サイバーセキュリティシンポジウム道後2021に参加してみた。
通常はシンポジウムの名称にある通り、愛媛県松山市で開催されるのだが、COVID-19(武漢ウイルス)の影響でオンライン開催になった。
武漢ウイルスの影響により、これまで対面がベースだったカンファレンスは軒並みオンライン化されている。
オンラインではメリット、デメリットがそれぞれあると感じている。
■オンラインのメリット
・ナイトセッションに気軽に参加でき、司会者の声がちゃんと聞こえる点(対面だと、司会者から離れた席に座ると、何を話しているのか全く分からない。それ以前にナイトセッションは自分みたいな人見知りにはそもそも参加のハードルが高い)
■オンラインのデメリット
・セッションがLIVEではなく、スピーカーの都合で録画配信になること(カンファレンスはライブでも、ライブと見せかけて録画配信になるケースがあり、ガッカリさせられる)
・ながら視聴ができるため、実は会場参加に比べて集中できていない。
・現地に行くことで、カンファレンス参加に加えて温泉や現地観光(+α)が楽しめるのに、+αが楽しめない
個人的には地方開催のカンファレンスは、オンラインにしてしまうとメリットの9割が無くなってしまうため、早く会場開催に戻してほしいと感じた。
今年はオンライン開催ということで、普段は参加しないナイトセッションに参加してみた。
その結果、セキュリティとは直接関係ないが、ちょっとした学びを得ることができた。
参加したのは、須藤龍也氏と、にゃん☆たく氏が座長を務めるセッション。
須藤龍也氏は、朝日新聞の記者で、以前某G社のセミナーで話を聞いたことがある。
にゃん☆たく氏もIT Security Live Week以来である。
昔(インターネットがない時代)の情報収集と言えば、専らテレビや新聞といったマスメディアが中心だった。
ところが、インターネットが普及し、自身がインターネットから必要な情報を自由に取りに行くことができ、「個」の細分化が進んだ。
これは、言い換えれば新聞は買うと新聞社が選んだ万人受けする情報が詰まっているので、それを読んで情報を得るか、YouTubeやネットニュースを使って欲しい情報を検索して入手するかの違いだと思う。
「個」の細分化により、ネットからも情報を得ることができるため、新聞を読む人は減り、実際に新聞の購読者も右肩下がりらしい。
実は自分も新聞の定期購読は行っておらず、週末読みたいときにコンビニで購入して読む程度である。
日本のマスコミは偏向報道をしているという話もあり、ここから先は、新聞の記事が偏向報道か否かで若干考えが変わってくる。
まずは、新聞の記事内容が偏向報道ではないと仮定する。
そうすると、新聞は幕の内弁当に例えられる。
その心は、バランスがよいということだ。
例えば、自分の志向では選ぶことのない食材があった場合に、それが新たな出会いや気づきにつながる可能性がある。
自分で興味のある記事を得るということは、食事でいうと好きなものだけを食べている状態とほぼ同じであり、栄養バランスが欠けてしまっている可能性が考えられ、新聞を読むことで栄養バランス(=情報のバランス!?)を取ることができる。
という考え方を得られたのが非常に勉強になった。
ただ、新聞の記事が偏向報道だと、「幕の内弁当」が、「毒入り幕の内弁当」となるため、栄養バランス以前の問題となる。
新聞の記事を丸呑みするのも良くないが、定期的に新聞を読むことは結構重要だと感じた。
週末はじっくり新聞を読む時間を作ってみようと思う。