航空機内で飲んで大騒ぎのカナダのパリピ、航空会社に搭乗拒まれてメキシコから帰国できず

機内で飲んで大騒ぎの一行、航空会社に搭乗拒まれ帰国できず

カナダからメキシコのカンクンへ向かう旅客機の機内でマスクをせずに飲酒したり電子たばこを吸ったりして大騒ぎしていたグループが、帰国便への搭乗を拒まれてメキシコで足止めされている。

帰国できなくなっているのは「プライベートクラブ」主催のツアーに参加した一行で、2021年12月30日にカナダのサンウィング航空が運航するチャーター便に搭乗して、カナダのモントリオールからカンクンへ向かった。

しかし機内の通路で踊ったり飲酒したりしている乗客の動画が出回って憤りの声が噴出し、カナダ運輸省が調査に乗り出した。乗客には多額の罰金などが科される可能性がある。

カナダのジャスティン・トルドー首相は2022年1月5日、「激しい憤り」を覚えると述べ、「無責任さで自分たち自身や同乗者、乗務員を危険にさらす人たちを見て打ちのめされた」と語った。

ツアーを企画したトリップワンのジェームズ・ウィリアム・アワド社長は6日、「多くの人が現状に腹を立てている理由は認識している」とツイートした。 

サンウィング航空は、同航空が提示した条件に一行の同意が得られなかったとして、2022年1月5日に予定していた帰国便の運航を中止した。

アワド社長によると、帰国便をめぐるサンウィングとの交渉でネックとなったのは機内サービスの内容だった。アルコール飲料を出さないなどの条件には同意したが、機内食も出さないとした条件には同意できなかったとしている。

エア・カナダやエア・トランザットも、同乗する乗客や乗員の安全を理由に、この一行の帰国便への搭乗は認めないと表明した。

アワド社長は、ツアーの参加者全員をできるだけ早く帰国させるために尽力するとしている。