情報処理安全確保支援士の講習がパワハラと話題に!!~実際は講師の気合が入りすぎただけと思うが、講習提供者の配慮は足りていない感じ~


 IPA情報処理安全確保支援士の更新講習内で講師が長年に渡りパワハラしていたらしい

誰かが声をあげないといけない、あえて書く。IPA情報安全確保支援師の更新講習が残念でした。グループ討議の内容を代表者が発表するが、経営者と話すCSIRTという立場の上下を決めた上で講師からは事前講習にはないアドリブの攻撃的な質問が続く公開処刑。パワハラありきの視点で構成された講習でした。

--

一部の講師が演技に加熱したという風にも映りましたが、兆候が現れた時点で内部で調整できなかったのかなと。また節度があったとしても、アドリブの受け答えはカリキュラムにいっさいないので、知識と応答対応と、何を伝えたかったのか最後までよくわかりませんでした。

--

事後アンケートには実名でそのままを書いてあります。リモート時代に全員の本名強制公開、カメラonも推奨なのでこっちも当然実名でやってます。

--

ひじょーーーーーーーーーに日本的だったなというのが総評。当然日本の国家資格だからそうですが。見ず知らずの人の前に実名で晒され、「これは?」「あれは?」と畳み掛けられる講義は、例え事前対策が提供されているとしても許されるものではないと思います。現場からは以上です。

--

これは本当に思った

自分はたまたま発表者の番じゃなかったけど、他人が詰められる様子を見なきゃいけなくて心が苦しくなった

例えロールプレイであっても、チームで考えた意見に対して高圧的に返されてしまったら、誰でも次から受けたくなくなると思う

--

次回更新はしないことにした

以下、更新しない理由

- 3年間で14万円のお布施が高すぎる

- 住所やメールアドレス変更時に届出を印刷して、簡易書留で郵送する必要があるという時代遅れ感に嫌気がさした

- 資格を持つことによって仕事の幅が広がるわけではない

- リモート講習でメンタルがやられた

--

これオンライン講習になる前も同じですね。マイク持って前に立って発表しますがその後経営者役に問い詰められますので後半は誰も発表者になりたがらない。最後覚悟を決めてワシが発表者として壇上に立ちましたがネチネチと問い詰められました。あの寸劇だけは意味不明でした…もうやりたくない(笑

--

講習内容は他言無用ですが、パワハラ寸劇と言われればまあそうかと思いました。実際、ITに詳しくない経営陣と話をするとそう言われる、問われるかもねという感じです。発表では、技術者としては知らんがなと言いたくなるようなことを問われましたので…

--

わたしがコロナ前ギリギリに受けたときはオフライン開催でそれなりに面白かったのだけど(個人攻撃とか公開処刑にならないラインでコントロールしてたので。まあ講師が話す内容はちょっと意味不明なところがあったけど)、確かにちょっとハンドリングを誤るとそうなりそうな講習だった。

--

支援士更新講習のあの面談、リアルだなーとか思ってたけど、やっぱダメなんだよなw

--

ただまぁ、あれは、ああいうパワハラまがいの経営者がいたとして、支援士として技術者倫理を貫き通せるかどうかという予行練習みたいな側面もありそうと思って見てた

--

最後の総評で「真剣さがもっと欲しかった」旨の講師コメントがありました。実際に情報流出事故の現場にいたら、緊迫感もあり、「講習だからこの程度でいいだろう」という気持ちはないはずだ…とのこと。当時は確かにごもっとも、と思いました。

--

一方で、CSIRT 実務をして「いない」人の方が多いわけで、ハイレベルの講習をするのであれば、「あくまでそのレベル(高レベル)を目指してもらいたい」とか「現場の緊迫感を味わってもらいたい」といった、意図の事前伝達が不可欠だったろうと思います。

--

これ。なんの前フリもなく寸劇が始まって回答者は戸惑うばかり。個人的にはスタンフォード大の実験を想起させるやり方でした。立場の上下という危険な設定になる時点で、参加者への心理的なフォローを配慮すべきです。私が聞き逃したのかもしれませんが、そういったものはなかったように感じました。

--

これは講師によりけりでした。私が問題視しているのは知識を確認する場として寸劇が適切ではない点です。寸劇を求めるのなら応答用のカリキュラムにし講師の応答を標準化する。上下関係ありのロールプレイでは心のケアを最大限に配慮する。元より講師と刑事罰を覚悟した受講者、対等ではありえません。

--

ほーん、安全確保支援士はもう更新してないが、こんなことになってるのか。

まあ更新してた頃の経験からしても、非技術者のステークスホルダとのコミュニケーションについて意識が薄い内容だとは思っていたが、そこのカリキュラム厚くせずにいきなりパワハラ寸劇してんのかね。

--

IPA情報安全確保支援師の更新講習がいろんなしがらみで、残念なのはよく知られおります。それでも、やっとこさこういうのがたちあがりました。次回どうぞ。

--

おそらく3年以上、講師以外の事務局員もいる状態で、参加者の事後アンケートが必須にも関わらず、こういうことが2021年に行われる日本社会が恐ろしい。受講者はそもそも刑事罰を覚悟で講習に望んでいるため事後アンケートにこのような不満は書けません。講習の評価方法を見直すべきでしょう。