もうひとつの選択肢は、Skiplaggedを使うことです。 Skiplaggedは、ほとんどトレーニングを必要としないユーザーフレンドリーなツールで、隠れた運賃だけでなく、復路を破棄できるような安い往復運賃も見つけることができるのです。 

skiplaggingのルールとアドバイス

skiplaggingは頻繁に使うようなものではありませんが、必要な状況になることを踏まえて備えておくべきです。

  • 破棄する区間は、旅程の最後の区間である必要があります。 それ以前の区間で破棄すると、ほとんどの航空会社は残りの区間をキャンセルします。skiplaggingは通常片道発券です。

  • この方法は、乗り継ぎ空港(ハブ空港)へ飛ぶ場合にのみ有効です。 例えば、ハブ空港から地方空港へのフライトは、地方空港からの乗り継ぎ便が少ないため、うまくいきません。 地方空港からハブ空港にすることでチケットが見つかる可能性が高くなります。

  • 手荷物は絶対に預けないこと。

  • 航空券にマイレージプログラムの番号を記入しないことを考える。 マイルを失うリスクもあるため、そのフライトでマイル貯めることは考えない方がよいかもしれません。 

  • 経由地で降機する言い訳を用意しておく。フライトイレギュラーが発生した場合、航空会社は最終目的地へのルート変更を試みるかもしれません。 なぜその経由地に行く必要があるのか、言い訳を用意しておくとよいでしょう。

  • 子供と一緒にやらない。一人なら、意図しないところで足止めを食らっても、対処できますが、 家族全員で旅行している場合は悲惨です。

【TryHackMeウォークスルー】Nmap Live Host Discovery


Task 1  Introduction

ネットワークを標的にする際、繰り返し行われる下記のタスクを処理するための効率的なツールが欲しくなります。

  1. どのシステムが稼働しているか?
  2. どのシステムが稼働しているか、これらのシステムでどのサービスが稼働しているか。

その答えの一つのツールがNmapです。こちらでは、稼働中のコンピュータを見つける方法を紹介します。こちらは、Nmapに特化した4つのルームのうちの最初のルームです。実行中のサービスの発見に関する方法は、ポートスキャンに焦点を当てた次のNmapのルームで回答しています。

このルームは、Nmapシリーズの4つのうちの1つ目でです。これらの4つのルームは、Network Securityモジュールの一部でもあります。

  1. Nmap Live Host Discovery
  2. Nmap Basic Port Scans
  3. Nmap Advanced Port Scans
  4. Nmap Post Port Scans

このルームでは、ポートスキャンの前に、オンラインになっているシステムを発見するためにNmapが実行するステップについて説明します。オフラインのシステムをポートスキャンしても時間を浪費するだけで、ネットワークに不要なノイズを発生させるだけなので、この対応は非常に重要です。

Nmapが稼働中のホストを発見するために使用する様々なアプローチについて紹介します。特に、以下のものを取り上げます。

  • ARPスキャン:このスキャンは、ARPリクエストを使って稼動中のホストを発見します。
  • ICMPスキャン:このスキャンでは、ICMPリクエストを使用して稼働中のホストを検出します。
  • TCP/UDP pingスキャン:このスキャンでは、TCPポートとUDPポートにパケットを送信し、稼働中のホストを特定します。

また、arp-scanmasscanという2つのスキャナーを紹介し、それらがNmapのホスト発見の一部とどのように重なっているかを説明します。

このルームでは、Nmap を使ってシステムやサービスを積極的に発見していくことにします。Nmapは、ネットワークセキュリティの専門家でオープンソースプログラマーのGordon Lyon(Fyodor)氏によって作られ、1997年にリリースされました。NmapはNetwork Mapperの略で、GPLライセンスで公開されている無償のオープンソースソフトウェアです。Nmapは、ネットワークをマッピングし、稼働中のホストを特定し、稼働中のサービスを発見するための業界標準のツールです。Nmapのスキャンは多くのオプションがあり、提供するコマンドライン引数に依存します。

■Question ※無し


Task 2  Subnetworks

主要な作業に移る前に、いくつかの用語について復習しておきましょう。ネットワーク・セグメントとは、共有媒体によって接続されたコンピュータのグループです。例えば、媒体はイーサネットスイッチやWiFiアクセスポイントになります。IPネットワークでは、サブネットワークは通常、一緒に接続され、同じルーターを使用するように構成された1つまたは複数のネットワークセグメントに相当します。ネットワークセグメントは物理的な接続を意味し、サブネットワークは論理的な接続を意味します。

能動的な偵察の一環として、ホストのグループまたはサブネットに関するより多くの情報を発見したいとします。同じサブネットに接続している場合、スキャナは生きているホストを発見するためにARP(アドレス解決プロトコル)に頼ります。ARPは、リンク層上での通信が可能になるようにハードウェアアドレス(MACアドレス)を取得することですが、これを利用してホストがオンラインであることを推測することができます。

ネットワークAにいる場合、ARPはそのサブネット(10.1.100.0/24)内のデバイスのみを発見することができます。ターゲットシステムのサブネットが異なる場合、生成されたすべてのパケットは、デフォルトゲートウェイ(ルーター)を経由して別のサブネット上のシステムに到達しますが、ARPクエリーはルーティングされないため、ルーターを越えることができません。ARPはリンク層のプロトコルのため、サブネットを超えることができません。

■Question

  • From computer1
  • To computer1 (to indicate it is broadcast)
  • Packet Type: “ARP Request”
  • Data: computer6 (because we are asking for computer6 MAC address using ARP Request)

How many devices can see the ARP Request?
4

Did computer6 receive the ARP Request? (Y/N)
N

  • From computer4
  • To computer4 (to indicate it is broadcast)
  • Packet Type: “ARP Request”
  • Data: computer6 (because we are asking for computer6 MAC address using ARP Request)

How many devices can see the ARP Request?
4

Did computer6 reply to the ARP Request? (Y/N)
Y


Task 3  Enumerating Targets

Task 1でスキャンに使用できる様々なテクニックについて触れました。それぞれを詳しく説明し、実際のターゲットに対して使用する前に、スキャンしたいターゲットを指定する必要があります。一般的には、リスト、範囲、サブネットのいずれかを指定することができます。ターゲット指定の例としては以下となります。

  • リスト:MACHINE_IP scanme.nmap.org example.com は、3つのIPアドレスをスキャンします。
  • レンジ:10.11.12.15-20は、6つのIPアドレス(10.11.12.15-20)をスキャンします。
  • サブネット:MACHINE_IP/30は、4つのIPアドレスをスキャンします。

nmap -iL list_of_hosts.txt のように、ターゲットリストの入力としてファイルを指定しておくことも可能です。

Nmapがスキャンするホストのリストを確認したい場合は、nmap -sL TARGETSを使用することができます。このオプションは、Nmapがスキャンするホストの詳細なリストをスキャンせずに表示します。ただし、Nmapはすべてのターゲットに対して、名前を取得するためにDNSの逆解析を試みます。名前は、ペンテスターに対して、さまざまな情報を明らかにする可能性があります。(NmapにDNSサーバーへのアクセスをさせたくない場合は、-nを追加します)。

Start AttackBoxボタンでAttackBoxを起動し、AttackBoxの準備ができたらターミナルを開き、Nmapを使ってQuestionに回答してください。

■Question

What is the first IP address Nmap would scan if you provided 10.10.12.13/29 as your target?
(ヒント:コンソールでnmap -sL 10.10.12.13/29 を実行)
10.10.12.8

How many IP addresses will Nmap scan if you provide the following range 10.10.0-255.101-125?
(ヒント:コンソールでnmap -sL 10.10.0-255.101-125 を実行し、最終行を確認)
6400


Task 4  Discovering Live Hosts

次に図に示したTCP/IPのレイヤーを再確認してみましょう。稼働中のホストを発見するために各プロトコルを活用します。下から上に向かって、使用することができます。


スキャナがそれぞれをどのように利用できるかを詳しく説明する前に、4つのプロトコルを簡単におさらいします。

ARP の目的は一つで、ネットワークセグメント上のブロードキャストアドレスにフレームを送信し、特定の IP アドレスを持つコンピュータに、その MAC(ハードウェア)アドレスを提供して応答するように要求することです。

ICMPには多くのタイプがあります。ICMPのpingはType8(Echo)とType0(Echo Reply)を使用します。

同じサブネット上のシステムにpingを送信する場合は、ICMP Echoの前にARPクエリを送信する必要があります。

TCPとUDPはトランスポート層ですが、ネットワーク・スキャンを目的とする場合、スキャナは一般的なTCPまたはUDPポートに特別に作成したパケットを送信して、ターゲットが応答するかどうかを確認することができます。この方法は、特にICMP Echoがブロックされている場合に効率的です。

■Question

Send a packet with the following:

From computer1

To computer3

Packet Type: “Ping Request”

What is the type of packet that computer1 sent before the ping?
ARP REQUEST

What is the type of packet that computer1 received before being able to send the ping?
ARP RESPONSE

How many computers responded to the ping request?
1

Send a packet with the following:

From computer2

To computer5

Packet Type: “Ping Request”

What is the name of the first device that responded to the first ARP Request?
router

What is the name of the first device that responded to the second ARP Request?
computer5

Send another Ping Request. Did it require new ARP Requests? (Y/N)
N


Task 5  Nmap Host Discovery Using ARP

どのホストが稼働しているかはどうやって知るのですか? オフラインのホストや使われていないIPアドレスをスキャンして時間を浪費しないようにすることが重要です。オンラインホストを発見する方法には、いろいろなものがあります。ホスト発見オプションが提供されていない場合、Nmapは以下のアプローチに従って、稼働中のホストを発見します。

  1. 特権ユーザがローカルネットワーク(Ethernet)上のターゲットをスキャンしようとするとき、NmapはARPリクエストを使用します。特権ユーザとは、rootまたはsudoersに属し、sudoを実行できるユーザです。

  2. 特権ユーザがローカルネットワーク外のターゲットをスキャンしようとする場合、NmapはICMPエコー要求、ポート80へのTCP ACK(応答)、ポート443へのTCP SYN(同期)、およびICMPタイムスタンプ要求を使用します。

  3. 非特権ユーザーがローカルネットワーク外のターゲットをスキャンしようとすると、Nmapはポート80と443にSYNパケットを送信して、TCP 3ウェイハンドシェイクに頼ろうとします。

Nmapは、デフォルトでは、ライブホストを見つけるためにpingスキャンを使用し、その後、ライブホストのみをポートスキャンします。Nmapを使って、ポートスキャンせずにオンラインホストの検出のみをした場合は、nmap -sn TARGETSを実行します。使用されるさまざまな技術をしっかり理解するために、さらに深く掘り下げてみましょう。

ARPスキャンは、ターゲットシステムと同じサブネットにいる場合にのみ可能です。イーサネット(802.3)およびWiFi(802.11)では、通信する前にシステムのMACアドレスを知っておく必要があります。MACアドレスはリンク層のヘッダーに必要で、ヘッダーには送信元MACアドレスと送信先MACアドレスなどのフィールドが含まれます。MACアドレスを取得するために、OSはARPクエリーを送信します。ARPクエリに応答するホストは、稼働しています。ARPクエリーは、ターゲットが自分と同じサブネット上にある場合、つまり、同じイーサネット/WiFi上にある場合にのみ機能します。ローカルネットワークのNmapスキャン中に、多くのARPクエリが生成されることを予期しておく必要があります。Nmapにポートスキャンを行わず、ARPスキャンだけを実行させたい場合は、nmap -PR -sn TARGETSを使用します。次の例は、Nmapがポートスキャンを行わずにARPを使用してホストを発見することを示しています。nmap -PR -sn MACHINE_IP/24を実行して、ターゲットマシンと同じサブネット上のすべての稼働中のシステムを発見しています。

Pentester Terminal
pentester@TryHackMe$ sudo nmap -PR -sn 10.10.210.6/24

Starting Nmap 7.60 ( https://nmap.org ) at 2021-09-02 07:12 BST
Nmap scan report for ip-10-10-210-75.eu-west-1.compute.internal (10.10.210.75)
Host is up (0.00013s latency).
MAC Address: 02:83:75:3A:F2:89 (Unknown)
Nmap scan report for ip-10-10-210-100.eu-west-1.compute.internal (10.10.210.100)
Host is up (-0.100s latency).
MAC Address: 02:63:D0:1B:2D:CD (Unknown)
Nmap scan report for ip-10-10-210-165.eu-west-1.compute.internal (10.10.210.165)
Host is up (0.00025s latency).
MAC Address: 02:59:79:4F:17:B7 (Unknown)
Nmap scan report for ip-10-10-210-6.eu-west-1.compute.internal (10.10.210.6)
Host is up.
Nmap done: 256 IP addresses (4 hosts up) scanned in 3.12 seconds

このケースでは、攻撃側のIPアドレスは10.10.210.6で、ARPリクエストを使用して同じサブネット上の稼働中のホストを発見しています。ARPスキャンは、下図のように動作します。Nmapは、すべてのターゲットコンピュータにARPリクエストを送信し、オンラインになっているコンピュータはARP応答を返送します。


もし、tcpdumpやWiresharkなどのツールを使って生成されたパケットを見ることができれば、下図のようなネットワークトラフィックを確認することができます。下図では、Wiresharkが各ARPリクエストに関連する送信元MACアドレス、送信先MACアドレス、プロトコル、クエリを表示しています。送信元アドレスは攻撃側のMACアドレス、送信先アドレスはターゲットのMACアドレスが分からないのでブロードキャストアドレスになっています。しかし、Info欄に表示されるターゲットのIPアドレスは確認できます。図では、10.10.210.1から始まるサブネット上のすべてのIPアドレスのMACアドレスを要求していることがわかります。要求しているIPアドレスを持つホストは、そのMACアドレスを含むARP応答を送信し、それによって、そのホストがオンラインであることを知ることができます。


ARPスキャンについて話すと、ARPクエリを中心に構築されたスキャナであるarp-scanを挙げることができます。スキャンをカスタマイズするための多くのオプションがありますので、詳細な情報はarp-scan wikiをご覧ください。よく使われるのは arp-scan --localnet または単に arp-scan -l です。このコマンドはローカルネットワーク上の全ての有効なIPアドレスにARPクエリーを送信します。さらに、システムが複数のインターフェースを持っていて、そのうちの一つのインターフェースにある稼働中のホストを発見したい場合、-I を使ってインターフェースを指定することができます。例えば、sudo arp-scan -I eth0 -l は eth0 インターフェース上の全ての有効な IP アドレスに対して ARP クエリーを送信します。

以下の例では、arp-scan ATTACKBOX_IP/24 を使用して AttackBox のサブネットをスキャンしています。このスキャンは、前回のスキャンと近い時間帯に実行したため nmap -PR -sn ATTACKBOX_IP/24 では、同じ 3 つの稼働ホストが確認できました。

Pentester Terminal
pentester@TryHackMe$ sudo arp-scan 10.10.210.6/24
Interface: eth0, datalink type: EN10MB (Ethernet)
WARNING: host part of 10.10.210.6/24 is non-zero
Starting arp-scan 1.9 with 256 hosts (http://www.nta-monitor.com/tools/arp-scan/)
10.10.210.75	02:83:75:3a:f2:89	(Unknown)
10.10.210.100	02:63:d0:1b:2d:cd	(Unknown)
10.10.210.165	02:59:79:4f:17:b7	(Unknown)

4 packets received by filter, 0 packets dropped by kernel
Ending arp-scan 1.9: 256 hosts scanned in 2.726 seconds (93.91 hosts/sec). 3 responded

同様に、arp-scanコマンドは、tcpdump、Wireshark、または同様のツールを使用して見ることができる多くのARPクエリを生成します。arp-scanとnmap -PR -snのパケットキャプチャは、同じようなトラフィックパターンを生成していることがわかります。以下は、Wiresharkの出力です。


■Question

We will be sending broadcast ARP Requests packets with the following options:

  • From computer1
  • To computer1 (to indicate it is broadcast)
  • Packet Type: “ARP Request”
  • Data: try all the possible eight devices (other than computer1) in the network: computer2, computer3, computer4, computer5, computer6, switch1, switch2, and router.
How many devices are you able to discover using ARP requests?
3


Task 6  Nmap Host Discovery Using ICMP

ターゲット・ネットワーク上のすべてのIPアドレスにPingを打ち、Ping(ICMP Type 8/Echo)リクエストに対して、誰がPing応答(ICMP Type 0)を返すかを確認することができます。簡単でしょう?これは最も簡単な方法ですが、必ずしも信頼できるとは限りません。多くのファイアウォールはICMPエコーをブロックします。Windowsの新しいバージョンでは、デフォルトでICMPエコー要求をブロックするホストファイアウォールが設定されています。ターゲットが同じサブネット上にある場合、ARPクエリーがICMPリクエストに先行することを忘れないでください。

ICMPエコー要求を使用して稼働中のホストを検出するには、オプション -PEを追加します。(次の図に示すように、ICMPエコースキャンは、ICMPエコー要求を送信し、ターゲットがオンラインであればICMPエコー応答で返信することを前提として動作します)


以下の例では、nmap -PE -sn MACHINE_IP/24を使用してターゲットのサブネットをスキャンしています。このスキャンでは、サブネット上のすべてのIPアドレスにICMPエコーパケットを送信します。ここでも、生きているホストが応答することを期待します。しかし、多くのファイアウォールがICMPをブロックしていることを覚えておくとよいでしょう。以下の出力は、攻撃端末から sudo nmap -PE -sn MACHINE_IP/24 を使用して、仮想マシンのクラス C サブネットをスキャンした結果を示しています。

Pentester Terminal
pentester@TryHackMe$ sudo nmap -PE -sn 10.10.68.220/24

Starting Nmap 7.60 ( https://nmap.org ) at 2021-09-02 10:16 BST
Nmap scan report for ip-10-10-68-50.eu-west-1.compute.internal (10.10.68.50)
Host is up (0.00017s latency).
MAC Address: 02:95:36:71:5B:87 (Unknown)
Nmap scan report for ip-10-10-68-52.eu-west-1.compute.internal (10.10.68.52)
Host is up (0.00017s latency).
MAC Address: 02:48:E8:BF:78:E7 (Unknown)
Nmap scan report for ip-10-10-68-77.eu-west-1.compute.internal (10.10.68.77)
Host is up (-0.100s latency).
MAC Address: 02:0F:0A:1D:76:35 (Unknown)
Nmap scan report for ip-10-10-68-110.eu-west-1.compute.internal (10.10.68.110)
Host is up (-0.10s latency).
MAC Address: 02:6B:50:E9:C2:91 (Unknown)
Nmap scan report for ip-10-10-68-140.eu-west-1.compute.internal (10.10.68.140)
Host is up (0.00021s latency).
MAC Address: 02:58:59:63:0B:6B (Unknown)
Nmap scan report for ip-10-10-68-142.eu-west-1.compute.internal (10.10.68.142)
Host is up (0.00016s latency).
MAC Address: 02:C6:41:51:0A:0F (Unknown)
Nmap scan report for ip-10-10-68-220.eu-west-1.compute.internal (10.10.68.220)
Host is up (0.00026s latency).
MAC Address: 02:25:3F:DB:EE:0B (Unknown)
Nmap scan report for ip-10-10-68-222.eu-west-1.compute.internal (10.10.68.222)
Host is up (0.00025s latency).
MAC Address: 02:28:B1:2E:B0:1B (Unknown)
Nmap done: 256 IP addresses (8 hosts up) scanned in 2.11 seconds

スキャン出力は、8台のホストが起動していることを示し、さらに、そのMACアドレスを示しています。一般的に、ターゲットが自分のシステムと同じサブネットにいない限り、ターゲットのMACアドレスを知ることはないと思われます。上記の出力は、Nmapが、受け取ったARP応答に基づいてこれらのホストが稼働していることを確認したため、ICMPパケットを送信する必要がなかったことを示しています。

上記のスキャンを繰り返します。ただし、今回は、異なるサブネットに属するシステムからスキャンします。結果は同様ですが、MACアドレスがありません。

Pentester Terminal
pentester@TryHackMe$ sudo nmap -PE -sn 10.10.68.220/24

Starting Nmap 7.92 ( https://nmap.org ) at 2021-09-02 12:16 EEST
Nmap scan report for 10.10.68.50
Host is up (0.12s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.52
Host is up (0.12s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.77
Host is up (0.11s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.110
Host is up (0.11s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.140
Host is up (0.11s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.142
Host is up (0.11s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.220
Host is up (0.11s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.222
Host is up (0.11s latency).
Nmap done: 256 IP addresses (8 hosts up) scanned in 8.26 seconds

Wiresharkのようなツールを使ってネットワークパケットを見ると、下の画像のようなものが見えてきます。宛先サブネットとは異なるサブネットにある1つのソースIPアドレスが、ターゲットサブネット内のすべてのIPアドレスにICMPエコーリクエストを送信し、どれが応答するかを確認していることがわかります。


ICMPエコーリクエストはブロックされる傾向があるので、システムがオンラインかどうかを判断するために、ICMPタイムスタンプまたはICMPアドレスマスクのリクエストも考慮するとよいでしょう。Nmapはタイムスタンプ要求(ICMPタイプ13)を使用し、タイムスタンプ応答(ICMPタイプ14)を得るかどうかをチェックします。-PPオプションを追加すると、NmapはICMPタイムスタンプリクエストを使用するようになります。下図のように、生きているホストが応答することを期待します。


次の例では、nmap -PP -sn MACHINE_IP/24を実行して、ターゲットマシンサブネット上のオンラインコンピュータを検出します。

Pentester Terminal
pentester@TryHackMe$ sudo nmap -PP -sn 10.10.68.220/24

Starting Nmap 7.92 ( https://nmap.org ) at 2021-09-02 12:06 EEST
Nmap scan report for 10.10.68.50
Host is up (0.13s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.52
Host is up (0.25s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.77
Host is up (0.14s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.110
Host is up (0.14s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.140
Host is up (0.15s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.209
Host is up (0.14s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.220
Host is up (0.14s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.222
Host is up (0.14s latency).
Nmap done: 256 IP addresses (8 hosts up) scanned in 10.93 seconds

前のICMPスキャンと同様に、このスキャンでは、ターゲットのサブネット内のすべての有効なIPアドレスに、多数のICMPタイムスタンプ要求が送信されます。下のWiresharkのスクリーンショットでは、1つのソースIPアドレスが、オンラインホストを発見するために、可能な限りのIPアドレスにICMPパケットを送信しているのがわかります。


同様に、Nmapはアドレスマスククエリー(ICMPタイプ17)を使用し、アドレスマスク応答(ICMPタイプ18)を取得するかどうかをチェックします。このスキャンは、オプション -PMで有効にすることができます。下図に示すように、ライブホストはICMPアドレスマスク要求に対して応答することが期待されます。


ICMPアドレスマスククエリを使用して稼働中のホストを発見するため、nmap -PM -sn MACHINE_IP/24コマンドを実行しました。以前のスキャンで、少なくとも8台のホストが稼働していることが分かっていましたが、このスキャンでは1台も返されませんでした。これは、ターゲットシステムまたはルート上のファイアウォールが、このタイプのICMPパケットをブロックしているためです。したがって、同じ結果を得るためには、複数のアプローチを学ぶことが不可欠です。1つのタイプのパケットがブロックされている場合、ターゲットネットワークとサービスを発見するために、常に別の方法を選択することができます。

Pentester Terminal
pentester@TryHackMe$ sudo nmap -PM -sn 10.10.68.220/24

Starting Nmap 7.92 ( https://nmap.org ) at 2021-09-02 12:13 EEST
Nmap done: 256 IP addresses (0 hosts up) scanned in 52.17 seconds

応答は得られず、どのホストがオンラインであるかを把握することはできませんでしたが、このスキャンでは、すべての有効なIPアドレスにICMPアドレスマスク要求を送信し、応答を待っていたことに注目することが重要です。以下のスクリーンショットに見られるように、各ICMPリクエストは2回送信されました。


■Question

What is the option required to tell Nmap to use ICMP Timestamp to discover live hosts?
-PP

What is the option required to tell Nmap to use ICMP Address Mask to discover live hosts?
-PM

What is the option required to tell Nmap to use ICMP Echo to discover life hosts?
-PE


Task 7  Nmap Host Discovery Using TCP and UDP

TCP SYN Ping

TCPポート(デフォルトでは80)にSYN(Synchronize)フラグを設定したパケットを送信し、応答を待つことができます。開いているポートであればSYN/ACK(Acknowledge)、閉じているポートであればRST(Reset)の応答があるはずです。この場合、ホストが立ち上がっているかどうかを推測するために、何らかの応答があるかどうかだけをチェックします。ポートの具体的な状態は、ここでは重要ではありません。下図は、TCPの3ウェイハンドシェイクが通常どのように行われるかを示したものです。


NmapにTCP SYN pingを使わせたい場合は、-PSオプションの後にポート番号、範囲、リスト、またはそれらの組み合わせを指定することで実現できます。たとえば、-PS21はポート21を対象とし、-PS21-25はポート21、22、23、24、25を対象とします。最後に、-PS80,443,8080は、80、443、8080の3つのポートをターゲットにします。

特権ユーザー(rootとsudoers)は、下図のように、TCP SYNパケットを送信でき、ポートが開いていてもTCP 3ウェイ・ハンドシェイクを完了する必要がありません。非特権ユーザーは、ポートが開いている場合、3ウェイハンドシェイクを完了させる必要があります。


nmap -PS -sn MACHINE_IP/24 を実行して、ターゲット VM のサブネットをスキャンしてみます。以下の出力に見られるように、5つのホストを発見することができました。

Pentester Terminal
pentester@TryHackMe$ sudo nmap -PS -sn 10.10.68.220/24
Starting Nmap 7.92 ( https://nmap.org ) at 2021-09-02 13:45 EEST
Nmap scan report for 10.10.68.52
Host is up (0.10s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.121
Host is up (0.16s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.125
Host is up (0.089s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.134
Host is up (0.13s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.220
Host is up (0.11s latency).
Nmap done: 256 IP addresses (5 hosts up) scanned in 17.38 seconds

下図のWiresharkでネットワークトラフィックを見ることで、舞台裏で何が起きているのかを詳しく見てみましょう。技術的には、TCP pingスキャンで使用するTCPポートを指定していなかったため、Nmapは一般的なポートを使用しました。ポート80でリッスンしているサービスはすべて応答することが期待され、ホストがオンラインであることを間接的に示しています。


TCP ACK Ping

これは、ACKフラグが設定されたパケットを送信するものです。これを実行するには、Nmapを特権ユーザで実行する必要があります。非特権ユーザーで試すと、Nmapは3ウェイハンドシェイクを試みます。

デフォルトでは、ポート80が使用さ れます。構文は、TCP SYN pingと似ています。-PAの後には、ポート番号、範囲、リスト、またはそれらの組み合わせを指定する必要があります。たとえば、-PA21、-PA21-25、-PA80,443,8080 を考えてください。ポートを指定しない場合、ポート80が使用されます。

次の図は、ACKフラグを持つTCPパケットは、RSTフラグを設定したTCPパケットを返してもらう必要があることを示しています。ACKフラグを持つTCPパケットは進行中のコネクションの一部ではないので、ターゲットはRSTフラグをセットして応答します。期待される応答は、ターゲットホストが稼働しているかどうかを検出するために使用されます。


この例では、sudo nmap -PA -sn MACHINE_IP/24を実行して、ターゲットのサブネット上のオンラインホストを検出します。TCP ACK pingスキャンにより、5つのホストがアップしていることが検出されました。

Pentester Terminal
pentester@TryHackMe$ sudo nmap -PA -sn 10.10.68.220/24
Starting Nmap 7.92 ( https://nmap.org ) at 2021-09-02 13:46 EEST
Nmap scan report for 10.10.68.52
Host is up (0.11s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.121
Host is up (0.12s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.125
Host is up (0.10s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.134
Host is up (0.10s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.220
Host is up (0.10s latency).
Nmap done: 256 IP addresses (5 hosts up) scanned in 29.89 seconds

下図のようにネットワークトラフィックを覗いてみると、ACKフラグが設定され、ターゲットシステムのポート80に送信されたパケットを多数発見することができます。Nmapは各パケットを2回送信しています。応答がないシステムは、オフラインまたはアクセス不能になります。


UDP Ping

最後に、ホストがオンラインかどうかを調べるためにUDPを使用することができます。TCP SYN Pingとは逆に、開いているポートにUDPパケットを送っても、何も返ってこないことが予想されます。しかし、閉じたUDPポートにUDPパケットを送ると、ICMP port unreachableパケットを受け取ることが期待できます。これは、ターゲットシステムが稼働していて利用可能であることを示します。

次の図では、開いているUDPポートにUDPパケットを送信しても、何も応答がないことがわかります。しかし、閉じたUDPポートにUDPパケットを送信すると、ターゲットがオンラインであることを間接的に示す応答がトリガーされることがあります。



ポートを指定する構文は、TCP SYN pingおよびTCP ACK pingと同様です。Nmapは、UDP pingに-PUを使用します。次の例では、UDPスキャンを使用し、5つのライブホストを発見しています。

Pentester Terminal
pentester@TryHackMe$ sudo nmap -PU -sn 10.10.68.220/24
Starting Nmap 7.92 ( https://nmap.org ) at 2021-09-02 13:45 EEST
Nmap scan report for 10.10.68.52
Host is up (0.10s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.121
Host is up (0.10s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.125
Host is up (0.14s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.134
Host is up (0.096s latency).
Nmap scan report for 10.10.68.220
Host is up (0.11s latency).
Nmap done: 256 IP addresses (5 hosts up) scanned in 9.20 seconds

生成されたUDPパケットを検証してみましょう。次のWiresharkのスクリーンショットでは、Nmapが、閉じている可能性が高いUDPポートにUDPパケットを送信していることが分かります。下の画像は、Nmapが一般的でないUDPポートを使って、ICMP宛先到達不能(port unreachable)エラーを引き起こしていることを示しています。


Masscan

余談ですが、Masscan は利用可能なシステムを発見するために同様のアプローチを使用しています。ただし、ネットワークスキャンを迅速に終了させるため、Masscanは生成するパケットのレートをかなり積極的に上げています。構文は非常に似ており、-p の後にポート番号、リスト、または範囲を指定することができます。次の例を見てください。

  • masscan MACHINE_IP/24 -p443
  • masscan MACHINE_IP/24 -p80,443
  • masscan MACHINE_IP/24 -p22-25
  • masscan MACHINE_IP/24 --top-ports 100

■Question

Which TCP ping scan does not require a privileged account?(特権アカウントを必要としないTCP pingスキャンはどれですか?)
TCP Syn PING

Which TCP ping scan requires a privileged account?(特権アカウントを必要とするTCP pingスキャンはどれですか?)
TCP ACK PING

What option do you need to add to Nmap to run a TCP SYN ping scan on the telnet port?(TelnetポートでTCP SYN pingスキャンを実行するために、Nmapにどのようなオプションを追加する必要がありますか?)
-PS23


Task 8  Using Reverse-DNS Lookup

Nmapのデフォルトの動作は、リバースDNSオンラインホストを使用することです。ホスト名から多くのことがわかるので、これは有用なステップでしよう。しかし、そのようなDNSクエリを送信したくない場合は、-nを使用してこのステップをスキップすることができます。

デフォルトでは、Nmapはオンラインホストを検索します。しかし、-Rオプションを使用すると、オフラインのホストであってもDNSサーバに問い合わせることができます。特定のDNSサーバを使用したい場合は、-dns-servers DNS_SERVERオプションを追加することができます。

■Question

We want Nmap to issue a reverse DNS lookup for all the possibles hosts on a subnet, hoping to get some insights from the names. What option should we add?(Nmapに、サブネット上のすべての可能性のあるホストのDNS逆引きを発行させ、その名前から何らかの洞察を得たいと考えています。どのようなオプションを追加すればよいでしょうか。)
-R


Task 9  Summary

ARP、ICMP、TCP、UDPがどのように生きているホストを検出することができるかを学習しました。ホストからのいかなる応答も、それがオンラインであることを示すものです。以下は、これまで取り上げたNmapのコマンドラインオプションの簡単な要約です。

Scan TypeExample Command
ARP Scansudo nmap -PR -sn MACHINE_IP/24
ICMP Echo Scansudo nmap -PE -sn MACHINE_IP/24
ICMP Timestamp Scansudo nmap -PP -sn MACHINE_IP/24
ICMP Address Mask Scansudo nmap -PM -sn MACHINE_IP/24
TCP SYN Ping Scansudo nmap -PS22,80,443 -sn MACHINE_IP/30
TCP ACK Ping Scansudo nmap -PA22,80,443 -sn MACHINE_IP/30
UDP Ping Scansudo nmap -PU53,161,162 -sn MACHINE_IP/30

ポートスキャンを行わず、ホストの発見のみを目的とする場合は、-snを付けることを忘れないでください。-snを省略すると、Nmapはデフォルトで生きているホストを見つけた後、ポートスキャンを実行します。

OptionPurpose
-nno DNS lookup
-Rreverse-DNS lookup for all hosts
-snhost discovery only

■Question ※無し