「つなぎ売り」と聞いて最初に思い浮かぶのは株主優待だ。
株主優待獲得のため現物株を調達するが、価格下落で株主優待以上に損失を出してしまっては意味がない。
そこで、株主優待用に現物株をロングで持つが、価格下落に備えて信用取引でショート(空売り)でも持つ。
そうすると、価格の上下に左右されず、諸々の手数料だけで株主優待の獲得が可能となる。
今日、保有銘柄のコストダウンの観点で行う「つなぎ売り」があることを知った。
これ、まず、株式の長期保有戦略であることが前提。
自分は長期保有戦略はかなり縁のある銘柄に対してしかせず、保有は1銘柄のみ。
理屈は至ってシンプルで、保有している現物株はそのままホールドしつつ、株価下落の局面で空売りを仕掛け、底値になったら手仕舞をする。
空売りの利益と現物株の調達価格を相殺することで、現物株の購入価格を下げるということである。
この先は心理的な話になる気がするが、もし、現物株の購入価格を0円とすることができれば(=購入した現物株が調達時よりかなり値を下げているということになるが・・・)、その先はいくら値が下がろうが、安心して保有できるのではないだろうか?
右肩上がりのアメリカ株ではできない、日本株ならではの手法だな。うん。