日本大学文理学部 不正アクセスで掲示板サイト改ざん 2026年3月 | セキュリティ事件簿#2026-124

 

事件概要

日本大学文理学部は2026年3月、学生および教職員が利用する情報掲示板サイトにおいて不正アクセスが発生し、サイトが改ざんされていたことを発表した。

同学部によると、掲示板サイトのURLへアクセスした際に不適切な外部サイトが表示される事象が確認され、サーバー内部ファイルの一部が改ざんされていたという。

当該サーバーには学生および教職員の氏名やメールアドレスが保存されており、現時点で情報流出は確認されていないものの、第三者に閲覧された可能性を完全には否定できないとしている。

発覚後はサーバーをネットワークから遮断し、関連アカウントのパスワード変更などの対応を実施し、新たなサーバー環境を構築した上でサービスを再開している。

本記事では、日本大学文理学部が公表した公式リリースをもとに、本件の内容を整理して掲載する。


分析

今回の事案では、日本大学文理学部の情報掲示板サイトが第三者による不正アクセスを受け、サーバー内のファイルが改ざんされたことにより外部サイトへ誘導される状態になっていたと発表されている。

一般的にウェブサイト改ざんの事案では、サーバーへの侵入後にサイト内容を書き換え、閲覧者を外部サイトへ誘導する仕組みが設置されるケースが多く報告されている。

発生要因としては、サーバーの脆弱性、管理アカウントの認証情報の漏えい、あるいはソフトウェアの更新不足などが関係する場合があるとされている。

企業や組織では、このような事案が確認された場合、サーバー隔離、ログ解析、フォレンジック調査などを通じて侵入経路や影響範囲を調査する対応が一般的である。

今回の発表でも、外部専門機関によるフォレンジック調査を進めながら原因の特定と再発防止策の検討を行っている段階であることが読み取れる。


この事件からわかること


今回の発表から読み取れるポイントとして、一般的には次のような点が挙げられる。

  • ウェブサイト改ざんでは閲覧者への影響も確認される
    サイトが改ざんされると、不正な外部サイトへ誘導されるなど閲覧者側に影響が及ぶ可能性があるため、被害の有無を含めた調査が行われる。

  • 個人情報の有無により調査範囲が広がる
    サーバーに個人情報が保存されている場合、実際の流出が確認されていなくても閲覧の可能性を含めて影響範囲の調査が進められることが多い。

  • フォレンジック調査による原因究明が行われる
    不正アクセスが確認された場合、ログ解析や専門機関によるフォレンジック調査を通じて侵入経路や影響範囲を特定する対応が一般的である。

  • 再発防止のためのセキュリティ強化が検討される
    調査結果を踏まえ、サーバー環境の見直しや認証管理の強化など再発防止策の検討が進められるケースが多い。


公式発表(アーカイブ)

2026年03月12日リリース分

 このたび、本学の学生および教職員が利用する情報掲示板サイトにおいて、第三者による不正アクセスが確認され、情報掲示板サイトにアクセスした際に不適切な外部サイト

が表示されるよう改ざんされていたことが判明いたしました。
 現在、本事案が情報掲示板サーバーへの不正アクセスによって発生したことを踏まえ、学生および教職員の個人情報が流出した可能性も視野に入れ、専門機関によるフォレン

ジック調査を実施しております。
 対象となる皆様には、多大なるご迷惑とご心配をお掛けしておりますことを、深くお詫び申し上げます。

 現段階で本学の調査により判明した事実関係及び対応状況について、以下のとおりご報告いたします。 

1 事態の概要(経緯)について
 ① 発生日時:令和8年1月10日(土)22時20分
 ② 検知日時:令和8年1月27日(火)17時34分
 ③ 経  緯:
本学部の情報掲示板サイトのURLを直接入力してアクセスしたところ、不適切な外部サイトが表示される事象が発覚いたしました。初期調査の結果、当該サーバーが第三者による不正アクセスを受け、内部ファイルの一部が改ざんされていたことが判明いたしました。

事象発覚後は、直ちに当該サーバーをネットワークから遮断するとともに、関連アカウントのパスワード変更等の被害拡大防止措置を講じました。現在は、新たなサーバー環境を構築し、安全性を確認したのちサービスを再開しております。

2 被害状況について
 不正アクセスにより、情報掲示板サイトへアクセスした際に不適切な外部サイトへ誘導される事象が発生していたことを確認しております。なお、利用者の端末が本事象により二次的な被害(マルウェア感染等)を受けたとの報告は、現時点では確認されておりません。

3 個人情報閲覧に関する懸念について
 当該サーバーには、本学部の学生および教職員の個人情報(氏名、メールアドレス)が格納されております。現時点では、これらの個人情報が外部に流出した、または不正に利用された事実は確認されておりませんが、不正アクセスを受けたサーバーに個人情報が保存されていた以上、第三者に閲覧された可能性を完全には否定することはできません。そのため、外部の専門機関による詳細なフォレンジック調査を実施しております。

4 原因について
 本事案の原因につきましては、外部の専門機関と連携し、引き続き詳細な調査を進めてまいります。

5 二次被害又はそのおそれの有無について
 現時点において、本件に起因する二次被害の報告は確認されておりませんが、引き続き外部の専門機関と連携し、詳細な確認作業を進めております。 

【関係者の皆様へのお願い】
 本事案に関連して、学生や教職員を名乗る不審な電話や不審メールが発生する可能性がございます。差出人や内容に少しでも不審な点がある場合には、記載された連絡先への折り返し連絡、メール内URLのクリック、添付ファイルの開封、パスワード・認証情報等の入力は行わないように、お願い申し上げます。 

6 本人通知と公表について
 本件判明後、速やかに個人情報保護委員会、文部科学省等の監督官庁への報告を行っておりますが、対象となる全ての方々の特定や個別の御連絡が困難な状況にあるため、法令に基づき本公表をもちまして現時点でのおわびと御報告に代えさせていただきます。

 今後、調査の進捗により新たな事実が判明した場合には、速やかに公表を行い、関係者の皆様に正確な情報をお伝えしてまいります。 

7 再発防止策及び今後の対応について
 本学部では本事態を重く受け止め、事象発覚後直ちにサーバーネットワークを遮断し、保守作業等で利用しているアカウントのパスワードリセット等の初動対応を完了いたしました。

 今後も原因究明に向けた調査に継続して全面的に協力するとともに、セキュリティ体制の強化および再発防止に全力で取り組んでまいります。 

【本件に関するお問い合わせ先】
 日本大学文理学部教務課(受付時間:平日9:00~18:00)
 メールアドレス:chs.kyomu@nihon-u.ac.jp

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