トーマスクック破綻


2019年9月24日に英トーマス・クック破綻のニュースが流れた。

僕が「トーマス・クック」と聞いて連想したのは時刻表。

最初は老舗の時刻表メーカーが破綻したのだと思っていた。

ところが、トーマス・クックは世界最初の旅行代理店で、航空会社も持っている結構大きく、歴史ある企業だった。


トーマス・クック航空はこれまで機体を見たことはなく、今回の破綻のニュースで初めて名前を知った。

それもそのはずで、イギリスの航空会社だけど、ヒースロー空港には就航しておらず、日本はおろか極東・東南アジアにも就航していない。

こんな由緒ある旅行代理店を何故英国政府は見捨ててしまったのだろうか?

これには諸説流れているようだ。

EU強硬離脱の予行演習とか、

国が資金注入したところで数週間しか持たないと判断したからとか、

トーマスクックはイギリスの企業だけど、大株主は中国の投資会社だからだとか。

EU強硬離脱の予行演習説はちょっと意味不明。

救済は不能と判断したか、中国資本だから切り捨てる判断をしたというのが自然な気がする。

んで、何故破綻してしまったのかだが、個人的にはこのご時世、旅行代理店がもはや必要とされていないような気がしている。

個人的にはパッケージツアーで旅行に行くよりは、自分が好きな航空会社とホテルを選んで旅に行くほうが好きだし、満足度も違うと思う。

昔は旅行代理店で手配するのが一般的だったかもしれないけど、今は航空券の手配もホテルの手配も個人で簡単にできますしね。

ネットでは破綻の影響を受けた人の悲惨なエピソードがたくさん生まれています。

中でも心が痛かったのが、↓のエピソード

「最悪な気分です。幼い息子たちを海外での初めての休暇に連れて行くために、過去2年間、誕生日やクリスマスには毎回トーマス・クックのバウチャーをとっておいた。ディズニーに行く予定だったのに。800ポンド(約10万円)分が貯まったので、来夏に2人を初の海外旅行に連れて行くつもりだった。私は全額を失い、息子たちは旅行には行けなくなってしまった」

旅行代理店で旅行積立の契約とかを行っている方はお気を付けくださいませ。