神奈川新聞社は、読者から寄せられた情報を記者が家族に漏洩していたことを公表しました。該当の記者は統合編集局の30代の記者で、この問題は読者からの指摘により発覚しました。
具体的には、今年3月に神奈川新聞社の紙面で紹介された飲食店について、読者から4月26日に同店に関する指摘がありました。この情報に接した記者が、その指摘内容を同店の経営者である家族に伝えたとのことです。経営者はSNSで指摘内容に関して投稿し、それを見た読者から情報漏洩について指摘があり、問題が発覚しました。
神奈川新聞社は、情報を漏洩した記者に対して提供情報の閲覧を禁止し、社内ルールに基づき厳正に対処すると表明しています。また、従業員に対し、業務遂行以外の目的で秘密情報を利用、持ち出し、頒布などを禁止する社内規程の順守徹底を図るとしています。
神奈川新聞社の秋山理砂・取締役統合編集局長は、「読者から寄せられた情報は新聞の言論、報道のみに利用し、第三者への漏洩は決して認められない。記者教育を徹底する」と述べています。
以上の事態を受け、メディア各社は情報管理の重要性を再認識し、読者からの情報を適切に取り扱うことの重要性を改めて強調しています。