【セキュリティ事件簿#2025-419】株式会社ひぐち ホテルH2長崎 宿泊予約サイト管理画面への不正アクセスによる、個人情報漏洩の可能性についてのお詫びとお知らせ 2025/11/13


9月18日に発生しました Booking.com 不正アクセス事案の調査結果について、ご報告いたします。

9月18日 詐欺メッセージへの注意喚起に関しましてアーカイブ

このたび、【ホテルH2長崎] (以下「当ホテル」) が利用しております宿泊予約サイト

「Booking.com」の管理システム(以下「管理画面」) におきまして、第三者による不正アクセスが発生いたしました。 これにより、Booking.comを経由して当ホテルをご予約いただいた一部のお客様に対し、当ホテルを装った不審なメッセージが送信された事実を確認いたしました。また、当該管理画面に含まれるお客様の予約情報の一部が、第三者に閲覧された可能性があることが判明いたしました。

お客様ならびに関係者の皆様には、多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。 現時点で判明している概要と今後の対応につきまして、下記の通りご報告申し上げます。


1. 経緯及び概要

2025年9月18日、当ホテルをご予約いただいたお客様より「予約がされていない上旨の不審な連絡が届いた」とのお問い合わせをいただき、直ちに調査を行いました。 専門機関による調査の結果、当ホテルで使用しているパソコンが、悪意ある第三者からのメール攻撃によりマルウェア(ウイルス) に感染していたことが判明いたしました。この感染により、Booking.com管理画面へのログイン情報等が薦取され、第三者が正当な利用者を装って管理画面へ不正にログインし、お客様に対して悪質な詐欺メッセージを送信したものと特定されました。


2. 開覧された可能性があるお客様の予約情報

Booking.com管理画面において確認可能な、以下の予約情報が第三者によって閲覧された可能性があります。・氏名 ・宿泊予約情報(宿泊日、人数、客室タイプ、料金等) ・電話番号(※管理画面上に表示されていた場合) ・Booking.com提供の連絡用メールアドレス

※お客様のクレジットカード情報につきましては、当ホテルの当該管理画面上では保持・閲覧できない仕様のため、本件による流出の可能性はございません。 

※ 専門機関による調査の結果、当ホテルの他のシステムや、クラウド上に保管されている他の個人データへの不正アクセスの痕跡は確認されておりません。


3. 今後の対応と再発防止策

事案発覚後、速やかに当該パソコンのネットワーク遮断と隔離を行い、管理画面のログインパスワード変更等の措置を議じました。また、警察および個人情報保護委員会への報告を行っております。 今後の再発防止に向けて、以下の対策を徹底してまいります。

  • セキュリティ監視体制の強化:従来の多層的なセキュリティ対策に加え、全業務用パソコンに対し、高度な挙動検知・防御機能を持つセキュリティソフトウェアを導入し、常時監視体制を強化いたしました。

  • 認証管理の見直し:管理画面へのアクセスにおける多要素認証の適用範囲を拡大いたしました。運用の徹底を図ってまいります。

  • 従業員教育の再徹底:昨今の巧妙化する間威(不審なメールやファイル等)に対応するため、全従業員を対象とした最新事例に基づいた実践的な情報セキュリティ教育を追加し、全従業員のセキュリティ意識の更なる向上を図ってまいります。


4. 本件に関するお問い合わせ先

ご心配をおかけしておりますこと、重ねてお詫び申し上げます。本件に関するご質問は、下記にご連絡ください。

【Booking.com カスタマーセンター】

電話番号: 03-6743-6650


このたびは、お客様に多大なご迷惑とご心配をおかけいたしましたこと、重ねて深くお詫び申し上げます。信頼回復に向けて全力を尽くしてまいります。

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【セキュリティ事件簿#2025-418】広島工業大学 サイバー攻撃による情報漏洩の可能性に関するお詫びとお知らせ 2025/11/14


このたび、広島工業大学のネットワークシステムに対してサイバー攻撃があり、本学関係者の個人情報が外部に漏洩した可能性があることが判明いたしました。

本件に関し、警察や関係機関と連携した調査の結果、個人情報を含むデータの外部への持ち出しは確認されませんでした。

関係者の皆様には多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。

なお、既に個人情報保護委員会、文部科学省へも報告しております。


1.漏洩した可能性のある個人情報等

対象者:2025年6月13日時点に保持していた学生、教職員の情報

漏洩した可能性のある個人情報:ユーザーID、氏名、メールアドレス、暗号化されたパスワード

なお、対象者にはメールにてご連絡申し上げております。


2.本法人としての調査結果と今後の対応

ログ調査の結果、個人情報を含むデータの外部への持ち出しは確認されませんでした。

ランサムウェア被害も発生しておりません。

現時点で、個人情報の漏洩や悪用による被害(二次被害を含む)は確認されていません。

ただし、今後、不審なメール等が送付される可能性は否定できませんので、ご注意ください。

関係者の皆様には重ねて深くお詫び申し上げます。今後もセキュリティ対策の強化に努め、関係機関と連携し再発防止に取り組んでまいります。

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【セキュリティ事件簿#2025-417】岐阜県 学校間総合ネット・学校メールアカウントへの不正アクセスについて  2025/11/12

 

県教育委員会が管理する学校間総合ネット・学校メールアカウント(以下「学校メール」という)が不正アクセスを受け、なりすましメールの送信元とされていたことが判明しました。11月12日15時現在、本件に起因する個人情報等の流出やトラブルは確認されていません。


1 事案の概要

〇不正アクセス対象 多治見市立小中学校5校(市之倉小学校、南姫小学校、小泉中学校、北陵中学校、笠原中学校)の学校メール

〇被害 市之倉小学校、北陵中学校、笠原中学校の学校メールが不正にログインされ、そこから業務に関係のないメールアドレスに対して、返信を求めるなりすましメールが、約16,000 アドレスに送信された。

南姫小学校、小泉中学校の学校メールは、不正にログインされたが、なりすましメールは送信されていない。

〇原因 パスワードは、脆弱性(類推される)があり、そこから不正ログインされた。


2 経緯

・11月5日(水)8時57分~11月6日(木)6時44分

3校に不正ログインされ、約16,000 アドレスにメール送信

・11月6日(木)8時30分~10時30分

多治見市立北陵中学校、笠原中学校及び市之倉小学校から送受信した覚えがないメールが多数確認されたと連絡

・同日 11時32分

多治見市立小中学校21校の学校メールの利用を停止

・同日 16時52分

不正アクセスの経路を遮断

・11月7日(金)16時30分

不正アクセスが確認されなかった多治見市立小中学校16校の学校メール利用を再開

・11月12日(水)15時00分

県内学校メール全アカウントのアクセスログを調査(不正アクセスされた5校が送受信したメールの添付ファイルの閲覧履歴なし)

 

3 現在の状況

・本件に起因する個人情報等の流出やトラブルは確認されていない。


4 今後の対応

・不正アクセスの監視体制強化(大量にメールを送信した場合の監視)及びセキュリティ対策(学校間総合ネット外からのアクセス停止及びパスワード管理)の確認を徹底

・上記の対策を講じたうえで、11月14日(金)より不正アクセスが確認された多治見市立小中学校5校の学校メール利用を再開

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【セキュリティ事件簿#2025-317】ユーザックシステム株式会社 弊社にて発生したセキュリティインシデントについて 2025/11/12

 

2025年8月6日に発生した当社社内システムに対するランサムウェア感染(以下「本件」といいます。)につきまして、

現時点で判明している状況と今後の対応についてご報告申し上げます。

本件により、関係者の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、改めて深くお詫び申し上げます。


■ 本件の概要

2025年8月6日、当社社内ネットワークに接続された一部サーバに対し、外部からの不正アクセスがあり、ランサムウェアによる感染を確認いたしました。

確認後、当社は直ちに社内に「緊急対策本部」(責任者:取締役 管理本部長 土橋弘昭)を設置し、外部の専門機関と連携のうえ、感染範囲の特定、拡大防止、システム復旧など必要な対応を進めてまいりました。


■ 現在判明している状況

全社的に安全性確認を実施した結果、感染が確認された機器は、当社開発部門およびサポート部門で使用していた一部サーバに限定されております。

当社は、本件について個人情報保護委員会および一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)への報告を完了しており、あわせて警察当局へも被害申告を行っております。


■ 被害が確認されたサーバに保管されていた個人情報の内容

・対象件数:2,553件(当社従業員の情報125件含む)

・お取引先企業等関係者の名刺情報(企業名、氏名、メールアドレス)

・当社従業員の個人情報(氏名、メールアドレス、携帯電話番号)


■ 情報漏洩の有無について

発生直後より、外部専門機関と連携のうえ、いわゆる「ダークウェブ」上での情報流出有無について継続的な監視を行っておりますが、現時点で外部への情報漏洩は確認されておりません。

また、個人情報の不正利用や二次被害に関する報告も受けておりません。

ただし、情報が閲覧または持ち出された可能性を完全には否定できないため、引き続き慎重に調査・監視を継続してまいります。


■ 提供製品およびクラウドサービスへの影響について

当社が提供する各種製品およびクラウドサービスは、社内ネットワークとは物理的・論理的に分離された環境で運用しており、本件による影響はございません。

また、製品提供時には安全性を確保するため、事前のウイルススキャンおよびセキュリティ確認を実施しております。


■ 今後の対応と再発防止策

当社では、本件を重大な事態として厳粛に受け止め、外部専門家からの助言を踏まえ、以下の再発防止策を実施しております。


・セキュリティ機器・監視体制の全面的な見直し

・ネットワークおよびアクセス権限の再設計

・システム運用ルールおよび監査プロセスの強化

・全社員を対象とした情報セキュリティ教育の徹底


これらの対策を継続的に実施し、より一層の情報セキュリティ強化に努めてまいります。

新たに重大な事態が判明した場合、改めてご報告申し上げます。

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【2025/8/8リリース分】

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【セキュリティ事件簿#2025-416】株式会社リベロ 競合他社関係者による不正競争防止法違反容疑での逮捕に関するお知らせ 2025/11/12

 

この度、当社の競合他社であり当社元社員である株式会社ビズリンクの代表者、並びに同社に転職し、当社の営業秘密を不正に取得・持ち出した当社元社員ら計4名が不正競争防止法違反の容疑で2025年11月10日に警視庁に逮捕されましたので、お知らせいたします。

当該元社員は2024年12月末に当社を退職し、競合他社である株式会社ビズリンクへ転職いたしました。転職先である株式会社ビズリンクの代表者の指示を受け、当該元社員が在職中に業務上知り得た営業秘密の一部を不正に取得・持ち出していたことが、退職後の2025年1月に実施した社内調査により判明しました。これを受け、2025年1月には当社は警視庁への相談を行い、その後は捜査に全面的に協力してまいりました。

なお、上記につきましては、捜査への影響を鑑みて、本日の被疑者ら逮捕の報道に至るまで公表を控えておりました。

警視庁による捜査の過程で、当該元社員が退職直前に当社のクライアントリストを不正に持ち出し取得していたこと、さらに当該不正持出し等が株式会社ビズリンクの代表者の指示によるものであることが判明しております。その結果、当該元社員及びその転職先である株式会社ビズリンク代表者ら計4名が警視庁に逮捕されたものと認識しております。

当社グループは、公正な商取引を守るためにも、本件の全容が解明され、不正行為者に対して厳正な措置が講じられるべきと考えております。今後も引き続き、警視庁並びに検察庁による捜査に全面的に協力してまいります。

なお、現在も捜査が継続中であるため、本件に関する詳細な情報の公表は差し控えさせていただきますが、現時点で把握している限りにおいて、持ち出された情報の中にお客様の個人情報は含まれておりません。

当社は、本件を踏まえ、情報管理体制の一層の強化並びに役職員に対するコンプライアンス教育の徹底を図り、再発防止に努めてまいります。

具体的には、以下の対策を講じております。

  ・情報管理強化を目的としたIT管理ツールの導入

  ・内部監査部門を中心とした全社モニタリングの強化

  ・当社グループ全役職員を対象としたコンプライアンス教育の徹底

今後、当社から公表すべき事柄が発生した場合には、速やかに開示いたします。

本件に関する問い合わせにつきましては、当社広報担当(pr@livero.co.jp)までお願いいたします。

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出典:【速報】営業秘密にあたる顧客データを不正に持ち出したか 引っ越し手配代行サービス業「リベロ」元社員の男ら4人を逮捕 不正競争防止法違反の疑い 警視庁アーカイブ

【セキュリティ事件簿#2025-415】アスクル株式会社 ランサムウェア感染によるシステム障害について 2025/11/11

 

アスクル株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:吉岡晃)は、2025 年 10 月 31 日プレスリリース第5 報のとおり、弊社が保有する情報の一部が外部に流出したことを確認しておりましたが、新たな事実を確認いたしましたので、下記の通りご報告申し上げます。

お客様、お取引先様、ならびに関係者の皆さまに多大なるご迷惑、ご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。


1.新たに確認した事実(2025 年 11 月 11 日)

10 月 31 日に流出が確認された以下の情報の流出件数の拡大を確認いたしました。

①事業所向け EC(「ASKUL」「ソロエルアリーナ」)のお客様からのお問い合わせに関する情報の一部

②個人向け EC(「LOHACO」)のお客様からのお問い合わせに関する情報の一部

③商品仕入れ先(サプライヤー様)が弊社商品関連システムにご登録されていた情報の一部

・本リリース発表時において、流出した情報を悪用した被害の発生は確認されておりませんが、今後、流出した情報を悪用した「なりすましメール」や「フィッシングメール」が送付される可能性がございます。

不審なメールや添付ファイルは開封せず削除するなど、十分にご注意いただきますよう、お願い申し上げます。

・弊社は、LOHACO 決済においてお客様のクレジットカード情報を受け取らない仕組みとしており、個人のお客様のクレジットカード情報は保有しておりません。


2.弊社の対応

・現時点で、上記のほかにも、情報が流出している可能性があることを確認しております。外部専門機関等の協力のもと、引き続き情報流出に関する詳細調査を進めるとともに、新たな情報流出を防ぐため監視体制を強化しております。

・外部流出が確認された情報・流出の可能性が確認された情報の対象者・関係先に対しては、お詫びのご連絡を実施いたします。お問い合わせに対し誠実に対応してまいります。

・本件に関して、個人情報保護委員会を含む関係当局への報告を完了しております。

・今後、新たに公表すべき事実が確認された場合には、速やかにお知らせいたします。


3.弊社からのご連絡メールについて

弊社からお客様やお取引先様へご連絡するメールは、社内ネットワークとは独立した外部クラウドサービスを利用しており、サービス提供会社によってセキュリティ対策が施されております。現時点で同外部サービスにおいて、ランサムウェア感染等の被害や不正アクセスの事実は確認されておりません。


4.弊社サービス(Webサイト)の再開について

今後順次再開を予定している弊社サービスについては、セキュリティ対策の強化を実施し、安全性を確認したうえで再開いたします。

弊社は本件を厳粛に受け止め、再発防止および信頼回復に全社を挙げて取り組んでまいります。お客様ならびに関係各位にご迷惑とご心配をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。


【2025/10/22リリース分】

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【2025/10/21リリース分】

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【セキュリティ事件簿#2025-464】岐阜県 県結婚支援関連システム管理事業受託業者サーバーへの不正アクセスについて 2025/11/10

 

県結婚支援関連システムの管理を受託する(株)愛媛電算のサーバーが不正アクセスを受け、会員のログインページの一部が改ざんされていたことが判明しました。

調査の結果、原因を特定し、会員の個人情報等の流出がないことを確認しました。必要な対策を実施の上、11月13日(木)からシステムを再開する予定です。

※県結婚支援関連システム:県内で結婚を希望する独身の方が会員。お相手探しのための情報閲覧やマッチングの申込みができるほか、県の結婚支援情報が提供される

1 事案の概要

〇受託業者:(株)愛媛電算(松山市)

〇被 害:サーバー内のソフトウェアが攻撃され、会員ログインページのソースコードが改ざんされた

〇影 響:会員ログインページからログインできない状況となる

検索結果に表示されたサイトにアクセスすると別サイトへ誘導される

○原 因:サーバー内のソフトウェアの脆弱性をつかれたもの

〇対 応:調査のためシステムを一時停止(11月4日~)

ソフトウェアを最新版へアップデート

2 経 緯

令和7年11月 4日(火)受託業者から不正アクセスの形跡が確認されたと連絡県はシステムの利用を一時停止し、受託業者に調査を指示会員に対し、システムの一時利用停止を周知

11月 6日(木)受託業者から中間報告(原因を特定し、個人情報等のデータ流出がないことが確認できたとの報告)

11月10日(月)受託業者から最終報告(今後の対応策について報告)

3 今後の対応

・新たなサーバーにおいてシステムを再構築

・不正アクセスの監視体制の強化及びセキュリティ対策の定期確認の徹底

・上記の対策を講じた上で、11月13日(木)13時からシステムを再開予定

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インターコンチネンタル・アンバサダー制度を整理する|特典・注意点・活用方法


インターコンチネンタル・アンバサダーは、IHGが展開する「インターコンチネンタル」ブランド向けの有料会員制度です。

IHG One Rewards(IHG全体のポイントプログラム)とは別体系で運用されており、特典内容や適用条件がやや分かりにくい点もあります。

一方で、この制度は 週末無料宿泊特典 や 客室アップグレード保証、16時のレイトチェックアウト など、実利ベースのメリットが多く、活用次第で年会費以上の価値を得られるケースも少なくありません。

本記事では、アンバサダー制度の位置づけから特典の詳細、注意点、活用方法までを整理し、「加入すべきかどうか」 を判断しやすい情報としてまとめます。

インターコンチネンタル・アンバサダーとは?

インターコンチネンタル・アンバサダー(InterContinental Ambassador)は、IHGが提供する インターコンチネンタルブランド専用の有料会員制度 です。

IHG One Rewards の上位ステータスとは異なり、宿泊実績による達成ではなく、年会費を支払うことで誰でも加入できる点が特徴です。

この制度は、主にインターコンチネンタルホテルを頻繁に利用するゲスト向けに設計されており、以下のような特典を中心に構成されています。

  • 週末無料宿泊特典

  • 1カテゴリーの客室アップグレード保証

  • 16時までのレイトチェックアウト保証

  • 滞在ごとの館内利用クレジット

  • 専用チェックインやミネラルウォーターの提供 など

いずれも “インターコンチネンタルでの滞在価値を底上げする” 実利型の特典であり、
特に週末無料宿泊特典の価値が高いことから、利用頻度によっては年会費以上のメリットを得られる制度 となっています。

また、インターコンチネンタルに加え、一部のSix Sensesでも特典の一部が適用されるため、IHGの高級ブランドを中心に利用している人にとっては選択肢のひとつになり得ます。

IHG One Rewardsとの違い

インターコンチネンタル・アンバサダーは、IHGグループ全体で利用できるポイントプログラムである IHG One Rewards とは、まったく別の制度として存在しています。

両者は混同されやすいものの、役割や目的が大きく異なります。

■ 役割の違い

IHG One Rewards

  • IHG全ブランド共通のロイヤリティプログラム

  • 宿泊実績に応じてステータス(シルバー〜ダイヤモンド)が付与される

  • ポイント獲得・特典(朝食、アップグレード、レイトチェックアウトなど)が中心

インターコンチネンタル・アンバサダー

  • インターコンチネンタル専用の“有料会員プログラム”

  • 宿泊実績は不要。年会費で特典が購入できる仕組み

  • 無料週末宿泊やアップグレード保証など、ブランド特化の特典が中心

つまり、
IHG One Rewards=IHG全体のロイヤリティ
Ambassador=インターコンチネンタルの上乗せ特典
という構造になっています。

■ 同時に保持できる

両制度は排他ではなく、併用が可能です。

たとえば、アンバサダーに加入すると自動的に「IHGプラチナステータス」が付与されるため、プラチナの一般特典(ポイントボーナスや客室アップグレード)と、アンバサダー特典(保証アップグレード、レイトチェックアウトなど)が重なって適用されます。

■ 違いが分かりにくい理由

IHGでは、インターコンチネンタル・Six Senses・Regent・Kimpton など、ブランドごとに独自特典が存在するケースがあり、“ひとつのプログラムで完結していない”ことが制度を分かりにくくしています。

そのため、アンバサダーは「IHG One Rewardsの上位版」ではなく、「別枠の有料会員制度」と理解するのが最も正確です。


加入方法と費用(225ドル/45,000ポイント)

インターコンチネンタル・アンバサダーは、宿泊実績による達成は必要なく、誰でも任意のタイミングで購入できる有料会員制度です。加入方法はシンプルで、IHG One Rewardsのアカウントからオンラインで手続きが可能です。

■ 加入費用

アンバサダーの年会費は、以下のいずれかの方法で支払うことができます。

  • 225ドル

  • 45,000 IHGポイント

IHGポイントの価値は一般的に 1ポイント=0.5円前後 とされるため、45,000ポイント=約225ドル相当となり、現金支払いとポイント支払いの価値はほぼ同等です。

ポイントが余っている場合はポイント支払いを選ぶ方がおすすめです。

■ 有効期間

  • 加入日から 12ヶ月間有効

  • カレンダー年とは連動していない
    (例:8月に加入 → 翌年7月末まで有効)

これは、利用予定に合わせて柔軟に加入できる点がメリットです。

■ 加入に適したタイミング

アンバサダー制度では、加入直後に 週末無料宿泊特典(Weekend Night Certificate) が即時発行されます。そのため、

  • インターコンチネンタルの宿泊予定日が近いときに加入する

  • または「週末無料宿泊」を使う日程が決まっているときに加入する

というタイミングが最も効率的です。

なお、時期によってはアンバサダー加入者向けのプロモーションが実施される場合があり、その際に加入するとより高い価値を得られます。


アンバサダーの主要特典まとめ

インターコンチネンタル・アンバサダーで最も重要なのは、“確約されている特典”が複数存在することです。IHG One Rewards(一般ステータス)が「空室状況に応じた特典」であるのに対し、アンバサダーは「確実に受けられる特典」が中心です。

ここでは、アンバサダーで受けられる主要特典をまとめます。


■ 1. 週末無料宿泊特典(Weekend Night Certificate)

加入(または更新)時に即時付与される特典で、アンバサダーの最大の価値です。

対象はインターコンチネンタルホテルです。

  • 1泊無料(週末1〜2泊の有償宿泊と組み合わせて利用)

  • 金〜月の間の 2 連泊で利用可

  • 多くの客室タイプで利用可能

  • 有効期限:発行日から12ヶ月

詳細は次章で解説しますが、これだけで年会費相当の価値を回収できるケースが多いのが特徴です。


■ 2. 1カテゴリーアップグレード保証

インターコンチネンタルホテルへのチェックイン時、1段階上の客室へのアップグレードが保証されます。

  • 対象:デラックス → プレミア、プレミア → スイート等

  • スイート・クラブアクセス付きの一部カテゴリは対象外

  • ポイント宿泊時は適用外(有償宿泊のみ)

IHGの他ステータスよりも“保証”の強度が高い特典です。


■ 3. 16時までのレイトチェックアウト保証

インターコンチネンタルホテル宿泊時、アンバサダーは いかなる理由でも16時のレイトアウトが確約されます。

  • リゾートホテルでも適用

  • IHGの一般会員特典の「空室状況による」とは異なり、例外なし

「夜のフライトまで部屋を使える」という実利があり、特に都市型ホテルでは恩恵が大きい特典です。

■ 4. 滞在ごとの 20ドルクレジット(レストラン・バー等)

インターコンチネンタルホテルチェックインごとに 1滞在あたり20ドル相当 のクレジットが付与されます。

  • ホテル内のレストラン、バー、ミニバー等で利用可能

  • 現地通貨に換算して付与

  • 1泊でも複数泊でも「1滞在につき20ドル」

額としては小さいものの、滞在が多い人には積算効果があります。


■ 5. 専用チェックイン・無料ミネラルウォーター等の基本特典

アンバサダーには以下の基本的なサービスも含まれます。

  • 専用チェックインカウンター

  • 無料ミネラルウォーター

  • 無料インターネット

  • シングル料金でのダブル利用(追加料金なし)

  • スタッフからのウェルカム対応

いずれも小さなポイントですが、ビジネス利用や家族旅行では地味に便利です。


■ 6. IHGプラチナステータス付帯

アンバサダーに加入すると、IHG One Rewardsの プラチナエリート が自動付与されます。

主なプラチナ特典:

  • 客室アップグレード(空室状況による)

  • 60% ボーナスポイント

  • 優先チェックイン

  • レイトチェックアウト(空室状況による)

アンバサダーとの併用により、“保証特典”+“ステータス特典” の両方を享受できます。


週末無料宿泊特典の仕組み

インターコンチネンタル・アンバサダーの最大のメリットが、加入(または更新)時に付与される 「週末無料宿泊特典(Weekend Night)」 です。年会費相当の価値を回収しやすく、この制度の中核となる特典です。

■ 特典の基本ルール

Weekend Night は、週末を含む 2 連泊の予約に対して、1 泊分が無料になる特典です。

  • 有効期限:発行日から 12 ヶ月

  • 利用条件:週末(後述)を含む 2 泊のうち、1 泊が無料

  • 対象:有償レートのみ(ポイント宿泊は対象外)

  • 利用回数:1 年間に 1 回

特典は加入直後に即時発行され、IHGアプリ/Web上で「AMB Certificate」レートとして利用できます。


■ 週末(Weekend)の定義

IHGは「週末」を次のように定義しています。

  • 多くの国:金曜・土曜・日曜

  • 中東:木曜・金曜・土曜

この“週末を含む”ことが Weekend Night 利用の前提となります。


■ 実際に利用できる宿泊パターン

公式定義に基づくと 金→土/土→日が典型的な利用方法 ですが、実際には次の 3 パターンが使えることが多いです。

宿泊パターン利用可否
金 → 土利用可能
土 → 日利用可能
日 → 月多くのホテルで利用可能(※ホテル側の設定による)

つまり、実務的には
“金〜月の間の 2 連泊で使える”
ケースが一般的です。

ただし、日→月が利用できないホテルも存在するため、予約画面で「AMB Certificate」が選択できるかを必ず確認してください。


■ 対象となる客室タイプ

Weekend Night は、標準客室だけでなく、比較的高いカテゴリーにも適用できます。

  • 多くのホテルでは プレミア・スーペリア・スイート手前の上位カテゴリにも適用可能

  • ただし クラブルーム/一部スイートは対象外となることがある

ホテルごとに対象レンジが異なるため、予約画面で確認するのが確実です。


■ Weekend Night 専用レートについて

Weekend Night は「Ambassador Complimentary Weekend Night Rate」という専用レートを利用します。

  • 通常のベストフレキシブルレートより数%〜数十%高くなることもある

  • とはいえ、無料 1 泊の価値が大きいため、トータルでは年会費を上回る価値を得られることが多い

特に宿泊費が高い都市(東京・香港・シンガポール・ロンドンなど)では非常に強力な特典です。


■ Weekend Night の実際の使いどころ

週末無料宿泊は、以下のシーンで最もコスパが高くなります。

  • 宿泊料金が高騰する都市部のインターコンチネンタル

  • 国内 IC(東京ベイ・横浜・大阪・福岡など)での週末利用

  • 海外 IC のスイート手前カテゴリでの宿泊

1 泊 4〜6 万円レベルのホテルで利用すれば、特典 1 回で年会費 225 ドル以上の価値を得ることも可能です。


アップグレード保証とレイトチェックアウトの活用方法

アンバサダー制度の核となる実利が、
「1カテゴリーアップグレード保証」「16時レイトチェックアウト保証」 の2つです。
IHG One Rewards(一般ステータス)の特典が「空室状況による」のに対し、アンバサダーは“保証”として明記されており、利用価値が高い特典です。


■ 1. 1カテゴリーアップグレード保証

● 特典の内容

  • チェックイン時に 1段階上の客室へアップグレードが確約

  • 事前確約ではなく 当日のフロントでの確定

  • アップグレード対象はホテルによって異なる

    • 例:デラックス → プレミア

    • プレミア → スーペリアスイート手前 など

IHGプラチナやダイヤのアップグレードは“空室状況による”ため、
アンバサダーのアップグレード保証は、確実性という点で差別化されています。


● 対象外カテゴリに注意

以下はアップグレード対象外となるケースがあります:

  • クラブラウンジアクセス付きの客室

  • 一部のスイート(ハイカテゴリー)

  • 特色ある特別ルーム(テラス付き、テーマルーム等)

  • アワード(ポイント)宿泊

公式に “対象外カテゴリ” が定義されているため、スイート確約の制度ではない点に注意が必要です。


● 活用のコツ

  1. 客室構成を事前に確認する
     「どのカテゴリが1ランク上か」を確認しておくと期待値の調整がしやすい。

  2. 混雑日を避ける
     保証特典とはいえ、ホテルによっては「1ランク上が満室」というケースもあるため、繁忙期は注意。

  3. チェックイン時間はやや早めに
     同じアンバサダー同士でも“残室状況”は変わるため、早めのチェックインが有利。

  4. アップグレード対象を事前にメールで確認する
     レジャー滞在では特に、ホテルに事前確認をしておくと安心です。


■ 2. 16時レイトチェックアウト保証

● 特典の内容

アンバサダーは 16時までのレイトチェックアウトが「保証」されます。
IHG一般ステータスのような「空室状況による」条件はありません。

  • リゾートホテルでも適用

  • 客室稼働に関係なく 16 時まで滞在可能

  • 追加料金なし

これは、IHGの中でも非常に利用価値の高い要素の1つです。


● 活用シーン

  1. 夜のフライトまで部屋を使いたいとき

  2. 週末のゆったり滞在(デイユース的に活用)

  3. 観光後にシャワーを浴びてから空港に行きたいケース

  4. 早朝出発 → 翌日ゆっくり休んで回復したい場合

特に都市型ホテルでは、“実質1.5泊”の価値 を生むこともあります。


● 注意点

  • アップグレード後の客室が 16 時まで確保できない場合、
     アップグレード前の部屋で 16 時まで滞在OK という運用が行われることがある

  • 16時以降は対象外(延泊扱い)

  • 一部のホテルではシステム上「16:00確約」が伝わりにくいケースがあるため、
     チェックイン時に確実に確認することを推奨


■ この2つの保証が生む“実質的な価値”

  1. アップグレードで滞在価値を上げる(客室の質が向上)

  2. 16時まで使えることで滞在時間が大幅に延びる(1泊の効率が高い)

特に週末旅行や短期滞在では、
この2つだけで年会費の一定割合を回収できるほどの実利があります。


注意点:制限事項・弱点

アンバサダーは実利の高い制度ですが、いくつか注意すべき制限や、想定と異なるケースが存在します。

特に「保証」と「例外」の境界が分かりにくいため、加入前に確認しておくと安心です。


■ 1. Weekend Night(週末無料宿泊)が常に使えるわけではない

Weekend Night は強力な特典ですが、以下の制限があります。

  • 専用レート(AMB Certificate Rate)が販売されない日程は利用不可

  • 日→月が利用できないホテルもある

  • 一部の客室カテゴリでは使用不可(クラブルームなど)

  • ポイント宿泊との併用不可(2連泊とも有償が必要)

実際にはほとんどのホテルで問題なく利用できますが、
特典が使えない日程が “一定数存在する” 点は理解しておく必要があります。


■ 2. アップグレード保証にも対象外カテゴリがある

アンバサダーのアップグレードは「1カテゴリー保証」ですが、以下のカテゴリは対象外となるケースがあります。

  • クラブルーム/クラブスイート

  • ハイカテゴリーのスイート

  • テーマルームや特徴的な特別客室

  • ポイント宿泊(有償のみ適用)

そのため、「スイート確約」の制度ではない点に注意が必要です。


■ 3. レイトチェックアウト保証でも、部屋の移動が発生することがある

レイトチェックアウトは「16 時まで滞在保証」ですが、アップグレード後の客室を 16 時まで確保できない場合、

  • 元の部屋に戻る

  • 他の同等カテゴリへ移動する

など、部屋の移動が必要になるケースがあります。

保証特典としては強力ですが、“アップグレードした部屋を16時まで使える確約ではない” ことは理解しておくとよいでしょう。


■ 4. 有償で加入しても“元が取れない”ケース

アンバサダーは実利が大きい制度ですが、以下のような滞在パターンでは年会費を回収しにくくなります。

  • インターコンチネンタルに宿泊する予定が年 1 回未満

  • Weekend Night を使わずに期限切れになってしまう

  • ホテル料金が比較的安価な地域ばかり利用する

  • レイトチェックアウトを活用しない(ビジネス中心)

週末無料宿泊を1回使えばおおむね回収できますが、利用見込みが少ない場合は加入メリットが薄くなります。


■ 5. 一部ブランドでは特典対象外

アンバサダー特典はインターコンチネンタルが中心で、Six Senses や Regent などの高級ブランドでは、特典内容が制限される場合があります。

※詳細は省略しますが、“全ブランド共通ではない”ことを理解しておく必要があります。


■ 6. ポイント宿泊時の恩恵が限定的

IHG One Rewards のポイント宿泊では、

  • アップグレード保証

  • Weekend Night(無料宿泊)

といった特典は適用されません。

そのため、ポイント宿泊中心のユーザーにはメリットが出にくい制度です。


■ 7. ホテルごとに運用の差が大きい

特典の根本は統一されていますが、実務運用はホテルによって差があります。

例:

  • Weekend Night の対象カテゴリ

  • 日→月の扱い

  • アップグレード対象の幅

  • 16時レイトの対応方法

  • 専用レーン・ウェルカム対応の有無

“各ホテルの個別運用がある” のはIHG全体の特徴でもあるため、気になる場合は事前にホテルへ確認することをおすすめします。


コスパ検証:元が取れる利用パターン

アンバサダー制度の年会費は 225ドル(または45,000ポイント)
この費用を実際に回収できるのかは、利用状況によって大きく変わります。

ここでは、代表的な「元が取れる利用パターン」と「メリットが薄いケース」を整理します。


■ 1. 週末無料宿泊(Weekend Night)を活用する場合

アンバサダーで最も価値が大きいのが、この週末無料宿泊特典です。

● 国内の例:InterContinental Tokyo Bay

  • 週末の宿泊料金:1泊 35,000〜55,000円

  • Weekend Night を使って無料に:実質 225ドル以上の価値

例えば1泊45,000円の部屋なら、1回の利用で年会費の2倍近い価値になります。

● 海外の例:シンガポール / 香港 / ロンドン

  • 1泊 50,000〜80,000円が一般的
    1回で十分元が取れる

結論:Weekend Night を確実に使うなら、ほぼ加入一択。


■ 2. 年に2回以上インターコンチネンタルに宿泊する場合

以下の特典が積算されるため、コスパが急速に向上します:

  • 1カテゴリーアップグレード保証

  • 16時レイトチェックアウト保証

  • 毎滞在 20ドルのクレジット

● 2泊の例

  • F&B クレジット:20ドル × 2 = 40ドル

  • 客室アップグレード:通常1泊 3,000〜10,000円相当

  • レイトチェックアウト:1泊あたり体感価値 5,000円以上
    2回利用で 100〜200ドル分の価値

年間2回使う人なら、週末無料宿泊がなくても回収しやすくなります。


■ 3. 滞在時間を最大化したい旅行スタイル

特に週末旅行・ショートステイ中心のユーザーには、レイトチェックアウトの「実質1.5泊効果」が非常に大きいです。

  • 16時まで部屋滞在 → 観光後のシャワー・荷物整理が可能

  • 出発日をゆっくり過ごせる → 実質的な滞在価値が向上

結果として、1回の滞在で“追加価値が数千円〜1万円級” 生まれることがあります。


■ 4. IHGプラチナをセットで欲しい人

アンバサダー加入により IHGプラチナステータスが自動付与されます。

  • 客室アップグレード(空室状況による)

  • 60% ボーナスポイント

  • 優先レイトチェックアウト

他社クレジットカードを作らずにプラチナを得たい人にとっては、アンバサダー加入=プラチナ取得ルート としても価値があります。


■ コスパが出にくいパターン(加入を見送るべきケース)

● インターコンチネンタルに年1回も泊まらない

→ 年会費を回収できるチャンスがほぼない

● Weekend Night を使わずに期限切れになった

→ 明確に損をする

● 安価な地域(東南アジア郊外など)にしか滞在しない

→ 無料宿泊の価値が1泊1万円以下になることがある

● チェックアウトを早めに済ませる旅行スタイル

→ 16時レイトチェックアウトの恩恵が薄い

こうした旅行スタイルの場合、アンバサダー加入の優先度は高くありません。


■ 総評

  • Weekend Night を1回利用する → ほぼ確実に元が取れる

  • 年に2回以上泊まる → 最もコスパが高い利用者層

  • 滞在価値を重視する旅行者との相性が良い

逆に、利用頻度が低い人は加入を見送った方が合理的です。


まとめ:どんな人に向いているか

インターコンチネンタル・アンバサダーは、IHGの中でも “インターコンチネンタルに特化した実利型の有料会員制度” です。

無料宿泊やアップグレード保証といった強力な特典を備えている一方で、利用頻度が少ない場合には年会費を回収しにくい側面もあります。

最後に、この制度が特に向いている人・向かない人を整理します。


■ アンバサダー加入が向いている人

● 1. 週末無料宿泊を1回以上使う予定がある

1泊3〜5万円以上の地域で使えば、1回で年会費以上の価値を得られます。

● 2. インターコンチネンタルに年2回以上宿泊する

アップグレード保証とレイトチェックアウトだけでも十分回収可能。

● 3. 都市滞在・週末旅行が多く、滞在時間を最大化したい

16時レイトチェックアウトの価値が大きく、実質的な滞在満足度が向上します。

● 4. 決済修行不要でシンプルにステータスを購入したい人

アンバサダー加入でプラチナが付与されるため、手軽なステータス取得手段になります。マリオットやヒルトンのようなクレジットカード保有や決済修行は不要です。


■ 加入を見送った方がよい人

● 1. インターコンチネンタルの利用が年に1回未満

→ 年会費を回収できる見込みが低い。

● 2. Weekend Night を活用する予定がない

→ この特典を使わないとコスパが大きく落ちる。

● 3. ポイント宿泊が中心の旅行スタイル

→ 保証特典(アップグレード・Weekend Night)は有償宿泊のみ。

● 4. 長時間ホテルに滞在しないタイプ

→ レイトチェックアウトの価値を得にくい。


■ 結論

アンバサダーは、インターコンチネンタルを日常的に利用する旅行者にとっては 費用対効果の高い制度です。

反対に、利用頻度が少ない場合はメリットを感じにくく、加入を見送る方が合理的です。

“年会費 225ドルに対し、どれだけ実利を回収できるか”

ここが判断の基準となります。