【セキュリティ事件簿#2023-189】盛岡市中央卸売市場のウェブサーバがフィッシングメール送信の踏み台に


盛岡市は最近、市中央卸売市場のウェブサーバがサイバー攻撃を受け、不審なメールが送信されていたと発表しました。これらのメールは英文で、フィッシング詐欺のような内容で、市場関係者になりすました形で送信されていました。

ウェブサーバとメールサーバは現在停止されており、送信されたメールの件数などを調査中です。また、サーバに含まれている個人情報は流出の恐れはないとのことです。

この不審なメールの送信は、市が契約するインターネットサービスプロバイダからの連絡により発覚しました。しかし、市場側の担当者が異動した後も連絡先を更新していなかったため、初動が遅れたという事態が発生しました。

市場側は、メールがこれまでに何件送られたかやメールで被害が起きたかなどを調査中です。また、ウェブサイトは現在アクセスできない状態になっています。

盛岡市中央卸売市場は、「発覚が遅れたために被害が拡大した可能性もあり、深くおわび申し上げます。いち早く安全を確保して復旧に努めたい」とコメントしています。

この事件は、サイバーセキュリティの重要性を改めて浮き彫りにしています。特に、組織内の連絡先の更新や、サーバのセキュリティ対策など、日々の運用管理が重要であることを示しています。